「アフガンの男」読感。
2008年の作品を今頃だけど、少しずつ読み進めてた「アフガンの男」読了。面白かったけど、フォーサイスらしい追いつ追われつを感じたのは終盤だけで、佳作というところ。Amazonには酷評も多い。ただ大国のパワーゲームではない9.11以降のスリラーを模索する一作だったのかもと思ったら、最近ほとんど書いてない読後感想を残しておきたくなった。
フォーサイスの過去作品の面白さは、謀略側と防諜側の間のシーソーゲームにあると思う。防諜側はもちろん、思想的にはどうあれ謀略側も理知的で、知恵の