見出し画像

政治講座ⅴ1743「黄砂と人工雨から思うドバイ・一帯一路の盲点(自然災害)」

 地球の石ころの位置を変えるだけで地球の重心が代わると言われる。風力発電の設置のために風下の生物の生態系に変化をもたらすと言われる。このように微妙な変化が環境破壊に繋がる。
 毎年、この時期になると中国から大量の黄砂が日本に飛来する。その黄砂で自動車の車体も黄色の粉が付いたようになる。丁度、4月18日にはさいたま市から大宮の新都心ビル群を見たら、黄砂による黄色なスモークがビル群を黄色の層になっているように見えた。光化学スモークの場合は灰色の澱んだ空気の層が分るが、今回は黄砂による黄色い層として観測された。実際に目視して黄砂の地表上の範囲が分るほどであった。
 さて、表題のドバイの洪水に関しては現地の方々にお悔やみを申し上げます。
 自然災害に思えるものであるが、地球のバランスを崩した原因は何であろうか。
 一説には中国の人工降雨によるものである可能性は否定できない。中国の砂漠からの黄砂が日本海を超えて日本列島降り注ぐのである。
 中国の一帯一路政策として、中国が中東の砂漠の緑化の為にやった社会実験がドバイに影響しないとは限らない。
 地球は繊細な環境で成立する「地球船」のようなものである。ドバイの洪水はそれが崩れた結果であろう推測できるのである。
 今回はそのような報道記事を紹介する。

     皇紀2684年4月20日
     さいたま市桜区
     政治研究者 田村 司

中東・ドバイで集中豪雨 空港が水没 「人工雨が原因?」と疑う声も

吉武祐2024年4月18日 19時45分

 ドバイなどの観光地がある中東のアラブ首長国連邦(UAE)で16日、記録的な集中豪雨により世界有数のハブ(拠点)空港であるドバイ国際空港が水没するなど大きな被害が出た。SNS上では近年行われている人工雨が原因だと疑う声も出たが、専門家の多くが否定している。

 UAEの英字紙ザ・ナショナル(電子版)によると、国立気象センターは、現地時間の16日午後9時までの24時間に、同国東部アルアインで254ミリの降雨を観測。UAEの平均降雨量の2年分が降り注いだといい、「(独立前に英保護領だった1949年以降)記録がある範囲で史上最高」の集中豪雨だったとした。

 AP通信によると、15日から降り始めた雨が16日午前9時ごろに強くなり、ドバイでは16日の24時間に142ミリが降り、年間降雨量の94.7ミリを上回った。ドバイ国際空港では滑走路の誘導路が水につかり、同日夜には到着便の受け入れが不可能に。欠航や遅延が相次いだほか、周辺道路も冠水して陸路で空港にたどりつけなくなった。

ドバイで起きた洪水の原因が「人工降雨」ではないと言える理由

ドバイで記録的な大雨が発生して洪水が発生した。人工降雨の手法であるクラウド・シーディング(雲の種まき)が原因とも指摘されているが、“犯人”は別にいると言えるいくつかの理由がある。

ドバイの豪雨で冠水した道路。2024年4月17日未明に撮影。GIUSEPPE CACACE/GETTY IMAGES

ドバイが水に沈んでいる。激しい暴風雨がアラブ首長国連邦(UAE)全土で鉄砲水を引き起こしたのだ。道路沿いに放棄されたクルマや水しぶきを上げながら冠水した滑走路を移動する飛行機など、衝撃的な光景がソーシャルメディア上で広がっている。混雑したドバイ国際空港では何百もの便がキャンセルされており、近隣のオマーンでは少なくとも18人が死亡した。

ニュース報道やソーシャルメディアへの投稿では、非難の矛先がすぐさま人工降雨の手法である「クラウド・シーディング(雲の種まき)」へと向けられた。乾燥地帯にあるUAEでは、上空を通過する雲からより多くの雨をしぼりとろうとする試みが長期にわたり続けられている。流れている雲にパイロットのチームが塩の粒子(雨粒の種)を散布し、水滴の形成を促すのだ。

一部の人々は今回の洪水について、自然に干渉した結果の「訓戒」に位置づけている。ブルームバーグでさえもが、クラウド・シーディングが洪水を悪化させたと報じているのだ。

真実はもっと複雑である。この数カ月間にわたって『WIRED』の特集記事のためにUAEでのクラウド・シーディングを取材してきた。そしてUAEが今週、クラウド・シーディングを実施していたことは事実である。

しかし、クラウド・シーディングは年間300回以上も実施されており、今回それが洪水の原因になったというには無理がある(この記事を公開する準備を米国時間の4月17日午前に進めていたとき、UAEの国立気象センターは16日の嵐が発生する前にはクラウド・シーディングを実施していないとCNBCの取材に説明していた)。

「クラウド・シーディング犯人説」の真相

それにはいくつかの理由がある。第一に、最も楽観的な評価でさえ、クラウド・シーディングが増やすことのできる降水量は年間で最大25%であるとしている。言い換えれば、いずれにせよ雨は降っていたのだ。

そしてクラウド・シーティングの影響があったのだとすれば、降水量をわずかに増やすだけのことだったであろう。温暖な気候におけるクラウド・シーディングの有効性については、いまだに明らかになっていない。仮に有効だったとしても、何もないところから雨を降らせることはできない。すでに空にあるものを強化することしかできないのだ。

第二に、シーディングの作業はドバイのような人口密集地域から遠く離れた場所、UAEの東部で実施される傾向がある。航空交通規制が主な理由だが、それはつまり嵐がドバイに到着するころには、シーディングで散布された粒子がまだ機能していた可能性が低いことを意味する。

取材した科学者のほとんどは、クラウド・シーディングの影響についてごく小さく局所的なものであり、ほかの地域で洪水を引き起こす可能性は低いと語っている。しかし、クラウド・シーディングが洪水とは関係なかったという何よりの証拠は、雨が降ったのは地域全体だったという事実かもしれない。オマーンではクラウド・シーディングを実施していないにもかかわらず、より深刻な洪水被害を被り、多くの死傷者が出たのだ。

ドバイが試みるべき都市の「スポンジ化」

恐ろしいテクノロジーを非難することを楽しく感じるかもしれない。だが、洪水の本当の原因はもっと平凡なことだろう。ドバイは滑稽なほど降雨への対応能力を欠いているのだ。

この数十年で急激な拡大を遂げたこの都市は、過去には突然の水の流入への対処を助ける雨水排水路のようなインフラにほとんど注意を払ってこなかった。街の大部分がコンクリートとガラスで覆われており、雨水を吸収するための緑地はほとんどない

その結果、雨が降るたびに混乱が生じる。とはいえ、12時間で1年ぶんの雨が降れば、対処に苦労する都市が大半ではあるだろう。

とはいえ、気候変動も影響を及ぼしている可能性がある。地球の温暖化が進むにつれ、この地域の複雑な気象力学は変化し、より激しい嵐を引き起こす気候へと変わっている可能性があるのだ。

世界中の都市では、雨水を地面に浸透させる“スポンジ力”を強化しようと都市計画者が取り組んでいる。鉄砲水への対処と、1年のうち乾燥する時期に備えた節水を助けるためだ。ドバイはクラウド・シーディングで空をスポンジ化するよりも、都市のスポンジ化を試みるべきなのかもしれない。(Originally published on wired.com, edited by Daisuke Takimoto)※『WIRED』による雨の関連記事はこちら


Related Articles


大量の雨水を“資源”に変える、都市緑化による「スポンジシティ」の潜在力

米国の都市部では1日あたり約2,000億リットルもの雨水が流出しているが、都市を緑化して水を集める「スポンジシティ」化によって資源として活用できる可能性がある。


3日間で300億リットルの雨を貯水、「スポンジシティ」の可能性

3日間にわたって激しい雨に降られたロサンゼルスでは、保水力のある“スポンジ化”されたインフラによって約300億リットルの雨水を集めた。これは10万世帯に1年間、水を供給できる量だという。


地球温暖化によって豪雨が発生するメカニズムとは

地球の平均気温が上がるにつれて、雨の激しさが増している。温暖化が進むと、空気中の水分量も増えるからだ。加えて、これまで雪として降っていたものが雨として降るようになったことで、新たな災害の原因にもなっている。


集中豪雨のニューヨークで洪水、歴史ある都市が容易に“水没”する時代がやってきた

ニューヨーク市と周辺地域で集中豪雨による鉄砲水が発生し、道路が水没するなどの洪水の被害も発生している。温暖化による気候の変化に、何世紀も前のインフラが追い付いていない結果だ。


【中国】 国土の6割で『人工雨』を本格採用 も人体への影響から”社会実験”との指摘も ネットでは「怪しさ満点」「日本の気候に影響は?」

シュフーズ の意見

中国 人工降雨を本格採用 一方で使用薬剤に毒性の懸念


【中国】 国土の6割で『人工雨』を本格採用 も人体への影響から”社会実験”との指摘も ネットでは「怪しさ満点」「日本の気候に影響は?」© シュフーズ

中国が、人工的に雨を降らせる「人工降雨」技術を積極的に活用し始めました。水不足に悩む地域に雨を降らせたり、大規模なイベントの際に雨雲を取り除いたりするために使われているようで、中国政府は、2025年までに国土の約6割にあたる55万平方キロメートル以上の地域で人工降雨を実施できるようにする計画だと発表しました

2020年に、中国政府は農業の発展や森林火災の防止を目的として人工降雨を活用していく方針を決定しました。2023年には、技術の向上により大きな成果が得られたと強調し、穀物の主要産地である東北部では降水量が約3割増加、新疆ウイグル自治区の綿花畑ではひょうによる被害を7割以上減らすことができたとのことです。

しかし、人工降雨には課題も指摘されています。コストが高いことに加え、使用される薬剤であるヨウ化銀に弱い毒性があることが知られています。大規模に利用した場合の人体や環境への影響は、まだ十分に解明されていないのが現状です。また、ある地域で雨を降らせたことで、別の地域が水不足に陥ってしまう可能性もあります。

こうした懸念から、中国の取り組みを「壮大な社会実験」と表現する声もあります。人工降雨技術は、水不足対策や大規模イベントの運営に一定の効果が期待できる一方で、慎重に使用していく必要がありそうです。中国の取り組みがもたらす成果と課題について、国際社会の注目が集まっています。

このニュースに寄せられた日本人の声


【中国】 国土の6割で『人工雨』を本格採用 も人体への影響から”社会実験”との指摘も ネットでは「怪しさ満点」「日本の気候に影響は?」© シュフーズ

「コスパ悪くないか?」

「さすが中国」

「怪しさ満点」

「人体の影響がありそうで怖いな…」

「こっちに影響がなければいいけど」

「日本の気候にも影響でるのでは?」

「ヨウ化銀まじりの雨とか怖いわ」

日本ではこのニュースに対して気候や環境への影響を危惧する声や、人工的に雨を降らせる技術に不安を抱く方から多くの声が寄せられています。

人類の技術の進展と自然環境との調和が注視される現代において、中国の人工降雨技術の活用が、持続可能な発展のモデルケースとなるのか、それとも予期せぬ影響をもたらす危険性を孕んでいるのか、世界中が注目しています。

習近平が、ついに「禁じ手」…! 中国の「人工雨」と「地球環境破壊」の“ヤバすぎる真実”

藤 和彦  

世界で同時多発的に厳しい干ばつ被害が起きている中で、いま中国が観測史上最悪の熱波に見舞われている。そんな中国で最も深刻な打撃を受けているのは中部と南部を流れる長江流域で、約4億5000万人が生活している長江流域では、今夏に70日以上にわたって異常な高温と雨不足に襲われた。
中国の農業生産の3分の1を支える長江流域の不調は中国全体の食糧危機に直結すると言っても過言ではない事態にあって、ここへきて中国がとんでもない「対策」に出始めた。それはなんと「人工降雨」を降らせるというもの――。
当然、気候を人工的に操作するために計り知れないリスクや影響が出る可能性もある。いまいったい、何が起きているのか。そしてリスクは……? その最前線をレポートしよう。

中国で、まさか「人工降雨」で連日の豪雨…!

危機感を高める長江流域の地方政府は、長引く干ばつの影響を緩和するため、人工的に雨を降らせる取り組みを開始した。
その先鞭を切ったのは例年に比べ50%以上も降水量が減った四川省だ。
四川省は8月25日から29日にかけて人工降雨の取り組みに着手したのだ。
6000平方キロメートルに及ぶ範囲で大型ドローン2機がヨウ化銀を雨雲の中に散布した結果、「恵みの雨」が降ったが、皮肉なことに今度は連日の豪雨で洪水の発生が警戒されている。

「人工降雨」で干ばつ抑制 中東や中国が推進

2022年10月8日 20:00 
 世界各地で発生する干ばつを受けて人工的に雨を降らせる取り組みが広がってきた。中東やアフリカの国が国家計画として今年から相次いで始め、中国も8月に90回超試みた
干ばつなど自然災害による経済損失は世界で50兆円に達する。食糧危機に加え、インフレや供給制約を悪化させる要因にもなりかねない。人工降雨の技術はまだ課題が多く、実用化に向けた開発の加速が急務だ。

ドバイに2つの中国製品輸出振興ハブを新たに建設

(アラブ首長国連邦、中国)2019年05月10日

 中国で第2回「一帯一路に関する首脳会議」が4月25~27日に開催され、アラブ首長国連邦(UAE)からムハンマド・ビンラーシド・アールマクトゥーム副大統領兼首相兼ドバイ首長が出席した。習近平国家主席との会談で、ムハンマド副大統領は、UAEが一帯一路イニシアチブを全面的に引き続き支援していくと述べるとともに、両国が多分野における戦略的関係をさらに強化していくことで合意した。
また、両国による進展中の各プロジェクトにより、貿易額を現在の530億ドルから、2020年に700億ドルへと増加させることを目標として掲げた。
 会議後、ムハンマド副大統領も出席し、中国とUAEの間で2つのプロジェクトが契約された。1つは、ドバイの国営港湾運営企業DPワールドと浙江中国小商品城の間で締結されたもので、24億ドルかけてDPワールドが運営するドバイのジュベル・アリ港に中国製品の倉庫・卸売り・小売り機能を有する6,000万平方フィートの「トレーダーズ・マーケット」を建設すること。もう1つは、DPワールドと中国アラブ投資基金、永倫控股有限公司、中国供销集団海洋経済発展有限公司との間で締結した「ベジタブル・バスケット」プロジェクトで、10億ドルかけてドバイに中国の農産品・海洋産品・酪農産品の輸入・加工・包装・輸出のための基地をつくるという。ドバイには既に、中国国外で最大の中国製品専門の卸売り・小売り拠点であるドラゴン・マートがあるが、それに加えて新たに2つの拠点ができることになる。

2つの新しいプロジェクトにより、UAE、特にドバイにおける中国製品の中東・アフリカ地域へのゲートウエーとしての機能が高まり、UAEが一帯一路イニシアチブの戦略的パートナーとして果たす役割がより強調される、と国営通信WAMは4月26日付記事で述べている。
また、4月27日付地元紙「ハリッジ・タイムズ」は、一帯一路イニシアチブ、特に中国沿岸から中東を通り欧州・アフリカへ向かう海のシルクロードによるヒト、モノの流れの拡大によって、世界トップクラスの港湾・空港などのインフラを有するUAEが享受するメリットは大きい、と報じている。

UAEにとって中国は最大の輸入相手国であり、UAEは中国の中東向け輸出額の約3割、GCC向け輸出の5割以上を占める。2018年ドバイには前年比12.2%増の85万7,000人の中国人が来訪している。(山本和美)(アラブ首長国連邦、中国)


参考文献・参考資料

中東・ドバイで集中豪雨 空港が水没 「人工雨が原因?」と疑う声も:朝日新聞デジタル (asahi.com)

ドバイで起きた洪水の原因が「人工降雨」ではないと言える理由 | WIRED.jp

【中国】 国土の6割で『人口雨』を本格採用 も人体への影響から”社会実験”との指摘も ネットでは「怪しさ満点」「日本の気候に影響は?」 (msn.com)

習近平が、ついに「禁じ手」…! 中国の「人工雨」と「地球環境破壊」の“ヤバすぎる真実”(藤 和彦) | マネー現代 | 講談社 (gendai.media)

「人工降雨」で干ばつ抑制 中東や中国が推進 - 日本経済新聞 (nikkei.com)

ドバイに2つの中国製品輸出振興ハブを新たに建設(中国、アラブ首長国連邦) | ビジネス短信 ―ジェトロの海外ニュース - ジェトロ (jetro.go.jp)

ここから先は

0字
この記事のみ ¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?