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政治講座ⅴ1828「中国共産党に盗まれた鉄道技術」

 鄧小平や温家宝の微笑外交に騙されて、とんでもない怪物を育ててしまった。鉄道技術も盗まれて他国へ輸出されて日本の国益を損ねた。中国に援助したODA(政府開発援助)に至っては国民生活向上に使われることなくすべて軍事費に使われていたことは周知の事実である。ODAとは、先進国の政府や政府機関が、開発途上国の社会・経済開発のために行う援助のことであるが、中国はまだ発展途上国の看板を下ろしていない。そのくせ、発展途上国に借金漬けにして「一帯一路」に引き込み「債務の罠」に引き込んで勢力圏を拡大している。過剰債務国の中国はいつまで存続できるのであろうか。旧ソ連を見よ!設立から70年で経済破綻で滅んだ姿をみよ!次は中国共産党の支配する中華人民共和国の国家破綻であろう。歴史は繰り返されるのである。

     皇紀2684年6月24日
     さいたま市桜区
     政治研究者 田村 司

「技術を盗まれるからダメだ」…中国の国家主席の要望をも突っぱねる男・葛西敬之が「リニア」に込めた思い

森 功(ジャーナリスト) によるストーリー

安倍元首相が国士と賞賛した葛西敬之が死の床についた。政界と密接に関わり、国鉄の民営化や晩年ではリニア事業の推進に心血を注ぎ、日本のインフラに貢献してきた。また、安倍を初めとする政治家たちと親交を深め、10年以上も中心となって日本を「事実上」動かしてきた。

本連載では、類まれなる愛国者であった葛西敬之の生涯を振り返り、日本を裏で操ってきたフィクサーの知られざる素顔を『国商』(森功著)から一部抜粋して紹介する。

『国商』連載第39回

『JR東日本にも運輸省にもナイショで…品川に「新幹線駅」を作りたかった葛西敬之のハチャメチャすぎる「行動」』より続く

台湾の地震をきっかけに

台湾は日本と同じ地震国でもある。1994年9月16日にはマグニチュード6・8の台湾海峡地震に見舞われた。黒野が次のような秘話を明かした。

「話のはじまりはまだ私が次官だった頃でした。『地震に耐えられる日本の新幹線技術がほしい』と李登輝総統から首相補佐官の岡本行夫(元外務省北米第一課長)君に要請があったそうです。すでにJRがヨーロッパと契約していて、そこへ台湾で大地震が起き、日本からの新幹線輸入の気運が高まったといいます」

Photo by gettyimages© 現代ビジネス

橋本龍太郎政権時代である。

「橋本総理から『おい、ほんとに行くのか』と電話があってね。現職の役人が台湾へ行ったら、大変なことになると心配してくれたのでしょう。『ひょっとしたら運輸次官を辞職しなければならなくなるかもしれませんが、台湾新幹線が前に進むなら、私は行こうと考えています』と返事をすると、総理は『うーん、まあ、ちょっと俺も考えてみるよ』と唸っていました。今でも中国の手前、現職の役人が台湾でハイレベルの協議をすると厄介ですからね。結局、次官を辞めてから行くことになりました」

日本初の鉄道海外輸出プロジェクト

橋本自身、親中派の議員として知られるだけに、黒野の訪台はいったん見送られた。運輸事務次官を退任したあと黒野は岡本とともに台湾へ向かった。2000年2月のことだ。そこへ同行したのがJR東海社長の葛西だったのである。

「岡本君宛てに『日本のしかるべき人を連れて来てくれませんか』と李総統から要請があり、前の年の7月に次官をやめて、葛西さんと3人連れ立って向こうに行きました。岡本君が葛西さんに声をかけてセッティングしたわけです。ただ李登輝総統にしても、自ら声をかけたことが発覚して中国政府の神経を逆なでするようなことはまずいと考えたのでしょう。『台湾政府としてこれ以上口を出せない』と言っていました。日本にいる台湾ロビーからいろいろ探りが入るかもしれないけれど、われわれが李登輝総統に会ったことはいっさい秘密にしてくれ、とも言っていました」

そうして新幹線の輸出が決まり、三菱重工業、東芝、川崎重工業、三井物産、三菱商事、丸紅、住友商事の7社が出資し、台湾新幹線株式会社が設立された。JR東海やJR西日本、日本鉄道建設公団(現鉄道建設・運輸施設整備支援機構)が技術支援した台湾高速鉄道は、日本初の鉄道海外輸出プロジェクトとして評判になる。台湾高速鉄道は07年1月5日の開業以来現在にいたるまで、台北市の南港駅から高雄市の左営駅までの345キロを1時間30分で結んでいる。


Photo by gettyimages© 現代ビジネス

「技術を盗まれるからダメだ」

葛西はこの台湾新幹線の成功により、政府や政治との結びつきの必要性を感じたのではないだろうか。もっとも中国に対してはやはり厳しい見方をする。黒野が言う。

中国へも新幹線を輸出していますが、それは川崎重工が中心にやったんです。川崎重工が新幹線技術をブラックボックスにしないまま中国に提供してしまったと葛西さんは考えています。葛西流に言わせれば、『その結果、中国が新幹線技術を盗んだ』となるんでしょうね。葛西さんは、『JR東海はもはや川崎重工とは契約しない』と切っちゃった。川重に代わり、日本車輛という会社を子会社にして、技術革新を図っているんです」

黒野は葛西を通常の経営者とは見ていない。

「経営者じゃなく、一種の思想家のように思えます。経営判断よりも先に、自分の思想信条で判断しちゃうところがある。だからこそ、中国嫌いだとあまりにもストレートに口に出してしまう。江沢民が日本に来たとき、山梨県のリニアの実験線に乗りたいと言われたのですが、葛西さんが『技術を盗まれるからダメだ』と断ってしまいました」


Photo by gettyimages© 現代ビジネス

JR東海の社長、会長に昇りつめ、国士と評されるようになった葛西が最も心血を注いだ事業がリニア新幹線である。「JR東海の葛西」「名古屋の葛西」ではなく、「日本の葛西」を目指したのだろう。手段を選ばず、いかに効率よく目的を達成できるか。そんな合理主義者の反面、見方を変えれば、極めて純粋な企業経営者でもある。その葛西はいつの間にか、リニア中央新幹線構想について、日本の全国民が評価するプロジェクトだと信じて疑わなくなる。

中国のインドネシア高速鉄道、代償は「赤字の到来」 資源産業に触手も

2024/2/14 17:52

森 浩

11日、インドネシアの首都ジャカルタの駅で、高速鉄道「Whoosh(ウーシュ)」の前で記念写真を撮る乗客(森浩撮影)

インドネシア大統領選が14日、投開票された。同国では2014年からのジョコ政権下で、中国支援によるインフラ整備が進んだ日本が先行しながら最終的に中国が受注した高速鉄道は、ジョコ政権を代表する〝成果〟だ。昨年10月の開業以降、国内には歓迎ムードが漂う中、同時に債務への不安が消えない。14日の大統領選を経て誕生する新政権は中国との距離感が問われることになる。(ジャカルタ 森浩)

2カ月で100万人利用

「在来線で3時間掛かっていた距離があっという間だ。信じられないプロジェクトを実現したジョコ政権に感謝している」。首都ジャカルタで、高速鉄道「Whoosh(ウーシュ)」に乗車した会社員のサプトラさん(31)は興奮気味に話した。

ウーシュは首都ジャカルタと西ジャワ州の都市バンドンの142キロを約45分で結ぶ。名称はインドネシア語の「時短、最適な運転、優れたシステム」の頭文字から取られた。実際に記者も乗ってみたが、揺れも少なく、日本の新幹線にも匹敵する安定性を感じた。

開業から2カ月で乗客は延べ100万人を超え、新駅建設の検討も始まった。ウーシュの滑り出しは順調に見える。

ただ、「信じられないプロジェクト」の代償は大きい。総工費は当初の計画から72億ドル(約1兆800億円)と約3割膨張。多くは中国からの借り入れだ。「インドネシアに公費負担を求めない」という中国の当初提案も反故となり、国費投入を余儀なくされた。

地元紙ジャカルタ・ポストは1月の「ウーシュ、赤字の到来」との社説で、「私たちは今後何年も国家予算の足を引っ張る負債という現実に直面しなければならない」と警鐘を鳴らした。社説は「公共事業は、指導者の個人的な野心を満たしたり、特定の国との関係を有利にしたりするものであってはならない」と指摘し、中国に接近してインフラ整備を実現したジョコ大統領を暗に批判した。

資源に注目する中国

国内ではジョコ氏は約10年の任期中、米中の間でバランスを取りながら、特に中国から実利を引き出したと評価されている。その一方、中国接近が進んだ。

ひずみが顕在化しているのが資源産業だ。インドネシアは天然資源を成長の原動力としたい考えで、世界屈指の埋蔵量を誇るニッケル鉱石に注目している。ジョコ政権は、国内の鉱物加工産業の育成に向け、20年からニッケル鉱石の輸出を禁止した。

禁輸後、中国から製錬所新設に向けた直接投資が急増。加工品は中国に輸出されて利益を生む一方、資源を支配されたとの懸念が漂う。ユスフ・カラ元副大統領は昨年、「ニッケル産業の90%は中国の管理下にある」と述べ、中国の影響力拡大に懸念を表明。これとは別にニッケル鉱石が中国に違法に輸出されている疑惑もあり、政府は調査を進めている。

ただ、大統領選では中国リスクはほぼ話題にならなかった。各候補いずれも中国支援によって脆弱なインフラの整備を進めたい意向がにじむ。インドネシア政府の政策研究機関「国立研究革新庁」のオニ・ビントロ研究員(国際関係)は、カリマンタン島(ボルネオ島)への首都移転を巡る一連の工事についても中国が投資の意欲を示しているとし、「(新政権は)より慎重に外交的なバランスを取る必要がある」と指摘している。



「技術を盗まれるからダメだ」…中国の国家主席の要望をも突っぱねる男・葛西敬之が「リニア」に込めた思い (msn.com)

中国のインドネシア高速鉄道、代償は「赤字の到来」 資源産業に触手も - 産経ニュース (sankei.com)

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