吃音と選挙
先週の今日は都知事選。
小池さんが圧倒的な票数で再選を果たしました。
まだ自己紹介も終わっていませんが、ふつふつと選挙に関して思うことが出てきたので、先に投稿させていただきます。
1、政治参加する人・しない人
選挙のたびに色々な報道がなされますが、僕が気になったのは
【政治意識】に関しての調査と研究です。
社会階層で投票意識、政治参加の意識が大きく変わるそうです。
たとえば学歴と投票率、年収と政治意識などは相関があるそうです。
まずは学歴と投票率。
高等教育、つまり大学進学をしている人の方が選挙に参加する率が高いようです。
これは日本に限らないデータです。
政治に参加する(選挙に行く)意味は学歴が高くないとわからない仕組みになっているということですね。
一方で、学歴が高くないと政治に参加する余裕がないということも事実のようです。
小学生のアンケート調査によると、年収が高い家の方が政治や選挙に関心があるという結果が出ています。
つまり、お金持ちの家は政治の意識が高い。
低所得者層には経済的理由で辛い思いをしている子も多いが、その原因が政治や経済といった社会の問題と関連づけて考えることはできないということです。
「こういう家に生まれた自分や家族が悪い」と割り切ってしまうのです。
政治意識が低いがために自分の責任と感じてしまう。
うちの家は自分たちが悪いんだと思ってしまう。
学歴が低いと政治が悪いと気付くことができない。
貧乏な家に生まれたから自分の責任だと割り切ってしまう
仮に吃音に置き換えると、学歴が低いから吃音である自分はどうしようもないと考えるようなことですよね。
悲しいことです。
実際はそんなことはなく、吃音者を支持してくれる団体があったり、個人がいたり、理解してくれる人がいたりと、あたたかい社会は確実にあります。
政治の話に戻します。
低所得であることに関して、たしかに原因の一部は自分にあることでしょう。
しかし、所得が低いのは、社会や経済、そういう外的な理由が“必ず”含まれています。
特に子どもは選択肢が少なく、自己責任で決断できないことが多い。
だからこそ、政治に関心を持ち、選挙に行って、世の中を変える行動を起こすことが大切なんです。
マンガ『ドラゴン桜』でもこのように語られています。
「社会のルールってやつはすべて頭のいいやつが作ってる。つまり、社会のルールは頭のいいやつの都合のいいように作られてるんだ」
本当は学歴問わず、所得問わず誰もが政治に参加して、よりよい社会を作ることが大切なのですが、現実はそうではない。
だからこそ、その事実を多くの人が発信して、あらゆる人が政治に参加できるようにしたいと思います。
2、10人に3人しか支持していない事実
次に【絶対得票率】と【相対得票率】のデータを考えてみます。
相対得票率とは、投票総数に占める、ある候補者や政党の得票数の割合。
一方で絶対得票率とは、有権者総数に占める、ある候補者や政党の得票数の割合。
今回の都知事選の投票率は55%
今回当選を果たした小池氏は、相対得票率、つまりこのうち約60%の票を獲得。
しかし絶対得票率つまり有権者全体の何割の票を得たかで見ると、31%の票しか獲得していないんです。。
つまり投票する権利を持つ都民全員から小池氏は3割しか支持されていないのです。
それなのに東京のトップに立つことができるんです。
今回、コロナウイルス対策と東京オリンピックという非常に目立つトピックが2つもあり、個人的にとても注目していた都知事選でした。
現在の政治の現状を見て、このままでいいのかと残念な気持ちになったのも事実です。
できることをできる範囲で、誰かに伝えていく必要がある。
そう考えて、noteに書かせていただきました。
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