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【ネタバレ映画レビューNo.3】ブラックミラー : バンダースナッチ

Twitterで知ったこのNetflixオリジナル作品「ブラックミラー:バンダースナッチ」

私はほとんどスマホアプリのゲーム等はしない。
ハマったゲームはゾンビを殺すゲームか、どうぶつの森くらい。

なぜハマれないかというと「それをしてお金にならないから。」笑

そんな私だけれども、映画は大好きで大好きで仕方ない。

― お金にならないのに。

そう。人はお金にならないことでも、それが楽しかったり、現実逃避になったりすればそれが「娯楽」と化する。

だけど、私は+α何かメッセージ性があったり、考えさせられたりする映画が特に好きで、このバンダースナッチも何か頭に残るものは少しでも存在した。

そんなバンダースナッチは、「選択型映画」となっている。
つまり、私たちに2択を選べられ、ストーリーを展開させていけるのだ。

主人公そのものになったかのようなドキドキ感、何が起こるんだろうというドラマ感、情景、なかなか楽しかった!

選ぶカセット音楽まで選べちゃう♪

しかし、わくわくしていた数日後には見終えて眠りにつくと悪夢に魘されるわ、「ゾーン」のような永久同じ結末に行き着いて苦しくなってしまった。

ネタバレの攻略法をネットで検索したくなくて、ゲームの成功や父を殺さず、コリンも殺さず万々歳に持って行こうとしても、バッドエンドばかり。

何度もお父さんを殺してしまって、つかちもう心が痛いのなんの。

徐々に精神崩壊していきパニックを起こす息子の背中を祈るように摩る姿。

なのにどう足掻いても、生かすと作品の評価が下がる。殺す他なくて、誰も助けられずに何度もこのシーンを見ることになり、切なくてやり切れなくなってくる。

正直言うと「え~~?全攻略はこれだけなんだ。そしてバッドエンドか、トゥルーエンドと言われるものもなんだかなぁ…」といった感想だった。
ブラックミラー自体がそういった話のオムニバス作品だから過剰に期待しちゃっただけかも。

堂々巡りできた私はNetflixの思うつぼなのかも…?笑
でももがいて、何かしら思うことを感じられたから🙆

吸い尽くせたよね笑

初めの頃なんて精神科医の先生をウルヴァリン化しちゃうし、コリンさんと薬をやってラリパッパして、お前と俺どっちが飛び下りる?と問われ、真っ先に我が身を選んで死ぬような自分の単細胞さや心の綺麗さを恨んでCに嘆きのLINEを送りました。笑
ピュアなままでは生きられない😌
アーメン😌

このコリンさんね、なんかいいんだよ。

悟ってそうな感じが良い。

言葉を畳み掛けるように凄まじい速さで語りかけてくる。

確かに私もパラレルワールドが幾つか存在して、Aの選択をした場合・しなかった場合の未来があるのではないか?とふと空想する瞬間がある。

そう。
ここはNetflixではない。現実は変えられないんだ。

変えられないからこそ、一生懸命考えたい。
過ぎ去ったことを後悔したくない。
最善を尽くしてやってきた他人も自分もめいっぱいに両手を広げて受け入れてあげたい。

こんな考えに行き着くのも、私は持論として「過去なんて変えたところで、結果は同じ。」と思っているからである。
映画やアニメでも大体そんな感じだよね。

トゥルーエンドと言われる母親と再会し、共に夢の中で電車で亡くなる結末。

過去改変したところでこれでよかったの?ん~という気持ちになる。

ただ、選択していくことで物語に没入できるのは素晴らしかった。
こういう作品が増えるとまた映画とは一味違った感覚で楽しい。

作中の白うさぎはルイス・キャロルの不思議の国のアリスがモチーフだそうで、一気に不思議の国のアリスを観たくなってしまった笑

「誰にも操られてなんかいないよ。選択はいつも私次第。未来を変えたいなら立ち上がらなくちゃ。」

➯YES
➯NO
➯REST
➯SLEEP
➯FRIENDS

この映画に五つ星を与える程感動できた訳では無いんだけれど、やっぱり私は、過去を悔やんだり泣いて進めなくなっている誰か、道にうずくまっている誰かのことを救う仕事がしたいという気持ちを再燃してくれました。

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