♯2 先輩教員としての関わり方の「クセ」

自分は後輩教員に、どんな関わり方をする傾向にあるのか。「クセ」のようなものが多くの人にあると思います。

自分自身、関わることによってぐんぐん伸びていった後輩、反応が薄いなという後輩、さまざまな後輩教員と関わってきました。なかなかいい影響を与えてあげられないなという後輩教員に対して、今となればですが、もっと違うアプローチができたのではないかと反省します。

いわゆる中堅、ミドル教員といわれる先生は、「後輩の育成」についてのトレーニングを受ける機会はほとんどありません。それでも、学年主任として、初任者指導担当として、学校の中心的な存在として、関わっていかなければなりません。

では、わたしたちはどのような方略でもって、後輩教員を育てていこうとしているのでしょうか。それはおそらく、自分自身の経験によるものでしょう。モデルとなる存在があったはずです。
「自分を育ててくれた先輩教員の関わり方」
「学生時代の先生や部活、習い事の指導者」
こういった自分を「教育」してくれた存在がひとつのモデルとなって、大きく自分の関わり方に影響しているのでしょう。反面教師の場合もあるかも知れません。
「積極的に自分に関わり、知らないことをたくさん教えてくれて、世界を広げてくれた人」
「困っているとき、よく話を聞いてくれて、寄り添いながら関わってくれた人」

後輩教員と関わっていく中で、自分がどのような関わりの「クセ」をもっているのかを知ることは必要だと思います。その「クセ」の根源にある自分自身の経験を掘り起こしてみることは、非常に有用なことではないでしょうか。


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