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やさしい物理講座v36「宇宙膨張説・ビックバン理論・宇宙インフレーション論の矛盾解消のため、『光の真空中の減衰理論』に道を譲るべき時期であろう」

昔々、支那のの国で、矛 (ほこ) と盾 (たて) とを売っていた商人がおりました。「この矛はどんなかたい盾をも突き通すことができ、この盾はどんな矛でも突き通すことができない」と誇った。そこで、お客様が「それではお前の矛でお前の盾を突けばどうなるか」と尋ねられて答えることができなかったという「韓非子」(中国の思想書。20巻55編。一部は韓非の著とされるが未詳)。二つの物事がくいちがっていて、つじつまが合わないことの意味として使われる。

                 2021.12.25
                 さいたま市桜区
                 理論物理研究者 田村 司

はじめに

宇宙膨張説などと通説化され、この理論が間違いか否かという問題は日常生活にほとんど影響がない世界での机上の理論である。
しかし、本質的な過ちや矛盾があるなら、科学はそれ以上足踏みをして、進展・発展しないとの危惧を感じる。
近年、宇宙旅行が金持ちにとって身近な旅行になっていきた。
もし、まだ、天動説が主流であったなら他の天体までロケットを飛ばし得ただろうか。地動説により科学の大幅に進展する転機になったと考える。
翻って、現在の宇宙膨張説・ビックバン理論・宇宙インフレーション論は理論に矛盾が無いのであろうか。
もう一度、原点に立ち戻り、考察する勇気が必要ではなかろうか。

宇宙膨張説・ビックバン理論・宇宙インフレーション論の矛盾

ビックバン理論では時間を遡ると138億年前を特異点(マクロな世界の物理法則のみで語られるビックバン理論では解決不可能な大問題)は量子力学では語れない問題が発生した。その解決に提唱されたのが、インフレーション理論である。

 理論の矛盾の一つに、世界の天文学は宇宙の膨張は「空間の広がり」であり、「中身の銀河や恒星、星、惑星、は大きくならない」と論じている。斥力(反重力)は未だ物理現象として発見も証明もされていない。膨張=斥力なら宇宙膨張論は成り立たない。

 我々が属する「天の川銀河」(銀河円盤直径10万光年、地球の属する太陽系は銀河中心から26000年光年離れている)「天の川」銀河の70%は水素原子でできている(波長21㎝波の観測 周波数1420Mヘルツラジオ電波もしくはマイクロウェブ波で飛散する。)
これも膨張の兆候は観測されていない
宇宙が膨張するのに、内包する空間の銀河系は膨張しない?
果たして、それが正しいのか?素朴な疑問が生まれる。
もっと根本的なことを見落としてはいないか?

 理論の矛盾の二つ目、インフレーション理論によれば、膨張エネルギーはダークエネルギーと論じる。



理論に矛盾が生じると、突然、新理論の提唱をしてくる。
 本来なら、「宇宙にはこのような暗黒エネルギーの存在があり、インフレーションを起こす要因となるならば、その理論の正当性の証明した上で、宇宙インフレーション論を論ずるべきもの」と考える。
 要するに証明されない物を理論の根拠とする・・・順序が逆であろう。

 理論の矛盾の三つ目、物質の重力に打ち消す斥力がないと説明ができずダークエネルギーで論説をかわす。

ハッブル宇宙望遠鏡からの観測研究から宇宙は100億年以前の過去には一端膨張を減速させたのにかかわらず、50億年前から再び加速膨張を始めたことが明らかになった。この観測結果は物質の重力に打ち消す斥力がないと説明ができず、ダークエネルギーの存在を裏付けるものと論じられている。エネルギー保存の法則無視の論理展開、仮説で仮説を証明している。


 
 理論の矛盾の四つ目、定まらない「定数」

赤方偏移を最初からドップラ効果の後退速度と決めつけて、後退速度を天体までの距離で割ったものを「ハッブル定数」と定義付けている。
 1999年に「ハッブル定数」を70km/sとした。そこから宇宙の年齢を120億歳としたが、実際問題、色々な観測結果から138億光年に変遷をしてきている。フリードマンが率いるPJは約800個のセファイド型変光星を観測して「ハッブル定数」を求めた。これが、理論的矛盾をきたしていると推測可能である。

この矛盾の原因(理論の錯誤)

宇宙は大きさの変化しない定常宇宙という考え方が主流であった。


しかし、1925、アメリカの天文学者スライファーは銀河の『スペクトル撮影』に成功。原理は光をプリズム(分光器)に通すと赤や緑、青などの色に分かれる。これを「スペクトル」と言う。
太陽や星、銀河のスペクトルを撮影するとその中にたくさんの黒い線(吸収線)や明るい線(輝線)が見える。これらの線は物質によって決まった位置に見れる特徴がある。
 ハッブルと助手フマーソン、天文学者メーヨールによって、スペクトル線が本来現れる箇所より赤い方へ、波長の長い方へずれている事に気づいた。これを「赤方偏移」という。カルシウムによる吸収線(暗線)と地上の実験室で測定された本来のカルシュウムの吸収線の波長がどの程度ずれているかを調べた。最近では、電離カルシウムの H、K 線(輝線)など金属線が強くなることを利用している。

ここで、現象を解説する理論の選択肢は2つあった。
従来からの定常宇宙説の延長線上の「光」そのものに起因する現象、「光の減衰」現象であるとする立場。この説を唱えた天文学者は権威主義に押しつぶされて左遷され、重要ポストからはずれた。
2つ目が、音波と同様に「ドップラー効果」の発生原因は光源の移動によるものであるとする立場である。そこで、多くの学者が賛同して、次の論説が主流になるのである。

光源(恒星)に移動が原因とするビックバン理論(宇宙膨張説)の概略



 この現象「赤方偏移」を音波と同様な「ドップラー効果」と考え、光も同じ現象と考えた。

出典:ニュートンプレス 2007.6 p40


 距離が測定された22個の銀河と比べて、遠くの銀河になればなるほど大きなスピードで観測者(地球)から遠ざかっていく、と結論付けたが、光速度を超えて遠ざかる現象は相対性理論に反することから宇宙全体が膨張しているから、遠い銀河ほど、速い速度で離れていく観測結果となると結論付けされ「ビックバン理論」の後に補完するように「宇宙膨張説」が唱えられた。この辺でも、権威主義が闊歩してくるのである。正しい論説や意見は通るとは限らないのである。1925年から96年経とうとしているが、変わらないのである。そう言えば、天動説が地動説に改められるまで400年の歳月を要したのである。そして近年、ガリレオ・ガリレイに対して行われた宗教裁判の見直しで、やっと、名誉回復したとの記事が掲載されていた。

蛇足:宇宙観の違いで宗教裁判で罰せられたガリレオの見直し
現代にも通じる権威主義。

問題は、カトリックの宇宙観だった。どんな考えだったかというと、動かない地球の周りを太陽や月が回っているという天動説。つまり、ガリレオが証明した地動説とは真逆の考え方だったのだ。

1633年の宗教裁判で、聖書の教えに反した地動説を唱えたガリレオは異端とされた。この結果、フィレンツェ近郊のアルチェトリの自宅で軟禁生活を強いられた。その後も科学の研究は続けたが、1642年1月にガリレオは異端という罪を背負ったまま、77歳で病死した。350年後にようやくガリレオの裁判が見直される
カトリック教会
がその重い腰をあげて、ガリレオの裁判の見直しを行ったのは、なんと20世紀後半になってから、1979年のアインシュタイン生誕100年を機に、当時の教皇ヨハネ=パウロ2世がガリレオの異端判決の再調査を命じたのだ。1979年から再調査が行われ、1983年に17世紀の宗教裁判が誤りであったことが表明された。そして、その9年後1992年11月にヨハネ=パウロ2世の演説によって、ようやく正式にガリレオの名誉が回復されたのだ

ガリレオの死が1642年であるから、正式に異端判決が取り消されるまで、その死からちょうど350年かかった計算である。

こうした長い年月を経て、ガリレオの地動説を唱えたという罪は許された。教会の判断を覆すことがこんなにも難しいとは…。だが一方で、真理はいつかは認められるということを教えてくれる例でもある。

翻って現代の物理学界をみると、新たな権威主義が闊歩している。
故に、過ちを検証することなく屋上屋の理論構築をしていることは否めないのである。如何に専門家でなくとも理論ろ俯瞰して見ると、矛盾を抱えて、理論の破綻状態にあると一般人から見ても感じぜざるを得ない。
現在の宇宙に関する考え方は「宇宙は膨張している、時間を遡ると大爆発の時点(ビックバン:特異点)から宇宙は生成され紆余曲折を経て138億光年ごの現在に至る。」というのが、世界の天文学会の定説となっている。
当初は120億光年から始まり、数年前の文献には137億光年、数十年前は136億光年と文献の変遷を繰り返している。「赤方偏移」の観測の原点に戻るべきである。

光の真空中の減衰理論の根拠


 そもそも遠方の天体の示す赤方偏移は本当に宇宙の膨張の根拠と考えてよいのだろうか?

 現在でもなお、「これらの赤方偏移は単に天体の運動によってばかりではなく、遠方からやってくる光子(素粒子)が、途中で未知の粒子(素粒子)との相互作用により、エネルギーを失うことによっても起こる、」という説を唱える人々や学者もいる。
 近年、もっとも遠い天体と見られるクエーサーには「ハッブルの法則」が当てはまらないことが分ってきている。
私はこの説を支持し「光の真空中の減衰理論」と命名し、その原因となる光の真空中の減衰作用は暗黒物資の素粒子『アクシオン』かも知れないと仮説を立てている。

 つまり、宇宙は138億年前に誕生した。そうすると、100億光年前のクエーサーは、宇宙の初期に出現したことになる。しかし、数十億光年以内にクエーサーが観測されないことから、クエーサーは宇宙の初期に限って存在したと判断できる。100億光年以上の距離でありながら、光が届くのは元々クエーサーが明るいからだ。銀河系1000個分の明るさを持っている。強い可視光を放っているだけでなく、強いX線や赤外線も放射している。

 20年~30年前は文献によると、宇宙の初期は136億光年だったものが現在138億光年に変わってきた。
 11年前の新聞のスナップを保管していましたので、お知らせする。

「謎の巨大天体『ヒミコ』が「すばる望遠鏡」で観測」
地球から129億光年離れた場所に発見」。2009.4.23読売新聞(夕)掲載
記事内容「宇宙誕生の初期となるビックバン後の8億年後に、この時代に現代の銀河に匹敵するほどの大きさの天体があることを観察したのは初めてで空間的な広がりは55000光年あり、同時代の天体より10倍以上も大きい。宇宙のごく初期にすでに巨大天体が存在していたことは新たな謎を生む。・・・」

出典:読売新聞 謎の巨大天体「ヒミコ」


 これ以降の文献は「138億光年」に文献は修正され現在に至る

宇宙背景放射の論説における矛盾


 光子のスペクトルは絶対温度で3k(正確には2.726k)の黒体輻射スペクトルに非常に近い銀河団を通り抜けてきた3k宇宙背景放射はスペクトルが変化する。高温ガス中の電子によって逆コンプトン散乱を受け、長波長領域の光子がエネルギーをもらって短波長領域に移る。その結果銀河団方向での3k宇宙背景放射のスペクトルは長波長領域(波長1mm以上)において、銀河団の周囲よりも強度が減少する(スニアエフ=ゼルドビッチ効果)。

「宇宙形成でノーベル賞受賞。 米プリストン大のジェムズ・ピーブルズ名誉教授(84) 1960年代半ばから宇宙の構造に関する新たな理論を提唱。ビックバンと呼ばれる宇宙誕生から約40万年以降に宇宙に広がった放射線に着目し、どれだけ物質ができたかを計算した。その結果、星や私たちの体などを構成する物質は宇宙全体のわずか5%にすぎないことが明らかになり、人工衛星の観測でも裏付けられた。」2019.10.9 読売記事参照

宇宙背景放射観測衛星COBEやWMAPに「マイクロ波」で観測されている。
この結果を次のように論じている。
宇宙誕生から38万年後の姿は、宇宙の温度3000Kと推測され、赤外線の波長(1μm)の波長が宇宙膨張によって引き延ばされ約1000倍のマイクロ波(1㎚程度として観測される。この辺から宇宙の晴れ上がり」と称しているようである。宇宙膨張の斥力の根源が追求されていない。「膨張」、「膨張」ありきで「膨張」の斥力の探求がなされていない。

ここで矛盾発生。


 先ほど、「世界の天文学は宇宙の膨張は『空間の広がり』であり、『中身の銀河や恒星、星、惑星、は大きくならない』と論じている。」
 「宇宙誕生から38万年後の姿は、宇宙の温度3000Kと推測され、赤外線の波長(1μm)の波長が宇宙膨張によって引き延ばされ約1000倍のマイクロ波(1㎚程度として観測される。」と論じられている。



 光源の移動もなくどのような力が働くと波長が伸びるのかが論じられていない。証明されない仮説であることが明らかである。
 空間自体を膨張させる物理現象はあり得ない。
 熱力学で物理現象としての物質間の空間が空く膨張現象があるが、伝播する光が「空間の膨張」の一言で「光の波長が伸びる」と言う論評は短絡的である。
「空間が膨張するから波長が伸びる」という物理現象は聞いたことがない。そこで屋上屋の理論が暗黒物質の存在という立証されない逃げ道なのである。


やはり、ここで、光の減衰理論に道を譲るべき時期と考える。


宇宙背景放射の現象は別な要因


それは、これから、吾輩が主張する「光の真空中の減衰理論」で解説するが、減衰したエネルギーが分散・拡散され(伝播された光が減衰された部分が投影され)、その残りかすの光の集積により、黒体放射としての宇宙背景放射(3k)である。これで、エネルギー保存の法則が成り立つ。

まさに、ビックバン理論、インフレーション理論の「宇宙の晴れ上がり」ではない。「光の真空中の減衰理論のエネルギー保存の法則」と解説した方が「宇宙の晴れ上がり」の理屈より説得力がある。

ビックバン理論、インフレーション理論に異議を持つ者のその1人にフランスの天文学者ペケールによれば,宇宙背景放射は非常に等方的であるにも関わらず、ハッブルの法則が天体の種類や方向によってかなりのばらつきを示すのは3k放射が実際には全宇宙的な現象ではなくわれわれの周辺の空間だけに起こる特殊な局所的現象だからと述べ、ビックバン宇宙への疑念を表明している(とりわけ近年、もっとも遠い天体と見られるクエーサーにはハッブルの法則が当てはまらないことが分ってきている
つまり、宇宙は138億年前に誕生した。そうすると、100億光年前のクエーサーは、宇宙の初期に出現したことになる。しかし、数十億光年以内にクエーサーが観測されないことから、クエーサーは宇宙の初期に限って存在したと判断できる。100億光年以上の距離でありながら、光が届くのは元々クエーサーが明るいからだ。銀河系1000個分の明るさを持っている。強い可視光を放っているだけでなく、強いX線や赤外線も放射している。
宇宙は138億年前に誕生したこと自体が眉唾であろう。天文物理学を再度根底から見直さなければならない。何かにつけてビックバン以後の宇宙誕生に絡めている論調が見られるが、もっと、視野を広げ、天体を俯瞰するなら新しい事実の発見に繋がるものと確信している。


 
音波のドップラ効果以外の波長の変化要因


 音の音源の移動による「ドップラー効果」の以外に「波長に変化」をもたらす条件として 媒体温度によって波長が変わる。
温度15℃の空気を伝わる音速はおよそ340m/sである。
温度t°Cのとき、音速vm/sはv=331.5+0.6t となる。

蛇足:ヘリュームガスを吸い込んで声を出すと高音の声に変わるのは面白い。

 これをヒントに光について考える。

光(電磁波)が光源の移動以外に波長に変化を起こす要因は何であろうか。光を波長でなく、光をエネルギー粒子すなわちE=ℎνと考えると
ν(振動数)の減衰で起こり得るコンプトン散乱光粒子のエネルギーの減衰が起こり得るのである。

光粒子のエネルギー減衰の分析


アインシュタインの光電効果より次の式で分析する。

 E=ℎν  E=ℎ(ν₀-ν₁)   λ=c/ν(波長は分析には不使用)

ℎ=6.62607015×10⁻³⁴Js(プランク定数)

1光年=3.1536×10⁷ s

THz:テラヘルツ=10¹² Hz (光の振動数)

c=3×10⁸m/s (1秒間の光の速度)


我々は、目の中の網膜で光を検出して脳に伝えてる。

 高い振動数を直接振動として感じるわけではなく、振動数に応じた刺激を脳が学習して、振動数の違いを色の違いとして認識する。たとえば、赤という色は450兆回くらい、緑という色は550兆回くらい、青という色は700兆回くらいの振動をする。虹の七色と呼ばれている色を振動数の低い順に並べると、赤、橙、黄、緑、青、藍、紫となる。
 色と振動数の大体の対応を示しているが、色は人間の感覚の問題なので、どの振動数の範囲が何色という決まったものではない。
「色は何種類か」は愚質問である。
 光の振動数は、光粒子が物質に吸収されて感じる物理的な実体ですが、色というものは振動数の違いを脳が学習して作り上げたものです。Aさんの感じている緑と、Bさんが感じる緑は全然違う可能性もある。
極端な例が色弱の者もいる。

 振動数の単位はHz(ヘルツ)で表す。
1秒間に1回振動する場合を1 Hz、100回振動する場合を100 Hzと表す。
可視光はどれくらいの振動数かというと、驚くほど高い振動数です。1秒間に大体430兆~750兆回くらい振動する。
つまり、何百兆Hz(何百THz:テラヘルツ ×10¹² Hz  )という振動数である。
 可視光は次の範囲の電磁波の光である。
それぞれの銀河団の減衰エネルギー E=ℎ(ν₀-ν₁)を計算した。   


 紫色:700–790 (×10¹² Hz)・・・中間値 745×10¹² Hz ν₀
        

 藍色:667–700 (×10¹² Hz)・・・中間値 684×10¹² Hz ν₁ 

おとめ座銀河団  0.78億光年 ν₀-ν₁≒61×10¹² Hz  
 E=ℎ(ν₀-ν₁) 
E= 6.62607015×10⁻³⁴Js×61×10¹² Hz  
 ≒404.19027×10⁻²²Js/Hz

 青色:580–667 (×10¹² Hz)・・・中間値 624×10¹² Hz ν₂

おおくま座銀河団 10億光年 ν₀-ν₂≒121×10¹² Hz 
 E=ℎ(ν₀-ν₂) 
E= 6.62607015×10⁻³⁴Js×121×10¹² Hz  
 ≒801.75448×10⁻²²Js/Hz


            

 緑色:530–580 (×10¹² Hz)・・・中間値 555×10¹² Hz ν₃

かんむり座銀河団 14億光年 ν₀-ν₃≒190×10¹² Hz 
 E=ℎ(ν₀-ν₃) 
E= 6.62607015×10⁻³⁴Js×190×10¹² Hz  
 ≒1258.9533×10⁻²²Js/Hz


 黄色:510–530 (×10¹² Hz)・・・中間値 520×10¹² Hz ν₄

うしかい座銀河団 25億光年 ν₀-ν₄≒225×10¹² Hz 
 E=ℎ(ν₀-ν₄) 
E= 6.62607015×10⁻³⁴Js×225×10¹² Hz  
 ≒1490.8657×10⁻²²Js/Hz

 橙色:480–510 (×10¹² Hz)・・・中間値 495×10¹² Hz ν₅

うみへび座銀河団 40億光年 ν₀-ν₅≒250×10¹² Hz 
 E=ℎ(ν₀-ν₅) 
E= 6.62607015×10⁻³⁴Js×250×10¹² Hz  
 ≒1656.5175×10⁻²²Js/Hz


 赤色:405–480 (×10¹² Hz)

我々は光の本体をみることができないが、プリズムによる分光により波長による分類で色として識別する方法が可能となり、今回の赤方偏移の原因追及手段としている。しかし、光をエネルギーE=ℎνとして分析したのは本論文が初めてである。


光の減衰グラフと減衰理論の根拠

 宇宙は大きな実験室である。ここでの実験結果、「光が波長が伸びて赤方偏移するのは、光のドップラ効果であり、ビックバン理論(宇宙膨張説)の根拠とするものである。」と定説として論じられているが、組み立てられた宇宙理論の結果信じがたい論説と確信する。単純な「光の真空中の減衰理論」で、夢みたいビックバン理論などが終焉を迎えることを期待したい。

減衰とは振動の振幅やエネルギーを減少させる作用であり、 光の赤方偏移、青方偏移は運動する光源以外に光のエネルギの減衰・増加に原因があると仮定。
真空中を伝播する光のエネルギーはE=ℎνで表される。
このエネルギーの減衰をグラフにしたのが次の図である。
それそれの銀河団までの距離(億光年)を横(右)、
E=ℎνの振動数差 をE=ℎ{ν₀-ν(₁,₂,₃,₄,₅)縦(下方)

光の減衰グラフ  E=ℎ{ν₀-ν(₁,₂,₃,₄,₅)}


光の減衰の想定要因について


⑴、粘性減衰(比例粘性減衰)

(例)空気や水など流体中を振動する物体に、それらの流体が抵抗となって生じる減衰。

 
 真空中の因子ℊを仮定したとき、真空中の素粒子ℊがその原因かもしれない。通常、物質を通過するなら、光粒子は吸収され消滅する。物質ではない素粒子(アクシオン)も要因かもしれない。

「電磁力が無限大まで到達するためには、光子(ゲージ粒子)の質量はゼロでなければならない」とされている。

、真空の電場・磁場からの影響

電場、磁場の相互作用で電磁波(光)が伝播するが、それが真空を伝播する過程で、粘性減衰作用として働くのではないのか。真空には何もないのではなく、真空から陽電子、負電子が対発生と対消滅の現象がおこる。
つまり、真空から反物質(陽電子、反粒子)が生まれる。
 それは、真空のある一点に大きなエネルギー(ガンマー線を衝突させる)と、電子と陽電子のペアが対生成され、またガンマー線となって対消滅する。量子論的な真空は電子と陽電子の生成・消滅の間を揺らいでいる状態である。このような可能性もあり得るのである。

⑶、コンプトン散乱等の影響

 宇宙背景放射の空間を通り、粘性減衰作用を起こしていることも否めない。コンプトン散乱も要因の一つである。
ほとんど静止した電子に光子が衝突する普通のコンプトン散乱では、電子はエネルギーを失って波長の長いエネルギーの光子になる。
逆のケースではスニアエフ=ゼルドビッチ効果がある。3k宇宙背景放射の光子は銀河団の中の高温ガスの電子によって逆コンプトン散乱を受け、長波長領域の光子がエネルギーをもらって短波長領域に移る現象もある。


To be continued .  See  you  later !




参考資料・参考文献

伊達宗之著『新しい物性物理ー物質の起源からナノ:極限物性まで』講談社2005.6.20 1刷発行
 p20 エネルギが低いときは主として波動的に見え、エネルギーが高いと粒子的に見えやすい。ガンマー線は常に粒子的に見え、これを波として捉える観測機はまだない。


広瀬立成著『ヒッグス粒子』ナツメ社 2012.8.30 初版発行
 p134~135 光子の質量はなぜゼロか


鈴木浩平著『振動する世界』ナツメ社 2009.2.3 初版発行 
p79 粘性減衰、摩擦減衰、履歴減衰


G・フレーザー著 佐藤勝彦監訳 沢田哲生訳 『反物質』シュプリンガー・フェアラーク 2003.1.14初版2刷


小向正司 編集人『最新 宇宙論』学研 1989.6.1 第4刷発行
p174~178 「ハッブルの法則」は破綻する?

矢沢 潔 構成『最新アインシュタイン論』学研 1989.12.1発行


水谷 仁 編集人 『天文学11の革命』ニュートンプレス2007.6.7発行

竹内均 編集人『銀河大紀行』ニュートンプレス 2003.5.1発行

渡部潤一監修『宇宙のしくみ』新星出版 2005.12.5初版発行

『最新 天体論 全域スペクトルがとらえた変貌する宇宙』 学研 1989.4.1
p42.赤方偏移の原因論争


原康夫著 『量子力学』岩波書店 1994.6.6 第1刷発行

松浦壮著 『時間とは何だろう 最新物理学で探る「時」の正体』講談社 2017.12.5 第3刷

郡和範著 『ニュートリノと重力波』ベル出版 2021.2.25 初版発行

山崎耕造著 『宇宙線と素粒子の本』日刊工業新聞社 2018.1.18 初版1刷発行 

やさしい物理講座v5「光子(素粒子)には慣性力が働かないから『光時計』は理論的に機能しない。それは『時間の遅れ』の証明にはならない」|tsukasa_tamura|note

やさしい物理講座v13「光の真空中の減衰理論」|tsukasa_tamura|note

やさしい物理講座v35「光の真空中の減衰作用は暗黒物資の素粒子『アクシオン』かも知れない」|tsukasa_tamura|note

やさしい物理講座v26「いよいよ特殊相対性理論と一般相対性理論の終焉である。」|tsukasa_tamura|note

やさしい物理講座v11「仮説を仮定の式で証明する。これは本当の証明にはならず数学的遊戯である」|tsukasa_tamura|note

やさしい物理講座v7「狂った時計で時間を測定する愚行、"Time Dilation”の詐術にご用心」|tsukasa_tamura|note

やさしい物理講座v4「光子(素粒子)は質量0で重力の影響を受けない。」|tsukasa_tamura|note

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