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短歌⑭妻の帰省編②

城の前 地面に積もる 赤紅葉
テレビカメラと ヨガをする人

自転車で 城の麓(ふもと)を 駆け抜けた
心の渦を 燃やしておくれ
(この時、真っ赤な紅葉がたくさんだった)

誰もいない 舞台は落ち葉で 彩られ
風が吹いては 小さく踊る

Adoの森 キャンピングカーで 来て泊まる
焚き火と椎茸 ピザ窯が待つ
(キャンプ場、adoの森にて)

立てかけた 丸太から出た 椎茸を
娘はもぎり 父はそれを食べ

夕暮れに テニスボールと バットを持って
妻と娘と 姉と野球を

もう寝るよ そう言いかけて 戸を閉じる
お灸の匂い 妻の笑い声
(妻がおかあさんと姉にお灸をしてあげていたらしい)

あのときの あなたの「良い」は 殺されない
その喜びは あなただけのもの

あなたには 新しくされた 霊がある
その喜びは 神の賜物

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