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選挙について

私ごとだが、僕の仕事はドラマーとして演奏したり講師として教えたりということがメインだが、実は高校の社会科の非常勤講師としても働いている。ドラマー兼社会科の先生として日々感じることを書いてみる。今回は選挙について。

小学校、中学校と政治に対する声の上げ方をまったく教えられてこず、ただのめんどくさい暗記科目として社会科に触れてきた子どもたちは高校生になっても自分たちが社会を作っていくという感覚がとてつもなく薄い。これは現代教育を疎かにした大人の責任だ。

ある日の授業で高三の子たちの授業で、「みんな今年で選挙権を得るわけやけど選挙行く人」と質問すると3人くらいしか手を挙げなかった。手を挙げなかった子たちになぜかと聞くとやはり「誰に投票したらいいかわからない」「誰に投票しても変わらない」「めんどくさい」「ダルい」という意見が大多数だった。

これは何回でも言うけど、この子たちは全く悪くなくて、完璧に大人の責任。この子たちは悪くないけど、まあこんなもんなんですよ。現代の高校生たちの政治参加の感覚って。自分たちの行動がどう政治に繋がるかわかってなくて、そもそもハナから政治と自分たちの生活が繋がってると思ってない。この子たちにしっかり選挙前に各政党のホームページ見て政策を確認してから自分の考えに合う政党に投票しましょう、なんて言っても200%選挙行かない。

だから僕は授業で何て言うかというと、「今の暮らしに不満がなければ現政権にの政党名と候補者名を書いて投票する。今の暮らしに不満があるならとにかく今の政権以外の誰でもいいから候補者の名前と政党を書いて投票する。これならできるやろ?」というと生徒の3分の一くらいは「なるほど」みたいな顔をする。でもここまで言っても「んーまあよくわからんけど」みたいな顔をする生徒の方が多い。やっぱり自分たちとは関係のないところにあるものだと思ってるんやな。

今回のコロナ危機で生徒たちに何か意識の変化があれば、まあ相当な代償は払ってるけど怪我の功名としてアリだったと思う。今のままいけば日本の若者の政治参加の意識は低すぎる。

子どもたちに限らず、選挙に行かない20代や30代の人たちは多いと思う。その人たちが少しでもこのnoteを見て選挙には行ってくれたらすごく嬉しい。簡単なこと。書いて入れるだけ。door to doorで30分あれば終わる。

もう一度言う。
「今の暮らしに不満がなければ現政権にの政党名と候補者名を書いて投票する。今の暮らしに不満があるならとにかく今の政権以外の誰でもいいから候補者の名前と政党を書いて投票する。」
これで解決。これで問題あればまた考えたらええやん?少々乱暴なやり方かもしれんけど、老人票富裕層票が多数を占める超保守な日本を変えるには、投票率の低さを改善するには、これくらいでええと思うねんけど。
仮にその生徒たちが公明党とか維新とかに入れようが、共産党に入れようが、まあ票が割れたら何か変わりそうやん。そっちのほうがおもろいやん(笑)ずーっと同じ党ばっかりおもんないわ。

もっと市民はわがまま言って良いんですよ。黙ってる必要は無い。皆(政府にとって)いい子すぎ。

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