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政治講座ⅴ306「ビザ無し渡航?もう2度と行きたくない。 韓国の本質は137年前の福沢諭吉著『脱亜論』の通り」

さて、日本政府は「現金化」に対する報復として、どの様な手段にでるのであろうか。現在の韓国を考察すると李氏朝鮮時代から本質は何も変わっていないことがわかる。韓国のハングルを朝鮮に普及させたのは、民族文化を誇る朝鮮人ではなく、実は日本人である慶應義塾塾長、福澤諭吉だった。という事実をご存知でしたか?
 彼は、朝鮮を文明国にするためには世界で起こっていることを知り、文明開化の意味を知る必要があると考え、自腹でハングル活字を作り、漢字ハングル混じりの新聞を発行して普及に勤めたそうなのです。韓国ではそのような歴史的事実は隠蔽して捏造歴史教育をしているのである。
今回は歴史を俯瞰しながら137年前の福沢諭吉著『脱亜論』を論ずる。

        皇紀2682年8月7日
        さいたま市桜区
        政治研究者 田村 司

はじめに

 前文在寅政権のこの難題を置き土産にして去った。韓国人は自分の首を自分で占めているようなものである。
 合意・条約などの約束を平然と覆す韓国政府、そして尚且つ韓国政府が国民に嘘をついた結果が今の惨状である。
韓国司法制度は機能しているのかも甚だ疑問である。
憲法を守らず憲法違反の法律をつくる立法府の存在も問題であろう。
国家としての機能を果たしていないことが読み取れる。
迎恩門で三跪九叩頭の礼「清」様をお迎えする清国の属国に戻りたいのか。日本が近代国家に導いたことは余計なお世話だった。韓国の無礼な振る舞いを見るにつけ、歴史を俯瞰して、福澤諭吉の『脱亜論』の重要性を再認識した。

脱亜論(全文)

 1885年3月16日、福沢諭吉が「時事新報」紙上に掲載した社説を「脱亜論」と呼んでいる。

 世界交通の道、便にして、西洋文明の風、東に漸し、至る處、草も気も此風に靡かざるはなし。蓋し西洋の人物、古今に大に異なるに非ずと雖ども、其擧動の古に遅鈍にして今に活發なるは、唯交通の利器を利用して勢に乗ずるが故のみ。故に方今当用に國するものゝ為に謀るに、此文明の東漸の勢に激して之を防ぎ了る可きの覺悟あれば則ち可なりと雖ども、苟も世界中の現状を視察して事實に不可ならんを知らん者は、世と推し移りて共に文明の海に浮沈し、共に文明の波を掲げて共に文明の苦樂を與にするの外ある可らざるなり。文明は猶麻疹の流行の如し。目下東京の麻疹は西國長崎の地方より東漸して、春暖と共に次第に蔓延する者の如し。此時に當り此流行病の害を惡て此れを防がんとするも、果して其手段ある可きや。我輩斷じて其術なきを證す。有害一遍の流行病にても尚且其勢には激す可らず。況や利害相伴ふて常に利益多き文明に於てをや。當に之を防がざるのみならず、力めて其蔓延を助け、國民をして早く其氣風に浴せしむるは智者の事なる可し。西洋近時の文明が我日本に入りたるは嘉永の開國を發端として、國民漸く其採る可きを知り、漸次に活發の氣風を催ふしたれども、進歩の道に横はるに古風老大の政府なるものありて、之を如何ともす可らず。政府を保存せん歟、文明は決して入る可らず。如何となれば近時の文明は日本の舊套と兩立す可らずして、舊套を脱すれば同時に政府も亦廢滅す可ければなり。然ば則ち文明を防て其侵入を止めん歟、日本國は獨立す可らず。如何となれば世界文明の喧嘩繁劇は東洋孤島の獨睡を許さゞればなり。是に於てか我日本の士人は國を重しとし政府を輕しとするの大義に基き、又幸に帝室の神聖尊嚴に依頼して、斷じて舊政府を倒して新政府を立て、國中朝野の別なく一切萬事西洋近時の文明を採り、獨り日本の舊套を脱したるのみならず、亞細亞全洲の中に在て新に一機軸を出し、主義とする所は唯脱亞の二字にあるのみなり。
 我日本の國土は亞細亞の東邊に在りと雖ども、其國民の精神は既に亞細亞の固陋を脱して西洋の文明に移りたり然るに爰に不幸なるは近隣に國あり一を支那と云い一を朝鮮と云ふ。此二國の人民も古來亞細亞流の政教風俗に養はるゝこと、我日本國に異ならずと雖ども、其人種の由來を殊にするか、但しは同様の政教風俗中に居ながらも遺傳教育の旨に同じからざる所のものある歟、日支韓三國三國相對し、支と韓と相似るの状は支韓の日に於けるよりも近くして、此二國の者共は一身に就き又一國に關してして改進の道を知らず。交通至便の世の中に文明の事物を聞見せざるに非ざれども耳目の聞見は以て心を動かすに足らずして、其古風舊慣に變々するの情は百千年の古に異ならず、此文明日新の活劇場に教育の事を論ずれば儒教主義と云ひ、學校の教旨は仁義禮智と稱し、一より十に至るまで外見の虚飾のみを事として、其實際に於ては眞理原則の知見なきのみか、道徳さえ地を拂ふて殘刻不廉恥を極め、尚傲然として自省の念なき者の如し。我輩を以て此二國を視れば今の文明東漸の風潮に際し、迚も其獨立を維持するの道ある可らず。幸にして其の國中に志士の出現して、先づ國事開進の手始めとして、大に其政府を改革すること我維新の如き大擧を企て、先づ政治を改めて共に人心を一新するが如き活動あらば格別なれども、若しも然らざるに於ては、今より數年を出でずして亡國と爲り、其國土は世界文明諸國の分割に歸す可きこと一點の疑あることなし。如何となれば麻疹に等しき文明開化の流行に遭ひながら、支韓兩國は其傳染の天然に背き、無理に之を避けんとして一室内に閉居し、空氣の流通を絶て窒塞するものなればなり。輔車唇歯とは隣國相助くるの喩なれども、今の支那朝鮮は我日本のために一毫の援助と爲らざるのみならず、西洋文明人の眼を以てすれば、三國の地利相接するが爲に、時に或は之を同一視し、支韓を評するの價を以て我日本に命ずるの意味なきに非ず。例へば支那朝鮮の政府が古風の専制にして法律の恃む可きものあらざれば、西洋の人は日本も亦無法律の國かと疑ひ、支那朝鮮の士人が惑溺深くして科學の何ものたるを知らざれば、西洋の學者は日本も亦陰陽五行の國かと思ひ、支那人が卑屈にして恥を知らざれば、日本人の義侠も之がために掩はれ、朝鮮國に人を刑するの惨酷なるあれば、日本人も亦共に無情なるかと推量せらるゝが如き、是等の事例を計れば、枚擧に遑あらず。之を喩へば比隣軒を竝べたる一村一町内の者共が、愚にして無法にして然も殘忍無情なるときは、稀に其町村内の一家人が正當の人事に注意するも、他の醜に掩はれて湮没するものに異ならず。其影響の事實に現はれて、間接に我外交上の故障を成すことは實に少々ならず、我日本國の一大不幸と云ふ可し。左れば、今日の謀を爲すに、我國は隣國の開明を待て共に亞細亞を興すの猶豫ある可らず、寧ろその伍を脱して西洋の文明國と進退を共にし、其支那朝鮮に接するの法も隣國なるが故にとて特別の會釋に及ばず、正に西洋人が之に接するの風に從て處分す可きのみ。惡友を親しむ者は共に惡友を免かる可らず。我は心に於て亞細亞東方の惡友を謝絶するものなり。 『時事新報』1885(明治18)年3月16日

参考現代語訳『脱亜論』

世界の交通の道は便利になり、西洋文明の風は東に進み、至るところ、草も木もこの風になびかないことはない。西洋の人物は古代と現在に大した違いはないのだが、その活動が古代は遅鈍、今は活発なのは、ただ交通の機関を利用し、勢いに乗じるがためである。ゆえに最近、東洋に国がある民のために考えると、この文明が東に進んでくる勢いに抵抗して、これを防ぎきる覚悟であれば、それもよい。しかし、いやしくも世界中の現状を観察し、事実上それが不可能なことを知る者は、世の移りにあわせ、共に文明の海に浮き沈み、文明の波に乗り、文明の苦楽をともにする以外にはないのである文明とは全く、麻疹はしかの流行のようなものだ。目下、東京の麻疹は西国の長崎地方より東に進み、春の暖気と共に次第に蔓延するもののようである。この時、流行病の害をにくみ、これを防ごうとするにしても、果してその手段はあるだろうか?筆者はその手段は断じてないことを保証する。有害一辺倒の流行病も、その勢いにはなお抵抗できない。いわんや利益と害悪がともない、常に利益の多い文明はなおさらである。これを防がないばかりではなく、つとめてその普及を助け、国民を早くその気風に染ませることが知識人の課題である。

近代西洋文明がわが日本に入ったのは、嘉永の開国を発端とする。国民はようやくそれを採用するべきことを知り、しだいに活発の気風が生じたものの、進歩の道に横たわる老害の幕府というものがあり、これはいかんともできなかった幕府を保存しようとすると、文明は決して入ってくることができない。なぜかといえば近代文明は日本の旧体制と両立するものではなく旧体制を改革すれば、同時に幕府も滅亡してしまうからである。だからといって、文明をふせいてその侵入を止めようとすれば日本国の独立は維持できなかった。なぜならば、世界文明の慌しい情勢は、東洋の孤島の眠りを許すものではなかったからだ。ここにおいて、わが日本の人士は、国を重く幕府を軽いとする大義に基づき、また、さいわいに神聖なる皇室の尊厳によって、断固として旧幕府を倒し、新政府を立てた政府も民間も区別なく国中がいっさい万事西洋近代文明を採り、ただ日本の旧法を改革したばかりではない。アジア全域の中にあって、一つの新機軸を確立し、主義とするのはただ、脱亜の二字にあるのみである。

わが日本の国土はアジアの東端に位置するのであるが、国民の精神は既にアジアの旧習を脱し、西洋の文明に移っている。しかしここに不幸なのは隣国があり、その一を支那といい、一を朝鮮という。この二国の人民も古来、アジア流の政治・宗教・風俗に養われてきたことは、わが日本国民と異ならないのである。だが人種の由来が特別なのか、または同様の政治・宗教・風俗のなかにいながら、遺伝した教育に違うものがあるためか、日・支・韓の三国を並べれば、日本に比べれば支那・韓国はよほど似ているのである。この二国の者たちは、自分の身の上についても、また自分の国に関しても改革や進歩の道を知らない。交通便利な世の中にあっては、文明の物ごとを見聞きしないわけではないが、耳や目の見聞は心を動かすことにならず、その古くさい慣習にしがみつくありさまは、百千年の昔とおなじである。現在の、文明日に日に新たな活劇の場に、教育を論じれば儒教主義といい、学校で教えるべきは仁義礼智といい、一から十まで外見の虚飾ばかりにこだわり、実際においては真理や原則をわきまえることがない。そればかりか、道徳さえ地を掃いたように消えはてて残酷破廉恥を極め、なお傲然として自省の念など持たない者のようだ。筆者からこの二国をみれば、今の文明東進の情勢の中にあっては、とても独立を維持する道はない。幸い国の中に志士が現れ、国の開明進歩の手始めに、われらの明治維新のような政府の大改革を企て、政治を改めるとともに人心を一新するような活動があれば、それはまた別である。もしそうならない場合は、今より数年たたぬうちに亡国となり、その国土は世界の文明諸国に分割されることは、一点の疑いもない。なぜならば、麻疹と同じ文明開化の流行に遭いながら、支那・韓国の両国伝染の自然法則に背き無理にこれを避けようとして室内に閉じこもり空気の流通を遮断して、窒息しているからだ。「輔車唇歯」とは隣国が相互に援助しあう喩えであるが、今の支那朝鮮はわが日本のために髪一本ほどの役にも立たない。のみならず、西洋文明人の眼から見れば三国が地理的に近接しているため、時には三国を同一視し、支那・韓国の評価で、わが日本を判断するということもありえるのだ。例えば、支那、朝鮮の政府が昔どおり専制で、法律は信頼できなければ西洋の人は、日本もまた無法律の国かと疑うだろう支那、朝鮮の人が迷信深く、科学の何かを知らなければ、西洋の学者は日本もまた陰陽五行の国かと思うに違いない。支那人が卑屈で恥を知らなければ、日本人の義侠もその影に隠れ朝鮮国に残酷な刑罰があれば、日本人もまた無情と推量されるのだ。事例をかぞえれば、枚挙にいとまがない。喩えるならば、軒を並べたある村や町内の者たちが、愚かで無法、しかも残忍で無情なときは、たまたまその町村内の、ある家の人が正当に振るまおうと注意しても、他人の悪行に隠れて埋没するようなものだ。その影響が現実にあらわれ、間接にわが外交上の障害となっていることは実に少なくなく、わが日本国の一大不幸というべきである。

そうであるから、現在の戦略を考えるに、わが国は隣国の開明を待ち、共にアジアを発展させる猶予はないのである。むしろ、その仲間から脱出し、西洋の文明国と進退をともにし、その支那、朝鮮に接する方法も、隣国だからと特別の配慮をすることなく、まさに西洋人がこれに接するように処置すべきである。悪友と親しく交わる者も、また悪名を免れない。筆者は心の中で、東アジアの悪友を謝絶するものである

韓国「ビザ無し渡航」復活 日本の観光客に期待、8月末まで試験運用

朝日新聞社 2022/08/04 00:15

© 朝日新聞社 見学の人々が連日詰めかけている青瓦台の本館
=2022年6月3日、ソウル、稲田清英撮影


 韓国政府は4日から、日本からの観光客の「ビザ無し渡航」を再開することを決めた。8月末まで試験的に運用するとしている。韓国政府関係者によると、問題がなければ9月以降は正式に日本からの渡航者のビザを免除する方針だ。

 ビザ免除は2020年3月に新型コロナウイルスの感染拡大を受けて中断していたため、約2年半ぶりの再開となる。韓国政府によると、免除の対象はコロナ禍前に韓国への観光客が多かった日本、台湾、マカオの観光客ら。ただ、出発の72時間前までにインターネットで「電子旅行許可」を申請する必要がある。

 韓国では今春から、一定の感染者がいることを前提に行動制限を緩和する「ウィズコロナ」の政策に本格的にかじが切られた。

 6月1日からは在日韓国大使館などで日本人への観光ビザの発給が再開されたが、申請窓口は「長蛇の列」で、発給まで3~4週間かかる状況となった。

 6月末には、コロナ禍前の往来の主要路線だった東京の羽田空港とソウル近郊の金浦空港の間の航空路線も再開停滞が続く観光業の活性化に期待を寄せるソウル市は、8月中旬に観光イベントを予定し、日本などからの誘客を期待して韓国政府に「ビザ無し渡航」の解禁を働きかけていた。(ソウル=鈴木拓也)

韓国・徴用工訴訟「日本企業の資産現金化」が近く決定か、元韓国大使が解説

武藤正敏 2022/08/06 06:00

外交部が大法院に対し徴用工問題で意見書を提出

 韓国の大法院(日本の最高裁判所に当たる)は2018年10月30日、元徴用工の賠償請求訴訟で三菱重工など日本企業に対し、賠償を命ずる判決を行った。さらに2019年1月9日には、原告側による日本企業の財産の差し押さえ申請が認められた。大法院では現在、資産の売却命令を不服とする日本企業の再抗告が審理中で、今年9月前後には棄却により資産現金化の決定がなされる可能性がある。

 日本企業の資産現金化については、日本政府が猛反発しており、報復措置が検討されている。その結果、日韓関係は壊滅的な打撃を受けることが想定されている。

 このため、韓国政府は解決策を検討するための官民協議会を設置、さらに朴振(パク・チン)外相が訪日して外相会談を行ったが、具体的な進展はなかった。

 こうした状況の中、外交部は大法院に対し、「徴用工問題解決に向けた外交的努力」を説明する意見書を提出した。

 これに関し中央日報は、徴用工問題の外交的解決に努力している間に、大法院の最終結論が出ることを憂慮した措置と解説している。外交部の意見書提出は、国家間の利害関係が対立する外交的事案の場合、司法的判断ではなく行政府の立場が優先して反映されるべきだという「司法自制の原則」を要請するメッセージだという。

官民協議会を設立したが元徴用工側の立場に妥協の余地なし

 韓国政府は資産現金化の前に望ましい解決策を見いだすべく、外交部の趙賢東(チョ・ヒョンドン)第1次官の主宰で、徴用工被害者団体、法律代理人、学界専門家、言論・経済界から12人が参加する官民協議会を設立し解決策の模索を始め、これまでに7月4日、14日の2回、会合を行った。

 この会合に参加した元徴用工側のチャン・ワンイク弁護士とイム・ジェソン弁護士、民族問題研究所対外協力室のキム・ヨンファン室長は、会議と記者会見の場で、「被害者と日本の加害企業と直接交渉することが道理にかなっている」とし「政府が外交的努力をしてほしい」と述べた。また、仮に政府が検討する代位弁済方式を取る場合には、少なくとも、基金に加害者である日本企業が参加することと謝罪を行うことが不可欠であると主張した。

 しかし、元徴用工側のかたくなな姿勢のため、朴振外相の訪日では具体的な成果は何もなく、現金化のタイムリミットが近づいてきた。このため外交部が取った措置が、大法院への意見書の提出であった。

 外交部は7月29日、「政府は(徴用工問題に関し)韓日両国の共同利益に合う合理的な解決策を模索するため、日本と外交協議を続けていて、官民協議会などを通じて原告側をはじめとする国内各界各層の意見を聞くなど多角的な外交努力を続けている」として、大法院の民事訴訟規則(国家機関は国益関連の事項に関して大法院に意見書を提出することができるとする規則)に基づき意見書を提出した。

外交部の意見書提出で元徴用工団体が相次ぎ反発

 日本製鉄・三菱重工・不二越の3社を相手取って訴訟を提起してきた被害者支援団体は、外交部が大法院に対する意見書の提出によって信頼関係を壊したとして、官民協議会から離脱すると宣言した。

 この被害者支援団体は、外交部の意見書提出に「深く遺憾を表明する」とのコメントを発表。また、「官民協議会という公開的な手続きが進行しているにもかかわらず、その手続きで全く議論されなかったことはもちろん、被害者側に事前にいかなる議論や通知もなく意見書が提出された。外交部は既に提出された意見書でさえ被害者側に公開できないという立場を守っている」と非難した。

 そして「被害者支援団体と代理人団は官民協議会に被害者側の立場を十分に伝達し、官民協議会からはその後実効的な意見も出てこないと判断し、外交部の意見書提出によって信頼が失われたことから官民協議会への不参加を通知する」と明らかにした。

 こうした中、ソウルと光州(クァンジュ)の元徴用工支援団体は緊急会合を行い、従来官民会議に参加していたソウルの支援団体も光州同様、不参加の方針を固めたという。これによって、元徴用工支援団体と外交部の対立は決定的となった。

日本政府は資産現金化に備え具体的な報復措置を検討

 朴振外相は7月18日から20日まで訪日し、林芳正外相と会談、岸田文雄首相を表敬し、徴用工問題解決の取り組みを説明した。その際、朴振外相は、元徴用工の解決策づくりは韓国側が主導するにしても、日本側もやはり解決策をまとめるのにあたり韓国側の努力に応えてほしいと求めた。

 両外相は会談で「韓国裁判所が日本企業の韓国国内資産を現金化する最終結論を下す前に、どのような形態であれ解決策を出さなければならない」ということで認識を共有した。しかし、具体的な解決策に関する意見交換はなされなかったようである。

 日本側は「1965年の日韓請求権協定で解決済み」との立場を強調した。しかし、朴振外相は 会談後の韓国特派員との懇談で、「徴用工問題を解決するための韓国政府の努力に日本政府も誠意をもって対応する考えがあるようだ」と説明した。

 これはあまりにも楽観的な見方であるが、そういわざるを得なかった韓国政府の苦しい立場を反映したものであろう。日本側が「誠意をもって対応する考え」があることを踏まえて徴用工側を説得しようとしているのであろう。

 当然のことながら、日本側の会談の結果に関する受け止めは違った。

 自民党は7月21日、外交部会を開催した。この席に出席した佐藤正久部会長は「(現金化は)深刻な問題なので、(外務省が)具体的な対抗措置を考えている」という事実を明らかにしたという。

 また、産経新聞は、日本政府による対抗措置は抗議や遺憾などの言葉のレベルではないと報じている。

 朴振外相の訪日の結果を自民党に報告した外交部会で対抗措置について言及があったということは、徴用工問題に関する状況が切迫しているということである。

 官民協議会における徴用工支援団体と日本政府の立場の違いがますます浮き彫りとなっている。しかし、両者を調整しなければならない尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の支持率が急速に低下し、重要な問題への対応よりも政権基盤の維持にきゅうきゅうとしなければならない状況は、問題の解決の大きな支障となろう。

尹錫悦大統領の支持率が20%台に下落した理由

 7月29日に韓国ギャラップが発表した最新の世論調査によると、尹錫悦大統領を「支持する」人は28%、「支持しない」人は62%であった。尹錫悦大統領の支持率は、支持基盤である大邱・慶尚北道や高齢者でも大きく下落した。

 不支持の理由としては、人事(21%)、経験と資質不足(8%)、経済と国民生活の問題に取り組んでいない(8%)、独裁的・一方的(8%)、疎通が不十分(6%)、警察局新設(4%)、与党内の対立(3%)などの順となっている。

 人事問題は、多くの検察出身者を主要なポストに任命したことが、否定的に映っているのであろう。また、与党内の対立で支持基盤を失っている面も大きい。さらにこれまで尹錫悦政権は経済に重点を置くと言ってきたが、そのビジョンが十分に示されておらず、むしろ、文在寅(ムン・ジェイン)政権幹部の不正の追及、警察との対立に集中しているかのような印象を与えている。

 朝鮮日報は、「国政で大きな失敗があったわけでもない。謙虚さのない態度とよくわからない理由で対立を続け、結果的に自滅したのだ。大統領を含む政権与党が感情的で器が小さく、政治的な利害に執着したため、結果として大統領選勝利からわずか4カ月で政権の危機というあり得ない記録を打ち立ててしまった」としている。

 与党では尹錫悦大統領が権性東(クォン・ソンドン)代表職務代行兼院内代表に送った「(党)内部に銃を向けていた党代表}という李錫悦代表を侮辱するメールの流出が問題となり、裵賢鎮(ぺ・ヒョンジン)最高委員などの辞任が相次ぎ、「新しい指導体制に移行すべきだ」との声が高まっていた。

 こうした状況を踏まえ、与党「国民の力」は8月1日、議員総会を開き、党を非常対策委員会体制に移行することで一致した。所属議員89人が参加した会合で反対意見は1人だけであった。李俊錫代表側の反発と党全国委員会での議決手続きが残っているが、非常対策委体制への移行の可能性が高まっている。

 選挙で敗れた野党が非常対策委員会体制に移行することは珍しくないが、選挙に勝った与党が非常対策委員会に移行するというのは極めて珍しい出来事だろう。しかし、このような化粧直しで支持率が回復するわけではない。

 国民の力の崔在亨(チェ・ジェヒョン)革新委員長は、尹錫悦大統領には「精製された言葉と謙虚な姿勢が必要だ。謙遜を失う瞬間、国民の心は離れる。前政府のせいにするのは全く意味がない。国民にとってはビジョンを提示して未来を開いていくのが大事だ」と指摘している。

日本は資産現金化後の対応を真剣に検討すべき時期

 尹錫悦政権がこのような状態の時に、資産現金化の問題がクライマックスを迎える。この問題で日本政府の立場は明白であり、元徴用工側をいかに説得するかが鍵である。

 しかし、大法院における資産現金化の決定が目前に迫っている中、元徴用工側が譲歩する可能性は極めて低い。韓国政府が国民の支持を失い、しかも政権による国民との意思疎通の不足謙虚な姿勢の欠如がその主要な要因の一つとなっている現状で、大法院の決定を覆す施策を打ち出せる可能性は高くないであろう。

 日本政府として、資産の現金化が行われた後の対応を真剣に検討しておかなければならない時期に来ている。その場合、どのような具体的報復を行うかだけでなく、韓国政府との関係をどうするか、日米韓の協力体制をいかに維持していくかも含め、総合的な対応が必要となるだろう。

 文在寅政権の負の遺産が日韓関係を危機に陥れている。しかし、尹錫悦政権も前政権のせいにするのではなく、これにいかに対応できるか、今後の尹錫悦政権の動向を占う上の試金石となるだろう。

(元駐韓国特命全権大使 武藤正敏)


My  Opinion.

日本の歴史上の失敗は、併合に反対の伊藤博文を安重根の暗殺の餌食にされた事である。日本の不幸は『脱亜論』のように近隣に支那と韓国があることである。韓国の政治団体「一進会」の嘆願などにより日本に韓国は抱きついたのである。抱き着いた韓国は日本の国家予算のほとんどを本土ではなく朝鮮半島に費やしたのである。日本は「韓国と言うパラサイト」に寄生されたのである。
「此文明日新の活劇場に教育の事を論ずれば儒教主義と云ひ、學校の教旨は仁義禮智と稱し、一より十に至るまで外見の虚飾のみを事として、其實際に於ては眞理原則の知見なきのみか、道徳さえ地を拂ふて殘刻不廉恥を極め、尚傲然として自省の念なき者の如し。」
訳「現在の、文明日に日に新たな活劇の場に、教育を論じれば儒教主義といい、学校で教えるべきは仁義礼智といい、一から十まで外見の虚飾ばかりにこだわり、実際においては真理や原則をわきまえることがない。そればかりか、道徳さえ地を掃いたように消えはてて残酷破廉恥を極め、なお傲然として自省の念など持たない者のようだ。」
今の韓国は137年前の李氏朝鮮時代に祖先返りしたようである。
恩を仇で返す国、敵国扱いする国、仏像を返さない罰当たりの国、嘘つき国には「ビザ無し渡航」でも、もう2度と行きたくない国である。
非韓三原則!      どんとはらい!

参考文献・参考資料

李栄薫編著 『反日種族主義』文藝春秋 2019.12.15 第6刷発行

金完燮著 荒木和博+荒木信子訳『親日派のための弁明』草思社 2002.8.7 第10刷発行

室谷克実著 『崩韓論』飛鳥新社 2017.2.13 第1刷発行

韓国「ビザ無し渡航」復活 日本の観光客に期待、8月末まで試験運用 (msn.com)

韓国・徴用工訴訟「日本企業の資産現金化」が近く決定か、元韓国大使が解説 (msn.com)

韓国の輸出規模、日本の95%水準…対日貿易は赤字続く(ハンギョレ新聞) - Yahoo!ニュース

脱亜論 (apc.org)

脱亜論 - Wikisource

ハングルの歴史 | 韓国語(ハングル)|韓国旅行「コネスト」 (konest.com)

「本当?」普及に日本人が関与していた韓国のハングルの歴史 | 鳳凰の羽 (houou-hane.net)

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