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風に負けない!傘の正しい持ち方

「風が強いとき、裏返りにくい傘の持ち方はありますか?」
このような質問をたまにいただきますので、回答します。

基本的には傘の先端(石突)を風上に向け、シャフトは両手でしっかりと握っていただくことです。雨を伴う風のときは雨を避けるため、自然と風の方に向けると思いますが、雨に濡れない程度に、思いきって風上に向けるのがポイントです。

文中で出てくる専門用語を赤枠で表示しました

またシャフトをしっかりと握っていただくこと。通常時のように片手で持つと傘がブレやすく、そのブレによって傘が裏返りやすいです。特に折りたたみ傘はシャフトにジョイント部分がありますので、ブレやすくなります。

強風時はシャフトを両手で持つ

問題は日傘ですね。
例えば「風は前から来ているのに、日差しは後ろから」というパターン。
この場合傘が壊れないよう、風上に向けていただくしかないと思います。

風が強い地域で日傘を使う場合は、風が抜けるタイプの傘、ダブルキャノピーという縫製方法をした傘がありますので、そういった傘の使用を推奨します。ただし重い・たたみにくい・隙間から雨が入るなどのデメリットがあります。

↑ダブルキャノピーの傘↑

傘が裏返ることについて

希にお客様からのお申し出で、「傘が裏返りやすい、構造がおかしいのではないか?」といったご指摘をいただくことがあります。基本的には上記で説明した風に対して、風上に向けて持っていただくしかないのですが、裏返りやすさについては、以下の3点に影響されます。

  • リブ本数

  • リブサイズ

  • 生地の張り深さ

リブ(=親骨)本数は多いほど裏返りにくくなり、長傘は8本が多く、折りたたみ傘は6本が多くなっています。アンベル社はリブ6本の折りたたみ傘が多いのです。折りたたみ傘でも8本骨タイプもあります。

リブサイズは大きいほど(傘のサイズが大きいほど)、風の影響を受けやすくなります。
生地の張りの深さ、深いほど裏返りにくく、浅いほど裏返りやすいです。
折りたたみは構造的に「深く生地を張る」というのが難しいです。

↑深張り型の傘↑

このような理由から、折りたたみ傘は裏返りやすい要素が多い傾向です。
ただアンベルの傘は裏返っても素材特性によって、骨が曲がっても元に戻るカーボンファイバー、グラスファイバー、ポリカーボネートなどを使っております。弾力性が高い素材ですので裏返りはしますが、裏返ることで傘全体の破損を回避しています。

安価なスチール素材では、一旦曲がってしまう元に戻りにくく、無理に戻すと骨が折れてしまう場合があります。

まとめ

風が強いときは傘の先端を風上に向け、両手でシャフトをしっかり握ると裏返りにくくなります。日傘では風抜け構造の傘が推奨されますがかなり特殊な傘です。また、傘の裏返りやすさはリブの本数、サイズ、生地の張り深さに影響されますが、アンベル社の傘は弾力性の高い素材で破損を防いでいます。


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