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吃っても101回目は成功するかもしれない話
吃音とは、吃りが日常的に出てしまう人のことです。
「あ、あ、あ、ありがとう」と言葉が詰まってしまうアレのこと。
今は発達障害にも指定されています。
実はその他にも症状があり、主な症状は3つとされています。
連発→「あ、あ、あ、ありがとう」
伸発→「あーーーーーーりがとう」
難発→「、、、、、、、、………」
連発は同じ言葉の繰り返しです。
「あ、あ、あ」のように一文字での繰り返しもあれば
「パン、パン、パンがね」のように単語を繰り返すこともあります。
伸発は音が伸びてしまうことです。
「あーーーーりがとう」
「ありがーーーーとう」
など、人によって伸びる場所は違います。
難発は言葉が出ないことです。
何かを言おうとして詰まってしまうこと。
言葉を出すために息を吐くが、言葉が出ないため息ばかり出てしまい、人によっては酸欠で顔が赤くなることもあります。
僕は連発が多く出ます。
同じ吃音でも伸発が多く出る人もいれば、難発ばかりの人もいます。
また、同じ人でも体調やストレス具合によって、症状が出る頻度が変わったりもします。
この3つの症状のうち、僕が最も嫌なのが「難発」です。
僕も一時期、難発が高頻度で発生していたこともありました。
吃音には「予期不安」といって、次に喋ろうとする言葉が、なんとなく吃りそうだなと、不安を事前に感じることがあります。
吃る経験から不安が出てくるものだと僕は思っています。
難発でも予期不安はあり、「次の言葉は言えなさそうだな」と感じることがあります。実はこれが最も厄介。
「予期不安を感じ、難発が出そうだから喋らないでおこう」
そう判断してしまうおそれがあるんです。
言葉はコミュニケーションツールの一つ。
ですが、コミュニケーションツールのすべてが言葉ではない。
しかし、コミュニケーションツールの大きな割合を占めるのが言葉です。
最も気持ちを伝えやすいものが言葉なんです。
難発による予期不安で、「喋らないでおこう」と判断することは、自分の気持ちを誰かに伝えないことと同意。
人と人が助け合って生きている今の世の中で、自分の気持ちを伝えないでいいやと考えてしまうことほど、怖いことはないんです。
たしかに、難発が出てしまい、気持ちを伝えることがスムーズにできないこともあります。
しかし、「何かを一生懸命伝えようとしている」という気持ちは必ず伝わります。
一生懸命自分の想いを伝えようとしている人の周りには、必ずその想いを受け取ろうと努力してくれる人が集まります。
理解者に集まってもらってから伝えようと努力するのではない。
順序が逆。
伝えようと努力することで、自分の理解者が周りに集まってくるんです。
はじめは笑われたり、からかわれたり、無視されたり、辛いこともあることでしょう。
でも「伝えよう」と努力し続ける限り、必ず周りに理解者が集まります。
成功するまでチャレンジを続けていれば、失敗で終わることはありません。
つまりはこういうこと↓
もう一歩だけ。
もう一回だけ。
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