政治講座ⅴ1821「氏と姓の違いを理解せずに語る輩」
マスコミも政治家も本質を理解せずに語ることに日本の将来の危さを感じる。日本をどの方向に導こうとしているのか、さっぱり、分からない。
共産主義は子供の道徳教育は国家がすべて担うことになっている。イデオロギー教育も含めて国家が担うのである。だから、共産主義は「多様性のある家庭教育」の根幹を破壊しようとするのである。その攻撃対象が今騒がれている「夫婦別姓」問題であると捉えている。
日本は明治になってから、「家」制度の戸籍をつくり、その家の家長として戸主を決めた。その時の苗字として「氏」を採用したのである。江戸時代までは天皇から賜った「姓」もあった。鎌倉幕府を開いた源頼朝は有名であるが、その妻の北条政子も有名であるが結婚しても北条政子のままで、源政子とはならなかった。歴史の教科書にはその辺の解説がないが、明治になるまでは苗字は一緒にならなかったようである。ちなみに北条政子は姓は「平」のようである。だから「姓」平「氏」北条「名」政子である。このような歴史的な流れがある。
時代は遡るが、秦の始皇帝の姓は 嬴 (えい)、氏は 趙(ちょう)、名は政(せい)である。
中国は漢字で意味を表す表意文字である。すると「姓」を分解すると「女」から「生」まれると表示する。この事から分かることは女系血族である女系長老の支配の親族(血族)構成であったことが伺える。女尊男卑が親族(血族)構成を守るために万里の長城や親族を住まわせるための城をつくったと思われる。中国は異民族からの侵略を受けて、男尊女卑の世界に変貌していったと独自に解釈している。
翻って現代の中国の「姓」は血族を意味しており、結婚しても「姓」は変わらない。日本は江戸時代までは「姓」は天皇かた賜ったものであり、「氏」は豪族が苗字として使っていたが、明治から苗字のない者に「氏」として戸籍に記載するようになった。家制度として「氏」が使われ、婚姻により家族を構成する「氏」に統一したのである。ヨーロッパのファミリー「家族」を手本としたのである。このように「氏」は「家族の一体感」を表すものとして、今も使われている。
しかし、中国の「姓」は血族を表し、結婚で当事者は親族(血族)として交わることはなく、別々の血族のままである。子供はどちらの戸籍に入るかは儒教の国の男尊女卑に従い男の戸籍に入ることになる。
本来、日本では「夫婦別氏」と主張すべきところ「夫婦別姓」と叫ぶ人々は日本の家族制度を崩壊させて日本の良き家族をも崩壊に導くような意図を感じざるを得ない。日本の家族制度の苗字が「氏」であることを知らずに、中国の「姓」の血族を主張するのは、日本を崩壊させる意図の中国の陰謀かと疑いたくもなる。
今回は「夫婦別姓」と騒ぐ報道記事を紹介する。
皇紀2684年6月20日
さいたま市桜区
政治研究者 田村 司
夫婦別姓の経団連提言、岸田首相「重く受け止める」 でも導入は慎重
朝日新聞社 によるストーリー
岸田文雄首相は17日の衆院決算行政監視委員会で、経団連が今月、選択的夫婦別姓の導入を政府に提言したことについて「重く受け止める」と述べた。導入に向けては「国会における議論の動向を注視しながら、総合的に検討する必要がある」と従来の答弁を繰り返した。
立憲民主党の小宮山泰子議員の質問に答えた。岸田首相は経団連の提言について「ビジネス上のリスクとなりえ、企業経営の視点からも無視できない重大な課題であるというご意見があると承知している。真摯(しんし)に受け止める必要がある」と理解を示したが、具体的な導入に向けて前進するかと問われると、「国民の意見が分かれている」「家族のあり方の根幹に関わる問題だ」とも述べ、従来の答弁に終始した。
岸田首相は「直近の世論調査を見ても、国民の意見が分かれている。夫婦同姓維持が27%、夫婦同姓を維持した上で旧姓通称使用の法制化が42. 2%。夫婦別氏導入が28.9%」と、法務省による2021年の世論調査の結果を根拠として紹介した。
経済同友会の新浪氏、選択的夫婦別姓「ぜひ経団連と一緒に進めたい」
毎日新聞 によるストーリー
経済同友会の新浪剛史代表幹事は18日の定例記者会見で、経団連が今月10日に「選択的夫婦別姓制度」の導入を求める提言を公表したことについて、「私たちと考えていることは同一。ぜひとも一緒になって進めていきたい」と述べた。
新浪氏は「男女均等に働く法律が決まりながらも、昔ながらの一つの姓を選ばなくてはいけないという非常に不都合なことがずっと行われ、放置されたままだ」と指摘。「政治が解決しないのであれば、私たち経済界がもっとモノを言っていかなければならない。むしろ経済界が大きな声を一つにしてあげていくことだ」との認識を示した。
同制度を巡っては法相の諮問機関である法制審議会が1996年に導入を答申後、議論が停滞。企業では旧姓を名乗る「通称使用」が拡大しているが、日本固有の仕組みで、海外出張時などに弊害が生じている。経団連は「企業にとってビジネス上のリスク」だとして、制度導入を盛り込んだ民法改正案の国会提出を求めている。【道永竜命】
同姓同名で生年月日も同じ男性の口座差し押さえ、市が滞納者と誤解…男性「住んだことない」
読売新聞 によるストーリー
同姓同名で生年月日も同じ男性の口座差し押さえ、市が滞納者と誤解…男性「住んだことない」© 読売新聞
市収納課によると、6月3日、市税などを滞納したとして、市外在住の男性の預金口座を差し押さえた。11日、男性から「福生市に住んだことはない。どういうことなのか」と問い合わせがあり、ミスが判明した。
この男性は、福生市に住む滞納者と同姓同名で、生年月日も同じだった。市が滞納者の財産調査を行うため、金融機関に問い合わせた際、回答を受けた住所が滞納者と異なっていたのに、十分な確認を行わなかったために人物を誤った。市は差し押さえを解除し、男性に陳謝した。
参考文献・参考資料
夫婦別姓の経団連提言、岸田首相「重く受け止める」 でも導入は慎重 (msn.com)
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