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政治講座ⅴ1853「日本が日本たる所以はポジティブな優柔不断さにある」

近年「一犬影に吠ゆれば百犬声に吠ゆ」的な、移民恐怖症に堕ちいているように感じる。しかし、日本人は八百万の神がいると言われている。来るものは拒まずである。そして、あらゆる文化に対して寛容であり、それ故、ポジティブ優柔不断さにある。キリスト教の信者でないのにクリスマスを祝い、ハロウィンなどの異文化を楽しむ。仏教・神教・イスラム教・その他諸々入り乱れている。特に迫害・排斥運動が起こらないのは「八百万の神」として尊重されている国だからである。日本はそのような国である。表題の通り、日本が日本たる所以は歴史を俯瞰すると分かるが他国文化も取り入れ吸収消化して自分のものにしてしまう包容力によるポジティブな優柔不断さにあるのである。

     皇紀2684年7月14日
     さいたま市桜区
     政治研究者 田村 司

実は深い「八百万の神様」が伝えること

八百万の神様と考えると太陽、山、海、風などの自然現象が多くの場合対象となっているように感じます。日本で暮らす私たちにとってどれも欠かすことができないものですので、これ自体に間違いはまったくありません。
ここで注目してほしいのは、日本の神様には家系図が存在しているということです。
太陽と月の神様が兄弟であったり、太陽神様の子供には稲穂など農業の神様が生まれていたり。元々の神様は宇宙の始まりの神様がいて、そこから空と地上の神様、地上の神様は土と水の神様など、子孫が増えるごとに宇宙が別れていく様子がわかります。
ちょうど細胞分裂が起こるように役割が分けられていくように感じられると思います。
わかれていくことによって、建物の神様はビルの神様、家の神様、病院の神様、空港の神様となっているでしょうし、お水の神様も、池の神様、沼の神様、井戸の神様、水道管の中のお水の神様となっていくでしょう。
伝わりますでしょうか。
八百万ですから、日本人の神様というものいらっしゃるでしょう。そのような場合にはわかれていくとどうなると思いますか?

そう、すべての人が神様ということになります。
私にも、もちろんあなたにも神様が入っているんです。
その証拠に同じ人生を過ごしている人間というのが皆無ということです。今過ごしている人生の経験は今あなたが感じているものが初体験ということです。
神様とは宇宙の一成分みたいなものという考え方。他の宗教や哲学でも多くの言葉が残っている通り、すべての物はもともと一つの物であるという考え方に通じるものがあるんです。

外国人に占拠される日本の市区町村「衝撃予測」、2050年に外国人比率100%の街も出現する“なぜ”

沖有人 の意見

外国人に占拠されつつある日本の市区町村の実態とは?(写真はイメージです) Photo:PIXTA© ダイヤモンド・オンライン

人口減少を外国人で補う日本外国人を見かけない街はもはやない

 日本における直近1年の外国人の増加数は26万1889人で(在留外国人統計・出入国管理庁)、日本人は83万7000人減少している(人口推計・総務省)。日本人の減少を外国人の流入で補っている形であり、これは57万人超の純減となっている。

 日本人の純減は出生数の減少と死亡数の増加で2026年頃には年100万人減になる勢いだ。少子高齢化でこれが100万人を割り込むのはずっと先のこととなる。こうして、直近のペースでは2050年には日本にいる外国人は1000万人を超えることが予測される。

 そんな中、最近は日本全国で外国人を見かけない場所がほぼなくなりつつある。これは訪日外国人旅行者が増えている影響もある。過去最高値はコロナ直前の2019年で、年間3188万人が訪日している。2024年は1-4月の実績で2019年を5.7%上回っており、今年は新記録を達成しそうな勢いである。

 実際、日本政府は2030年に外国人旅行者の誘致数を6000万人という目標を掲げている。オーバーツーリズムなどの諸問題があるにせよ、これまでの伸び率などから、達成不可能な目標ではないと考えられる。

 本稿では、旅行者ではなく、日本に在留資格を持ち、居を構える外国人に着目する。在留資格とは、外国人が日本で一定期間、学んだり、働いたり、家族と住むことができる資格のことで、これがないと強制送還などの対象になる。

 ちなみに、経済協力開発機構(OECD)は統計上、「国内に1年以上滞在する外国人」を移民と定義しているので、ほとんどの在留資格者はこの定義上は移民に相当するが、日本では移民とは呼んでいない。

 在留資格者は2021-22年の1年での増加数が12万6026人だったが、2022-23年は26万4954人と2倍以上に増加している。コロナ禍での外国人の入国制限が解けたからであるが、その内訳も変化している。

 在留資格別に見ると、この1年で最も人数が増えたのは特定技能で8万5629人となり、英語教師や留学生などを上回る。特定技能とは、人手不足の分野(介護・宿泊業、建設、農業など)で一定の技能がある外国人労働者を受け入れるものだ。2019年度に始まり、5年間で34.5万人を受け入れ上限にしている。コロナ期間で受け入れが遅れたが、最近急ピッチで増えて、受け入れ上限まで急上昇している。

 2024年度から自動車運送業や鉄道など4業種が追加になり、5年間の受け入れ枠は以前の約2.4倍となる82万人とすることを政府が閣議決定しており、今後も特定技能者は年間16.4万人ペース(直近1年の約2倍)での急増が見込まれる。

 そうなると、前述した2022-23年の増加数26万4954人に特定技能の年間純増数9万5000人(82万-34.5万÷5)を加えれば、36万人となる。日本の働き手不足を補完することを目的とすると、この数はもっと増えていく可能性がある。

市区町村の外国人比率はどう変化する?想像をはるかに超える衝撃予測

 こうしたデータを基に、今回は日本の市区町村で将来の外国人比率がどう変化するかを、主なケースについて予測してみよう。その方法について記述しておく。

 外国人人口は在留資格者数の2022-23年の変化が毎年起こると想定し、2050年まで算定した。直近1年の増減を27年先まで延ばすのは少し乱暴ではあるが、今のペースが今後も続けばどうなるかという試算だと考えて欲しい。また、特定技能の受け入れ拡大で、この予測以上となる可能性が高いと考えておいた方がいい。

 一方、人口の予測には国立社会保障人口問題研究所の日本の地域別将来推計人口を用いているが、これには日本人と外国人の区別がない。外国人の増加数は16万3791人で一定数としているので、この時点で外国人の年間増加数はすでに10万~20万人ずれており、国立社会保障人口問題研究所の外国人人口予測を問題視しなければならないが、有効な代替案もないので、2050年の日本人と外国人の総人口を外国人比率の分母に使用する。

 まず、現在の外国人比率が高い都道府県ランキングを算出すると、1位は東京都になる。「2023年時点の在留外国人人口÷2020年時点の国勢調査」で、全国平均2.5%に対して東京都は4.5%と最も高く、直近1年の外国人増加率も16番目と高いため、2050年時点では現状の3倍以上に相当する15.7%まで外国人比率が上がると予測される。

 東京都の中で市区単位に見ると、外国人は集まって住む傾向があるため、かなりの濃淡が生まれる。それは、米国のロサンゼルスにリトル・トーキョーがあるのと同様、近くで暮らすことで情報共有や相互扶助などのメリットが大きいからだ。2050年時点の外国人比率が最も高いと予測されるのは新宿区で38.45%、2位が豊島区で38.40%となる。新宿区の新大久保駅周辺は以前から韓国人街であるし、豊島区の北池袋はチャイナタウン化している。

「消滅可能性都市」の豊島区はもはや外国人で人口を維持している

 特に豊島区は、2014年に民間有識者組織 「日本創成会議」から東京23区の中で唯一の「消滅可能性都市」の指摘を受けたが、その際の理由が「2010年から40年にかけて若年女性(20~39歳)が50%以上減る」という推計だった。2022年の出生人口2013人に対して死亡人口が2506 人で493人減少、流入超過人口が2617人の流出という豊島区において、それらの合計(3110人)を上回る3536人の外国人が区の人口を増やしている。日本創成会議のように日本人のみで人口を維持しようとする考え自体が、もうすでに古いのかもしれない。

 ちなみに、23区の中で外国人比率が2023時点でも2050年時点でも最下位なのは世田谷区になる。外国人が増えているエリアは比較的雑然としていて物価が安い傾向があるが、現時点で日本人色が強い世田谷は外国人にとって住みつくだけの理由が少ないのではなかろうか。しかし、これは今後の人口増加の主たる要因となる外国人への寄与度が低いことに他ならず、見方によっては「人口が増えない街」としてネガティブに映る側面もある。

 このような都市での集住傾向は、大阪市でも同様の傾向になる。

 現在は生野区が外国人比率22.2%で頭抜けているが、直近1年は2.7%と伸び率が低く、2050年には51.0%で僅差ながら西成区(60.7%)、浪速区(59.8%)に次いで3位にダウンすると予測される。とはいえ、この3区は2050年には5~6割が外国人となる。

 一方、最も少ない区は鶴見区、城東区、福島区の順で、2050年時点でも外国人比率が10%を割り、住み分けが進んでいることになる。

北海道、長野、群馬……外国人比率が50%を超える市区町村の特徴

 2050年時点で外国人比率が50%を超える市区町村には、明確な特徴がある。1つ目はリゾート地だ。北海道はパウダースノーのリゾート地が人気で、ニセコリゾート付近(ニセコ町、倶知安町)、ルスツリゾート(留寿都村)、キロロリゾート(赤井川村)、トマムリゾート(占冠村)となる。

 中でも、占冠村は全国トップであり、ほぼ外国人だけの街になるであろう。直近の実績は、2022年に172人だった外国人は2023年には388人になり、1年で216人も増えている。

 同じ理由で、長野県のスノーリゾートである白馬村や野沢温泉村も50%を超える。北海道・長野県以外でも、温泉を中心とした観光地として、群馬県草津町、神奈川県箱根町がランクインする。外国人観光客が多く、宿泊業は人手不足の状態にあり、宿泊業は特定技能での労働者確保が可能である。

 特徴の2つ目は地場産業への技能実習や特定技能の受け入れが盛んな特区がある。北海道では、猿払村(水産加工場の実習生の受け入れ)、興部町(漁業)、群馬県では昭和村(農業)、長野県の川上村(農業)だ。川上村はレタスの栽培で有名な地域であることから、技能実習生や特定技能の外国人、特にインドネシア国籍が多い。

 街単位では、UR都市機構(昔の公団住宅)の団地は入居者の国籍不問のため、外国人だらけになっている。賃貸なので、所有者となることはないが、1階店舗は外国人向けとなって、小さな経済圏を形成している。こうした場所が日本中で急速に増えていくのだろう。

2050年には外国人比率が100%に?選挙権を認める議論まで浮上

 これらの市区町村の多くは、2050年時点で外国人比率が100%を超える。つまり、国立社会保障人口問題研究所の人口予測よりも外国人の数が多くなる。実質的に外国人だけの市区町村になる。ライフスタイルなどの文化的な側面や物価などの経済的側面では、あたかも外国のようになるだろう。問題はその市区町村の政治だ。

 在留資格者に選挙権は現在ないとはいえ、これを与えようとする動きがある。もし、そのようなことが1つの市区町村でも起きたら、そこに外国人がなだれ込むことは想像に難くない。

 投票する選挙権と立候補できる被選挙権は日本国民であることが条件となっている。これが崩れたとき、日本の中に別の国ができるのと同じになる。たとえば、豊島区は中国区に、新宿区は韓国区に、江戸川区はインド区に、大田区はフィリピン区に名称変更されるようなものだ。

 実際、中国では政府が「砂を混ぜる」政策を進めている。これは、その地域に中国人を増やし、実質的に乗っ取る方法を指す。たとえば、内モンゴル自治区ではすでに大半は移住してきた中国人となり、教育現場ではモンゴル語ではなく中国語しか使えなくなっている。

 外国人に不動産(水源などを含む)を売ることや参政権を与えないことなど、論点は増えてきている。事の是非はともかくとして、日本でも選挙権が外国人に与えられたりしたら、日本が日本でなくなってしまうと考えた方がいい。取り返しがつかなくなる前に、国を挙げて法律の整備を進め、日本人と外国人の権利の線引きを明確に行う時期に来ていると考える。

(スタイルアクト(株)代表取締役/不動産コンサルタント 沖有人)

習近平が恐怖する中国の「頭脳脱出」…中国人教授たちを「学生スパイ」が監視している

鈴木 譲仁(ジャーナリスト) によるストーリー

完全に停止状態の日中間学術交流

「いま、日中間の学術交流は完全に停止状態だ。観光やビジネスだけではない。中国側から誘われても出席する研究者は殆どいないだろう。こんな異常な状態はおそらく、72年の日中国交正常化以来、初めての事じゃないだろうか。日本に対する学術の自由の侵害だ」。 こう憤るのは、反スパイ罪で懲役6年の判決がでた「北海道教育大学袁克勤教授を救う会」のメンバーで中国現代法を研究する明治大学鈴木賢教授だ。

鈴木賢教授© 現代ビジネス

袁教授は2019年、長春に帰省した際、突然、国家安全部に拘束された。その後二度の不起訴を経て、今年5月に実刑判決を受けたが、罪を認めず現在「上訴中」だという。反スパイ法での有罪判決、という中国外交部の発表はあるが、詳細は一切わかっていない。ただ、長期拘束を経てもいまだ袁教授は固くなに自らの潔白を主張している事実だけははっきりと伝わってくる

今年に入ってからも、胡士雲教授、范雲濤教授ら二人の大学教授が失踪するなど、ここ数年で多くの日本人、中国人の大学教授の失踪、拘束が相次いでいる。

袁教授の専門分野は1950年代前後の台湾に移った頃の中華民国の歴史研究だ。強硬に「台湾統一」を掲げる習近平政権にとって、最も過敏に反応するテーマのひとつだろう。

「共産党政権は自分たちに都合のいいように歴史を解釈し編纂する権利を独占している。政権を正当化するために自分たちに都合のいい『物語』を創って国民に啓蒙している。だから研究者の新たな歴史事実などの掘り起こしを極端に警戒するのだ」と、鈴木教授は指摘する。

政権に忖度する御用学者は別として、まっとうな研究者は真理を探究するのを是としている。彼らが発掘する新事実の資料や書物の解析、それに基づいた新しい論考などは、一歩間違えば習近平政権にとっては「毒薬」にもなる、という訳なのだ。

自分を優先する習近平政権

経済や文化、ましてや学術研究などの犠牲などは意に介せず、すべては自らの政権維持を最優先に「政治の安全の核心は政権の安全と制度の安全」と唱える習近平政権。党の指導を徹底し、外部からの「浸透、破壊、転覆の活動を厳重に防ぐ」事を堅持する事が国家、国民の安心に繋がる、と中央政治局の集団学習会において熱弁している。まるで北方民族からの侵入を防ぐために万里の長城を作らせた秦の始皇帝のような時代錯誤甚だしい発想だが、笑える話ではなく、事態は深刻だ。

photo by gettyimages© 現代ビジネス

この対象分野は歴史に留まらない。22年の「総体的国家安全観綱要」によれば、科学技術、食料、生態、資源、宇宙、深海、バイオ、人工知能・・等々20項目の重点分野が明示されている。

これらの分野で習政権の描く「物語」や共産党独自の解釈の意にそぐわない「国家の安全を脅かす事実」に触れてしまった学者や研究者はすべて「反スパイ法」の対象になり得る、という事なのだ。この状況では中国へ向かう研究者が途絶え日中の学術交流が機能停止に陥るのは無理もない。

そして、実は反スパイ法を名目に日本の中国人大学教授や研究者を狙うのは、彼らの研究内容を監視するためだけではない。そこにはもう一つ安全部が狙う別の目的がある。 安全部が常に監視するのは、専門的な研究分野はさることながら、彼らの個人的思想や言動、そして人脈だ。

いま、新宿周辺にはある特化した大学予備校が10校以上ある。すべて中国人だけが通う日本の有名私大受験に向けた予備校だ。最大手の「行知学園」は国内外に19拠点持ち学生数も4000人を超える。関西にも同様の予備校がいくつもあり、富裕層の子息が中心で学費に上限はない。授業料だけで年数百万という特別カリキュラムもある。中国富裕層は日本の著名私大への入学に資金は惜しまない。コロナ禍で一時減少したがその数は回復後、増加の一途をたどっている。

少子高齢化による「大学サバイバル時代」に突入して久しい日本では、このような中国人留学生は当然、ぜひとも獲得したい経営資源でもある。各校の獲得競争も年々激しくなっている。中国人専門予備校にMARCHなどのの一流私大担当者が誘致に足繁く通うのは、時代の趨勢なのだ。「売り手市場」の彼らにはもうはやひと昔前のような「バイトで苦労する貧乏留学生」の姿はない。

日本を目指す留学生

経済的にも精神的にも余裕のある彼らには、当然、遥か昔のトウ小平や周恩来らが苦学して海外に留学し、帰国して母国の建国に尽力する、というような大儀などは微塵もない。

そして、胡錦涛政権時代に注目された「海亀族」も過去の遺物だ。アメリカや日本などの高度な教育と先端IT技術やマーケティングを留学で習得して帰国し、まだまだ経済成長に沸く母国に戻りベンチャービジネスの波に乗って起業する、という夢もない。危機的な不動産不況や先の見えない経済の落ち込み、大卒就職率が最悪の氷河期状態では、母国にそんな希望など持てないだろう。ではなぜ彼らは日本を目指すのか。決していまの日本の経済環境もよくはない。

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本来、中国富裕層たちの一番人気の留学先はアメリカだった。共産党幹部などが自慢話で「俺の息子がアメリカに留学している」 と話すのが日常茶飯事だったのだ。しかし、トランプ政権以降、中国人のアメリカ留学の規制が厳しくなり、米中対立で世論の反中感情も高まって、日本留学にシフトしたのが要因のひとつだ。他にも世界的にも安い授業料、なぜか手厚い留学生への奨学金、アニメなど日本文化ファンの増加、円安効果等々いくつかある。そして、この大きな流れの水面下に、実はもう一つ、隠された別の潮流が流れ始めている。

「ここ数年、日本に来たがる研究者がすごく増えている。彼らは来てすぐ早めに退職し、前後して子供を留学させたり、家も移して日本への定住を希望する。つまり中国からの脱出だ。習政権の将来性を見限っての判断だろう。日本は距離も近く教育も医療も水準が高く生活インフラは最高だ。中国はこれから海外への外貨送金規制もより厳しくなる。そうなると海外送金の地下銀行の手数料も跳ね上がる。その前に急いで資産を移している」と鈴木教授は指摘する。

日本への留学ブームはまず子供を中国から脱出させ、日本企業に就職さたり大学院に行かせ家族がそれを追って移動する、という富裕層の目論見があるのだ。もちろんすべてではない。ただ一定水準の人たちが現政権下の教育環境や生活環境に希望を持てない、というのは紛れもない事実だ。

当然、この現象は共産党政府も把握している。彼らの情報収集能力は日本の比ではない。香港の民主化運動を厳しく弾圧したように、この「中国脱出」現象ともいえる留学生の増加に習政権が危機感を感じるのは想像に難くない。

コロナ渦の数年前、多くの海外留学の中国人学生は自国に自信を持っていた。「凋落するアメリカと比べて国際社会でも共産党政府はイニシアティブを握りだした」と。しかし、その自信はいまや内心大きく揺らいでいる。当然、その変化は国内の民衆にも影響する。敵対勢力のイデオロギー工作の可能性としても警戒するだろう。SNSを含めたネット空間に国境や時間の差は存在しないからだ。

教室の中も監視する

「政権の安全と維持」を自ら至上命題に掲げる習近平が、日本の留学生や在日中国人に共産党政権批判に繋がる言動や思考への影響を与える人物を厳しくマークしだした、としても不思議はない。それに繋がる人脈や組織への威嚇の目的で教授や研究者たちを拘束している可能性も大きい。

いま中国の大学の教室にはいたるところに最先端の顔認識監視カメラが設置されている。これはアメリカの大学のような不審な外部侵入者を防ぐ目的だけではない。研究者や教授たちの言動や人との接触を監視するのが本来の目的なのだ。さらに監視の目は教室の中にも増えている。授業の中で反体制的な発言を匂わすだけでも、安全部に報告する「学生スパイ」が数多く存在するからだ。

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これは日本はじめ世界各国の普通の真面目な中国人海外留学生にも数多く紛れ込んで存在している。 中国国家安全部の伝統的な諜報活動手法に「千粒の砂、一粒の砂金」戦略がある。毛沢東時代の諜報部門のトップだった「康生」が編み出した戦術といわれ、いまでも中国特有の戦術としてCIAや各国諜報機関でも広く認知されている作戦だ。

諜報機関の人間や軍人など専業の諜報員とは別に、普通の観光客や留学生、研究者、NGO職員など、多様な人海戦術で砂浜の「千粒の砂」を集めるように情報を集め、その中から「一粒の砂金」となる有力情報を確保する、という戦術だ。彼らはすべて素人なので、相手国の諜報機関も監視するのが難しい。海外では国内のように安全部も強引に活動できないが、留学生や観光客、NGO団体職員などを使えば安全に情報が入手しやすいのだ。

実際、アメリカやドイツでは多くの普通の留学生が技術情報や研究機関への不正アクセスやスパイ容疑で逮捕されている。日本でも普通の留学生だった王健琳が、SNSで初めて知り合った女性にそそのかされ徐々に深みに嵌り、中国解放軍のサイバー部隊の協力者として活動した。そして日本の宇宙航空研究開発機構の機密情報を狙ったサイバー攻撃に加担した容疑で国際手配されている。後の捜査でこの女性は解放軍サイバー攻撃部隊の軍人の妻だったことが判明している。

この伝統的手法をさらに強化したのが2017年の「国家情報法」だ。これは国民や企業に国からの諜報活動への協力を義務付け、要請を拒否した場合には「逆スパイ」として罰せられる、というもの。つまり強制的に「千粒の砂」を集められるのだ。

また、彼らは、情報入手だけではなく共産党政権の意向に沿ったプロパガンダ工作にも協力している。古くは長野オリンピックの聖火リレーに多くの中国人留学生が動員されたのは有名な話だ。 いまやこの人海戦術もSNSやyoutubeなどSNSのネット空間やサイバー空間が併用され、プロパガンダ以上に幅広く高度な情報操作や印象操作も行われている。 「改正反スパイ法」や「国家情報法」によってこういった活動が日本でもより水面下で活発化しているのだ。

日本文化を尊重し、親日派も育つ中国人留学生の増加は、出遅れた日本の大学の国際化を進め、同時に経営危機も救ってくれる。低迷する地域の観光業界もインバウンド観光客の復活は起死回生の歓迎すべき現象だろう。しかし、同時に日本社会はその陰で増殖しだした中国発の様々な「情報リスク」への危機感をしっかり捉え、「インテリジェント・リテラシー」を高めていかなければならない現実を十分認識しなければならないのだ。

八百万の神の由来と神道とのつながりは?神様はどういう存在なの?


created:2018.12.14 / updated:2019.04.1420379

八百万の神とはその名前の通り、たくさんの神様の事なのです。
日本では、自然界の全ての物に神様が居ると考えられているので八百万の神という呼び名がついているのです。

八百万の神とは言っても、神様は目に見えないためどのように信じれば良いのかわかりませんよね。
八百万の神はどういうもので、八百万の神に対してどう振る舞えばよいのか、信じると何が起きるのかを説明いたします。

八百万の神の由来は?

昔話や神社巡りが好きな方は聞いたことがあるかもしれませんが、日本では自然界の物全てに神様が宿っていると考えられていて、八百万の神と言われています。
自然界の物全てということは、山や川、トイレやお味噌汁の中にも神様が居るということなのです。
自然界の物全てに感謝するという気持ちの表れが、いつしか神様になったのです。

世界にはたくさんの神様が居て、人々はそれぞれを信仰しながら生活しています。
神様の存在を信じていない方も居ますが、信じるか信じないかということは個人の自由なのです。
神様はある形をしていたり、全く形の無い物だったりと実態もさまざまなのですが、信仰は人々が生活する中で力をくれる物なのです。

日本には、他の国よりもはるかにたくさんの信仰があり宗派もさまざまです。
日本で生まれた物や、海外から来た物などが混ざり合い存在していますが、日本ではその全ての信仰を受け入れるという広い心があります。
どのような神様も受け入れるという心が八百万の神ができました。
元々日本人は「絶対にこの神様が一番だ」という思想はあまり持ち合わせていないのです。
さまざまな物に神様の気配を感じ取るのが日本人なのです。

自然界には人間の考えではかりしれない物もたくさんあります。
災害などはその最たる物で、大きな災害を見た時に恐怖や畏怖と共に不思議さに圧倒されてしまうのです。
元々災害の多い日本では、災害を克服しようという考えではなく神様のした事と考えるようになりました。
神様の怒りや喜び、悲しみなどが自然界にあふれるため、人々は常に神様の気持ちを考えていました。
特に神様を怒らせてしまうとどのような災害が起きるのかという恐怖でいっぱいになってしまい、神様を楽しませれば良いという考えになったのです。身の回りにある神様を楽しませるにはまず大切に扱うこと、これは「物を丁寧に扱う」「礼儀正しくする」という精神にもつながっているのです。
身の回り全て、つまり八百万の神を楽しませようと人々はゆとりのある清潔な生活をするようになりました。
さらに楽しませようと始まったのが祭りで、その祭りも各土地で変化が起きどんどんと増えていきました。
信仰する神様にも願望や願いが反映されるようになり、神様の数も増えて八百万という言葉でも足らなくなる日がくるかもしれないほどなのです。

身の回り全てに神様が居るということは、自身が毎日神様に包まれているということなのです。
その多福感は八百万の神が存在しているという気持ちだけで得られるため、つらい時や悲しい時にも支えてもらえることができるのです。
日本人は信仰も大切ですが、毎日を平和に過ごすための工夫として八百万の神を生み出したのでしょう。

神道と八百万の神のつながりは?

神道とは日本の宗教です。
具体的な教えや教本がなく、創始者も居ない宗教ですが現在にも残っています。
基礎は日本神話や古事記、日本書紀で、自然と神様は常に一体であるという考えでした。
宗教としての名前はなく、神道と呼ばれていてこの世界の自然には全て神様が宿ると考えられています。

仏教は主に人々の魂を救う目的で信仰されていますが、神道は部族や村といった共同体を守るために信仰されてきました。
現在神道には約85000もの神社が登録されています。
支持者も約1億600万人いるのですが、神道がそれまで人々を引き付けるのは日本人に共同体や仲間を守るという精神があるからなのですね。

神道は他の宗教と異なり、他宗教が混ざっています。
神様がたくさん居るという所で八百万の神とつながっているのです。
わかりやすい所では七福神です。
今では日本の神様として祀られている七福神ですが、その中で日本の神様は恵比寿様だけなのです。
残りの3体が中国で、3体がインドから来た物なのですが日本の神様として祀られているのが不思議ですよね。

神道は日本の神様が完璧ではないという事を知っているので、他の国の神様が入ってくることにも寛容なのです。
人間と同じ様に神様も完璧な存在ではないと教えてくれるので、親しみもわきますね。
他の神様の良い所を認めて受け入れる日本の懐の深さも八百万の神につながっているのです。

八百万の神が一度に集まる時はあるの?

人間でも動物でも、集会や話し合いで集まる時があるのですが八百万の神にもそのような時があるのでしょうか。
実は毎年11月から12月(旧暦10月)にかけて、島根県の出雲大社には日本全国の土地の神様が縁結びの会議のために集まるのです。
元々出雲大社は縁結びの神や福の神がいる所として有名な場所なのですが、そこに神様が集まって縁結びについて会議をするのはロマンティックですよね。
縁結びはすなわち人と人とのつながりを持ち、幸せを願う物です。

10月は「神無月」とも呼ばれていますが、神様がたくさん集まるため出雲地方では「神在月」と呼ばれています。
現在でも「神迎神事」や「神迎祭」が行われていて、観光客や地元の方の目を楽しませてくれています。
縁結びとは男女の物だけではなく、向こう1年で出あう全ての物とのご縁があるように願う物です。
そのためにやってきた神様をおもてなしするためにさまざまな行事が行われているのですね。

その土地の大きな神様は、地元の方を守るためにその場を動くことはありませんが、八百万の神が一度に同じ場所に集まるということはすごいことなのです。
八百万の神は目には見えませんが、神在月の時に出雲に来ればたくさんの神様のパワーを感じられるかもしれませんね。

神様とはどういう存在なの?

目に見えない存在である神様はどういう存在なのでしょうか。
自分を守ってくれたり、力を貸してくれたり、戒めてくれるという存在ではあるのですが、一体どういう物なのかははっきりとしないのです。
神社だけでなく身の回りに居るという神様は、身近な存在であるはずなのに一言では言い表せません。
そもそも偉くて素晴らしい力があるのに身近な感じがするのは、人間が神様から生まれてきたからなのです。

神道の考えではこの世の全ての物が神様から生まれてきたと考えられています。
つまり私たち人間も自然も同じ神様の子どもなのです。
神様に対する気持ちを考えてみると、尊敬する親にも似たような気持ちになりませんか。
子供のころに怒られた気持ちや悲しかった気持ち、楽しかった気持ちなど、親が与えてくれた物を神様も与えてくれています。
時に戒めてくれたり慰めてくれたりと、よりそってくれる所も似て居ますよね。

親という存在は「自分を生んで育ててくれた者」と一言でも言えますが、それだけなら他にも居るのす。
親も神様も唯一無二の存在であり、多方面から自分を見守ってくれるというのはもはや空気にも近いのです。
目に見えないけれどなくてはならない存在、確かにはっきりとわかる存在が神様なのです。
ですから他の方が想像する神様と、みなさんが想像する神様の形も異なります。
それぞれの神様が心の支えになっているのですね。

八百万の神に好きになってもらうには?

八百万の神に好きになってもらえれば、毎日の生活が楽しくなってハリが出てきます。
八百万の神に好きになってもらうというのは抽象的ですが、ようするに周りの物全てを大切にして感謝すれば良いのです。
この世の全ての物に八百万の神は存在していますので、自分の目につく物全てをいつくしむように心がけてみましょう。

美しい景色を見て感動し、友人をもてなし、部屋を清潔に片付け、食事はおいしくいただき好きな服を着て笑顔で毎日を過ごす、それこそが八百万の神に好きになってもらう方法なのです。
この方法は八百万の神だけではなく周りの方にも好かれるようになり、自分自身も好きになることができるのです。

自分を好きになるという事は難しいのですが、自分を好きになるとさまざまな可能性が生まれてきます。
今まで無理だと思ってた事に挑戦したくなったり、周りの方に頼られる存在になったりと気持ちや状況が変化していきます。
自分に自信が無くなってしまった時や、上手くいかない時にはまずは周りの物を大切にしてみましょう。
八百万の神は自分の精神を映す鏡でもあるのです。
健やかな毎日を過ごすために少しだけ周りに目を向けると変化が起きてきます。
その変化こそが八百万の神の力なのです。

まとめ

八百万の神は自然界の全てに存在しているため、目には見えないけれど確かにそこに居るのです。
八百万の神の存在は私たちを見守り、毎日力をくれます。
身の回りを清潔にしたり、良質な睡眠をとったり、バランスの良い食事をすることが八百万の神への恩返しなのです。

八百万の神に好まれる生活というのは、周りの方にも好まれて自分自身も幸せになります。
その繰り返しが豊かな毎日を生み、また八百万の神に感謝するという良い生活になるのです。


参考文献・参考資料

外国人に占拠される日本の市区町村「衝撃予測」、2050年に外国人比率100%の街も出現する“なぜ” (msn.com)

習近平が恐怖する中国の「頭脳脱出」…中国人教授たちを「学生スパイ」が監視している (msn.com)

八百万の神(やおよろずのかみ)の考え方が意味すること│nagomeru(なごめる)

八百万の神の由来と神道とのつながりは?神様はどういう存在なの? | 贈り物・マナーの情報サイト | しきたり.net (shikitari.net)

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