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ミュオン(μ粒子)の寿命と仮説

 最近、オレオレ詐欺、振り込め詐欺、強盗など色々な凶悪な犯罪が横行している。皆様もくれぐれもご用心ください。表題ミュオン(ミュー粒子)の寿命の命題に入る前にちょっと道草にお付き合いください。
 さて、落語に『時そば』があります。
(現代の通貨単位で説明)
蕎麦(そば)の値段700円の勘定を支払う場面で、「100円、200円、300円」「いま、なんどき? 4時か」「500円、600円、700円」と100円を胡麻化した成功事例を見た者が、別の場所で「100円、200円、300円、400円、500円」「いま、なんどき?4時か」「500円、600円、700円」とやったら損をしたという噺(はなし)。
 もう一つ『壺算(つぼざん)』という話がある。壺(1万円)を買いに行って持ち帰ったが小さすぎて倍の量の入る大壺(2万円)が必要となり、最初の壺を返して大きい壺にかえるときの会話です。「この壺(1万円)と先ほど渡した私の1万円で、その倍の大壺(2両)をくれ」。一瞬、納得してしまう噺(はなし)。
 昔の貿易商は計量の為に「天秤」ではなく、意図的に、「ばねばかり」(フックの法則)を使い、儲けていたらしい。これは、地球の緯度の違いにより「重力と遠心力に違いが生じる」ことを考えた計量です。 

                                                                                                  2020.9.29
                                                                            埼玉県さいたま市桜区にて
                                                                             理論物理研究者 田村 司

目次

はじめに
1、「時間の遅れ」に関する具体的事例
2、問題点
3、時間の定義と反証事例(例:振り子時計)
4、ミュオン(μ粒子)の寿命と仮説
 ⑴ 素粒子(場の概念)について
 ⑵ μ 粒子の寿命と走行距離 の関係
 ⑶ μ 粒子の寿命と走行距離 の関係の仮説

おわり


はじめに
  理系の諸君は、どちらかというと権威に弱く、権威者の論説は、「ごもっとも」で深く追求せず、鵜呑みする傾向が強いのではなかろうかと思う。
 それの権威に疑問を持ちその論説を追求した者に、ノーベル賞の栄冠が与えられるのではないかと傍観者として思う。
 実験の失敗を繰り返したと後日談をノーベル賞の授賞者からよく聞く。
多分、定説の通り実験したら失敗したとは言えないのでしょう。
定説の通りやると実験は失敗するものなんでしょう(呵々)。
定説に疑問を持つべきと先人は主張する。
 
 今回は、文系の方(定説に捉われない柔軟な思考の持ち主)に読んでいただく事を強く望む。、
 論理思考、展開がこのレベルなのかと侮蔑して、別な視点の検証が期待できるのではないかと期待しているのである。
 物理に登場する数式は分かりにくい、数学に似せた数式を使っていることも、一般人を遠ざける要因でもある。 
 そして決して解けることのない難しい数式で自己陶酔、自己満足しているのは理系物理学者に多い。
 ですから文系の皆様は卑屈になる必要は全然ない。
その一端(自己陶酔、自己満足)を垣間見ることができる。
ただし、私は極力数式は排除して記載する。
 
 ところで、知識・情報・創作著書は、有料であるべきと考える。
そこで、独創的仮説であるが(著作権主張)として有料100円にしました。
100円のコーヒー以上の付加価値があると自負しています。購読を期待する。

1、「時間の遅れ」に関する具体的事例

 専門家と推定される文章(教えて gooのベストアンサー者)を抜粋引用する。
⑴、重力における「時間の遅れ」の記載

「高度20,200kmを周回するGPS衛星が受ける地球の重力加速度は,地球の重力中心から遠いぶんだけ,地表の重力加速度よりも小さくなります。」

「その結果,GPS衛星に搭載された時計は,地表の時計よりも一日当たり約1万分の3秒速く進む事が確認されています。」

 「太陽の表面での重力加速度は,地球の表面での重力加速度の約28倍もあり,太陽表面の原子から発せられる電波を測定すると地球より重力加速度が大きい分だけ,地球表面で同じ原子が発する電波より振動が遅い事が観測されています。」

⑵、その結果の専門家(教えてgooベストアンサー)の主張の記載

「つまり,地表の時計,GPS衛星の時計,太陽の表面の時計は,それぞれが3つとも異なる速さで時間を刻んでおり,3つの異なる速さの時間が流れているのです。」と解説。


2、問題点

 時間の定義に従っているか?
 時計が絶対基準、相対基準なのか?
 時計が物理現象により狂っても時計の指し示す時刻が正しいのか?
 誤差はないのか?
 


そこで、①地表の時計 ②GPS衛星の時計 ③太陽の表面の時計があったとして、差異が生じたら時の基準は「地表の時計」(時間の定義)に従うべきです。
 それは、地表の観測者が時間の定義に基づいて「各々の時計を総合的に」判断すべきものなのです。
 時計の速さが違うのなら、誤差、故障や物理現象の作用を疑い、調整、修正すべきものです。
 実務上は、GPS衛星の時計を地表の時計に差異を修正しているようです。

3、時間の定義と反証事例(例:振り子時計)

⑴ 時間の定義
 国際単位系(SI)によると、長さ、質量、時間(秒)、電流、熱力学温度、物質量、光度などを定義している。
そして、時間の場合の定義は、「秒(second)は、133Cs原子の摂動を受けない基底状態の超微細構造遷移周波数を単位Hz(S⁻¹に等しい)で表したときその数値を 9192631770と定めることによって定義される。」と基準化されている。(2019.5.20改定。)

⑵ 反証事例
 ここに3つの振り子時計がある。
振り子時計は重力と遠心力の影響を受ける。
 地球の三か所の緯度に振り子の長さを同じにして、赤道、北緯45度、北緯90度に置いたら「時計に差異」が生じる。
 それを以て、「3つの異なる速さの時間が流れている。」といいますか?
 吾輩なら、「物理現象、つまり緯度の重力と遠心力の違いから3つの時計の振り子の運動に現れたのが時計の差異です。時間の定義に合致するように振り子の長さを調整するのが時計のあるべき姿です」と結論する。ただし、Cs原子時計とは正確さに劣る。

引用文の「GPS衛星に搭載された時計は地表の時計より速く進むのは、物理現象(重力と遠心力で引き起こされる無重力状態など)が原因であり、「時計が早く進む」のであり、「時間が早く進む」の結論にはなり得ない。

太陽表面の原子から発せられる電波と地球表面で同じ原子が発する電波の振動の違いは「重力作用に起因する原子の振動数の相違の物理的現象である。」 これを以て「時間が早く進む、遅く進む」と表現するのは短絡的である。
 以上のように定義した絶対時間で判断すべきです。
相対時間で判断するとパラドックスが発生します。それは、相対時間で判断すると、無限に「時間を測定することが可能な時計(物理現象)の数」が増えて、現在の哲学的な問答「時間とはなにか」が発生する。
 科学的には混乱を招きますので現在の定義に基づいた判断が妥当と思う。

 落語の噺(はなし)のネタになりそうですね。宇宙飛行士の時給の計算は「時間の遅れ(time dilation)」をどうするか?著作権を主張しようかな。

 以前の『時間の遅れ(time dilation)の錯誤』の結論部分以降にも、
問題点を記載しいる。

 早く呪縛から解けて欲しい。根源はアインシュタインの光時計の思考実験のから始まっている。
また、マイケルソン=モーリの実験で特殊相対論を要請した後のマイケルソン=ゲールの実験で光の干渉縞の移動の実験で理論値と実験値が合致している。これは、光時計の思考実験の否定の反証でもある。

 次が本題(ミュオン(μ粒子)の寿命と仮説)になる。
ここにも「時間の遅れ」に関する内容がある。
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