#18 出納帳を分析しよう
札幌でちいさな貿易商社を経営している、ケニー(tsujikenzo)です。noteでは、Tweet以上、技術ブログ未満の、アウトプットを行っています。
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今日のテーマは、出納帳を分析しようです。
出納帳とは
どうも。会計事務所に領収書丸投げの中小企業社長ケニーです。
出納帳とは、会社や団体などが日々の金銭出入りを記録するための帳簿の一つです。具体的には、現金や預金の出入り、支払いや入金、小口現金の支出などを記録します。(すべての勘定科目を一覧できる総勘定元帳とは異なります)
使っている会計ソフトによりますが、ほとんどの会計事務所、税理士の先生にお願いすれば、出納帳をExcelやCSVデータでもらえると思います。
中身は、こんな感じで、科目ごとの補助科目(販売先や仕入れ先)金額などを確認できます。※補助科目などは、使っている会計ソフトによります。
データを集計するのは、Excelでも構いませんが、退屈なことはPythonにやらせましょう。
プログラムはモジュール単位で
プログラムは、あれもこれもと、いっぺんに作業をさせると、読みづらくなります。やらせたいことは、切り分けて書くのがポイントです。
たとえば、パソコンに保存しているcsvを読み込むだけのプログラムを作成します。
# Day3_GetCSV.py
import pandas as pd
def read_csv_file(path):
"""
指定されたパスのCSVファイルを読み込んで、pandasのデータフレームに変換する。
"""
# CSVファイルの読み込み
col_names = ['c{0:02d}'.format(i) for i in range(100)]
df = pd.read_csv(path, encoding="CP932", names = col_names)
df = df.iloc[2:]
# NaNを0に変換する
df = df.fillna(0)
return df
呼び出し側はこうです。
import Day3_GetCSV as tg
def get_CSV(path):
df = tg.read_csv_file(path)
return df
def main():
path = "ファイルパス"
#データフレームを取得する
data = get_CSV(path)
print(data)
このようにプログラムを切り分けた単位を「モジュール」と呼びます。みなさんのお仕事も、モジュール化すると、生産性が上がるかもしれませんよ~。経営とプログラミングは相性がいいと思うので、一緒に学習しましょう!
特定の期間でフィルターを掛けたり、必要な列だけを選ぶことも可能です。
#すべての列にc0から始まる見出しを付与済み
# c02と07とC11の列だけを取得する
data = data[['c02', 'c07', 'c11','c14']] #c2日付とc7取引先とc11金額とc14売掛金
# c02を日付型に変換する
data['c02'] = pd.to_datetime(data['c02'], format='%Y%m%d')
#c02を2022年12月から2023年1月だけ抽出する
data = data[(data['c02'] >= '2022-12-01') & (data['c02'] <= '2023-01-31')]
# c18が'売掛金'だけを抽出する
data = data[data['c14'] == '売掛金']
このように、特定の期間の売掛金だけを抽出することができます。Excelでは重たいデータも、Pythonならサクサクです。
グラフ化や分析はピボットテーブルで
Pythonでもさまざまなことができますが、グラフ化はやはりスプレッドシートやExcelが早いし便利です。とくにピボットテーブルを使って、見たいデータを可視化しましょう。
先ほど抽出したデータを、スプレッドシートに出力します。
ピボットテーブルにすると、グラフ作成がラクです。どんな取引先に、いつ、いくらぐらい販売しているのか可視化できますね。
まとめ
以上で、出納帳を分析しようでした。
組織が重要な意思決定をくだすためには、数値による判断が重要となってきます。高価なソフトをいれなくても、高級なコンサルを雇わなくても、まずは、自分でできることから始めてみましょう。
ちなみに弊社は、創業から9年間で1,685回の輸出を行っていたようです。1週間に3~3.5回の出荷と言われれば、たしかにそんなペースかな、という感じです。
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