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COMPBEATで音楽と共に水泳を、動画と共に入浴を

いま、僕のヘッドセット系ラインナップはShokz AeropexVictor EH-W10COMPBEATag WHP01kと四台体制になってる。この中で多分もっともニッチなのが完全防水骨伝導ヘッドセットCOMPBEATだ。


水泳用ヘッドセットの探し方

長い付き合いの生活習慣病とも、そろそろ付き合い方を考えないとと重い腰を上げたのが昨年1月。以来1年、ジムに通って筋トレと水泳をしている。プールへはスマホなどの電子機器持ち込み禁止なのだけど、ただし「単独で動作する活動量計(たとえば僕が使ってるのはFitbit Inspire2)と音楽プレイヤーは可」とプールサイドに貼り紙されているのを見て、水中で音楽を聴くとか、音楽を聴きながら泳ぐってどんな感じだろうとやってみたくなった。

僕はもう5年来のShokz(当時はAfterShokz)ユーザーで、このブランドにもXTRAINERZという水泳用モデルがあったけど、かなり昔のモデルだしお値段は骨伝導のハイクラスのままだし、ちょっと手を出しづらかった。Amazonで他の物を物色することにした。水泳中に使うためのポイントは二つ。

  • 防水機能はIP68またはIPX8末尾の数字が防水性能を示し、8は最高等級。一つ下のIP67やIPX7では「水深1mで30分に耐える」と浴槽に一瞬落としたぐらいは大丈夫でも、ずっと潜りっぱなしの水泳には厳しい。

  • メモリ内蔵のMP3プレイヤーであること。仮にプールサイドにスマホを持ち込めたとしても、Bluetoothの電波は水中まで届かない。水中で聞くには、内蔵メモリに音楽が入っていることが必要。

最初はこの条件にあって、もっともお手頃な機種を買った。初物は、試したいこと(この時なら水泳中に音楽を聴く)が試せる中で、もっともプチプラなやつで評価するというのがいつもの習いだ。水泳中と、その後のジャグジータイムに使っていたけど、なかなかいいと思った。ただこの機種はかけ心地が悪かった。いかにも存在感があって煩わしかったし、壁を蹴って勢いよく泳ぎだすと必ず外れて置き去りになった。

“全部入り”COMPBEATへの代替わり

手ごろな製品でお試しをすると、基本機能の「水中で音楽を聴ける」が自分には必要か、そしてピンキリの性能や使い心地部分で、わりとキリ(最低限)品質の部分のうちどこが自分にはストレスかが分かってくる。水泳用ヘッドセットは僕に合ってたけど、付け心地とか外れやすさにストレスを感じていた。

試行のお役目を果たした一台目が壊れたころ、ShokzからはOpenSwimという新機種が出ていた。普段使いしているAeropexと同ブランドならかけ心地に期待できる。二台目にはほとんどこれを買うつもりになってたのだけど、直前になって、最新の機能全部入りをうたうCOMPBEATに目移りした。全部入り、というのはこんな感じ。

  • IPX8防水等級で水中でも使える。

  • 8GBメモリの音楽プレイヤーとしても、マイク搭載でBluetooth接続のヘッドセットとしても使える

  • オープンイヤーの骨伝導(骨で聞く)でも、クローズイヤーの気導(鼓膜で聞く)でも使える。

一台目もBluetooth搭載でヘッドセットとしての機能は持ってたけど、付けごこちの悪さで水泳以外の時間には使ってなかった。ジムに行くときは、他の三機種のどれかとこれの二台持ちだった。二台目には付け心地を期待してるのだけど、付け心地がよかったら水泳時以外のBluetoothヘッドセットの役目も果たせて、二台持ちをやめられるのでは。

実際のところ、買ってみてのかけ心地は(もちろん僕の主観だけど)一台目よりはずっとよく、Shokz Aeropexには及ばないというところだった。きっとShokz OpenSwimにも及ばないだろう。でも気が付くと数時間つけっぱなしにしていることもあるぐらいには付け心地がよくなったし、勢いよく壁を蹴って泳ぎだしても外れることがなくなった。そして二台持ちもやめられた。

僕に必要な基本機能は満たしていて、ストレスは解消されて、OpenSwimの半額以下だった。僕にとってはお値段以上の買い物になった。

浴室用ヘッドセットというニッチニーズ

ところで僕は2018年に突発性難聴を経験して、いまでも回り中で話声がするときなど、それがモノラルに混ざったようになって聞き分けにくく、聞き取りにくい。

これが意外な場面で影響するのが入浴中だった。昔は入浴中にスマホで動画を見るなどした。こうなってからはスマホの出す音と浴室での反響音(お風呂で歌うと気持ちよくエコーがかかるよね、あれです)が混ざって、セリフが聞き取れなかったりする。メロディーさえつかめればいい音楽ならまあ聴けるけど、ニュースを聞いたり動画を見ることはなくなった。

そんな感じだったけど、昨日ふと気づいた。COMPBEAT、入浴中にも使えばいいのでは?

Shokz Aeropexの防水等級はIP67。iPhone SE3と一緒。でも、iPhoneはあまり水のかからない浴室の隅に置くとか防水ケースに入れるとかすればいいけどケーズに入れておいておけるけど、ヘッドセットは洗ったばかりの水が滴る髪の下、耳にかけて濡れっぱなしで使う。Aeropexでは防水性能が心もとない。仕事のビデオ会議などで使っているメイン機だから壊れると困るし、お値段的にも壊したくない。でもCOMPBEATなら安心して浴室で使える

当然だけど、COMPBEATで動画音声を聞く分には、それほど音漏れするわけでもなく反響音が気になるなんてまったくなかった。Amazon Videoの『すずめの戸締り』のセリフが聞き取れたし、YoutubeのAWS re:Invent登壇者のスピーチが聞き取れた。いや、普通はこんなことしなくても聞き取れるんだよね。でもここ数年の僕には、できなかった。それが、できるんだ。

映画を見ながらの冬の長湯なんて、最高以外のなにものでもない。OpenSwimじゃなくCOMPBEATにしてよかった。防水ヘッドセットのBluetooth搭載、僕にはすごく重要だった。

音楽と共に水泳を、動画と共に入浴を

Shokzを知ってしまうとかけ心地はそこに及ばないCOMPBEAT。僕の耳じゃわからないけど、もしかしたら音質もそうなのかもしれない。でも「機能全部入り」というのはこけおどしじゃなく、ちゃんと役立ってる。

Shokz AeropexにないIPX8等級の防水機能があってよかった。Shokz OpenSwimにないマイクとBluetooth搭載がされててよかった。この両方がそろってるから「音楽と共に水泳を」だけじゃなく「動画と共に入浴を」が安心してできる。僕のようなケースじゃなくても、入浴中に浴室外にまで響かないように音を聞きたいケースはあるだろう。

他のヘッドセットと水泳用ヘッドセットの二台持ちということはなくなって、最近はジムに行くときはCOMPBEATだけを持って行っている。もし急に電話とかビデオ会議が入っても、最低限のことは足りる。全部入りとは安心感でもあるし、身軽さでもある。もっと安いものはあるし、もっと快適な高級機もあるけど、COMPBEATがいいというニーズもきっとあるんじゃないかな。僕のヘッドセット系ラインナップには、不動の四機種目として定着した一台になりました。

手前がCOMPBEAT、奥は右から順にAeropex、ag WHP01k、Victor WH-W10

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