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マイナンバーカードの電子証明書の更新手続き時期

特別給付金の電子申請で「マイナンバーカードの電子証明書が期限切れだった」という声がチラホラ。自分の更新時期などが気になって、いろいろ確認しました。簡単にまとめてしまうと、電子証明書発行から5回目の誕生日、住所変更時、改姓・改名時等は電子証明書の更新が必要です。マイナンバーカードを市区町村の窓口に持参し、手続きをします。

電子証明書の更新が必要なのは

マイナンバーカードの電子証明書は、次の時に失効(有効でなくなる)するそうです。この時は、電子証明書が必要なサービスを今後も使うのであれば、更新が必要です。

・電子証明書の有効期間(5年ぐらい)が満了
・氏名、生年月日、性別及び住所(住民票の基本4情報)の記載修正
・電子証明書の失効申請をした
・本人が死亡した

この時は、引続き電子申請等のサービスを使うには更新が必要です。またマイナンバーカード自体の有効期限切れ時にも更新が必要なようです。

公的個人認証サービスで使用する電子証明書の有効期間は、電子証明書発行の日から5回目の誕生日までです。(注)マイナンバーカードの有効期限が切れる際には、格納されている電子証明書の更新を行ってください。
電子証明書の有効期間と失効 | 公的個人認証サービス ポータルサイト

マイナンバーカード配布開始が2016年1月だったので、すぐに交付を受けた人は今年の誕生日で有効期間が満了したようです。また転居した人がマイナンバーカードの住所変更手続きはしたけど電子証明書は気づかなかったというツイートも見かけました。住所の記載修正が発生したので無効になったケースですが、言われないと見落としそうです。

電子証明書とマイナンバーカードの有効期間

電子証明書は発行から5回目の誕生日までです。

公的個人認証サービスで使用する電子証明書の有効期間は、電子証明書発行の日から5回目の誕生日までです。
電子証明書の有効期間と失効 | 公的個人認証サービス ポータルサイト

なおマイナンバーカード自体は10回目の誕生日となっています。ただしマイナンバーカード作成時に20歳未満だった場合は、こちらも5回目の誕生日になっています。

実際の有効期限の確認

マイナンバーカードには「カード自体の有効期限」「電子証明書の有効期限」の二つがあって、どちらも券面に記載されていました。

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券面で確認した方が早そうですが、電子証明書の有効期限は印刷ではなく手書きで、書かれていない場合があるようです。

カード表面の電子証明書の有効期限欄には印字されておりません。市区町村窓口で記入してもらうか、有効期限を確認の上、ご自身で記入してください。
マイナンバーカード総合サイト よくある質問 Q12

有効期間が書かれておらず、確実に確認したいときは、公的個人認証サービスポータルサイトで確認できます(マイナポータルとは別のものです)。

更新手続きの時期

電子証明書の更新手続きは、有効期限日の3ヶ月前から可能とのことです。またこの時期(2~3カ月前を目途)に、有効期限通知書が郵送されてくるようです。

有効期限(5回目の誕生日)前に更新することに、特にデメリットはなさそうです。早めに更新申請すると次の有効期限が早まらないと思いましたが、以下の定めがあり、変わりませんでした。例えば2020年の誕生日に合わせて更新した場合、誕生日前に更新したとしても次の有効期限は2025年の誕生日です。

有効期間満了日の3ヶ月前から更新手続きを行うことができます。 有効期間満了前に更新を行った場合は、電子証明書の有効期間は、電子証明書発行の日から6回目の誕生日までです。
電子証明書の有効期間と失効 | 公的個人認証サービス ポータルサイト

更新手続きに必要なもの

更新手続きには以下が必要です。

・マイナンバーカード

以下はなくても手続き可能ですが、あるとよりスムーズに手続きができるようです。

・有効期限通知書
・現在の署名用電子証明書の暗証番号(6~16桁の英数字)
・現在の利用者証明用電子証明書の暗証番号(4桁の数字)

有効期限通知書を受け取ったときは、同封されてくるパンフレットでも案内されているので、それをに従えば問題ないはずです。パンフレットがない場合、以下でPDF形式のものを閲覧できます。

更新手続きの場所と時間

更新手続きをする場所は、市区町村の窓口となっています。窓口が市区町村の役所等とは限らず、また予約必須の場合などもあるので、事前に市区町村のホームページ等で確認した方がよさそうです。

引き続きご利用される場合は、有効期限までにお住まいの市区町村にて、更新のお手続きをおとりください。なお、更新手続きに必要なお持ち物および更新手数料については、お住まいの市区町村にご確認ください。
マイナンバーカード総合サイト よくある質問 Q12

例えば東京都北区では、区役所ではなく、区内3か所の区民事務所での受付になっています(ただし王子区民事務所が区役所第二庁舎内なので、区役所に行っても何とかなる感じではあります)。受付時間はそれぞれの開庁時間に依ります。

受付場所
区民事務所(王子・赤羽・滝野川)
受付時間
月曜日から金曜日の午前8時30分~午後5時(祝日・年末年始を除く)
※上記のほか転出入届、印鑑登録などの手続きが取り扱い可能な日[日曜日(月1回)、平日夜間(月1回火曜日:午後5時~午後7時)(赤羽区民事務所のみ)]にもお手続きができます。
マイナンバーカードまたは電子証明書の更新|東京都北区

地域によっては、手続きの事前予約が必要な場合があります。例えば、横浜市では区によって予約要否が異なるようでした。

更新手数料

手数料は前項での引用個所の通り、市区町村へ確認となっています。ただしマイナンバーカードの案内に下記のようにあり、当面は無料だと思われます。いくつかの市区町村のホームページを確認した範囲では、実際に無料になっています。

交付手数料は、当面の間無料です(本人の責による再発行の場合を除く)。
総務省|マイナンバー制度とマイナンバーカード|マイナンバーカード

「本人の席による再発行」は、例えばマイナンバーカードを紛失した場合が該当します。この場合、手数料は市区町村で確認する必要があります。見かけた範囲では「1,000円」「1,000円(内訳はカード発行手数料800円、電子証明書搭載費用200円)」「800円(電子証明書を搭載する場合は1,000円)」などとなっていました。合計1,000円を目安に考えておけばよさそうに思います。

おわりに

更新手続き自体は、マイナンバーカードを市区町村の窓口に持参するだけと簡単そうでした。

覚えておきたいと思ったのは、まず3カ月前から更新手続きができるということ。今回のコロナ禍・特別給付金申請のように、急に電子申請したい事情と窓口訪問を避けたい事情が一緒に発生することもあるのだなと思うと、窓口のオフピークを狙えるよう早めに申請を考えた方がいいかなと思いました。いまからカレンダーに予定を入れておいても損はないと思い、わりと確実に時間を取れそうな平日夜間・休日開庁日を調べて登録しました。

それから転居や改姓・改名などマイナンバーカードを更新するときは、電子証明書の更新が必要だということ。これは覚えておかないと本当になにかのときに慌てることになりそうです。とはいえ、こんなツイートを見ると……

……さすがに窓口で案内があるとよいかなという気もします。もしくは、有効期間満了前に有効期限通知書が送られてくるように、それ以外の理由で電子証明書が失効したら失効通知書がおくられてくるとか(こっちの方が画一的に処理できる分だけ現実的かな?)。転居時とかいろんなことがあって頭が回らなそうだし。

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