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実は『人生哲学』が詰まってる。『ハチミツとクローバー』をどうか全人類に読んで欲しい

どうしても全世界に発信したいことができてしまいました。

『ハチミツとクローバー』、4月14日まで無料公開。

この記事を読んでくださっている全ての方に、この作品は読んで欲しい。

この作品を初めて読んだ私と同じように、何とも手の届かない、胸の奥をぎゅっっと掴まれた感覚を味わい、ベッドの上でのたうち回って欲しい。

詰まるところ、言語化できない感情に揺さぶられ、感動で震えて欲しい…!

1 ,『ハチミツとクローバー』について


『ハチミツとクローバー』は羽海野チカ先生の大ヒット漫画です。(「ハチクロ」が一般的な愛称なので、本記事でもこれを用います)

あらすじ


美大生の竹本は、ある日同じ大学に通う天才少女、はぐみと出会い、恋に落ちる。竹本の周りには常に賑やかで楽しい先輩たちがいたが、皆それぞれ恋する相手や苦悩を抱えてもいた。
未亡人リカさんに恋する真山。そんな真山を一途に想い続ける山田。そして、はぐみの視線の先には同じく天才肌で掴みどころのない森田先輩。
美大を舞台に繰り広げられる、若者たちの恋と青春を描いた物語。

ハチクロはヒットにヒットを重ね、アニメ・ドラマ・映画化もしているので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
(中でもアニメのクオリティが最高なので、気になる方は是非チェックして欲しい…)

2.ハチクロは果たして「恋愛もの」なのか問題


で、一番大事な話をします。

自分であらすじを書いていてなんですが、「つまり恋愛ものの漫画かあ」と思われるかもしれません。が。

ハチクロは「恋愛もの」というジャンルに留まりません。

「そうは言っても少女漫画でしょ?あんまり読んだことないしな…」とか思っている方もいるならちょっと認識を改めて欲しい。

ハチクロは「人生哲学漫画」だと私は思う。

いやそりゃ勿論、メインキャラクター5人の恋愛模様が大事なファクターではあります。

竹本くんの告白シーンったらもう、そりゃ最高です。私はもう好きすぎて空で台詞言えます。というか、それぞれの恋愛の着地点はもう、最高です(2回目)

でも、「恋愛漫画」というレッテルだけに収束するにはあまりに惜しいっていうか…それだけじゃない!!

5人の青春模様を描く中に、これでもかと詰められたエッセンス。

「人が生きていく上で避けては通れないものとどう対峙していくべきか」
「才能がある人間・才能がない人間の苦悩」
「叶わない恋愛とどう向き合うべきか」
「窮地に立たされた大切な人に自分は何ができるのか」

登場人物たちが苦しみ、悩み、時に涙する度に、読者も同じような苦しさと歯痒さを覚えるのです。

登場人物たちを応援せずには得られない。そして、自分自身は如何様にして人生を歩んできたかを振り返る。

実際、ハチクロの中で問いかけられたもの・登場人物たちの台詞が、私にとっての人生の羅針盤となっている部分が多数あります。

それだけの力が、この作品にはあるんです。

3.とにかく、一度この物語に身を浸してくれ


私がこの作品を初めて読んだのは19歳のときでした。

読み始めると、竹本くんのひたむきさに涙し、あゆみ(山田)の切ない片思いに胸が痛み、森田さんの秘められた過去にまた涙し…。

ハチクロって、結構切ないお話なんですよね。

あんまり登場人物が当初願ったものは叶えられていないようにも見える。けれど、そこに辿り着くまでに、一人一人が真摯に相手に向き合って、自分自身を問いただし、ようやく自分の中での「答え」を見つけていく。

それが10巻という短さの物語に詰め込まれているんだから、そりゃ面白くないわけがない!!

どうか皆さん、是非この物語を読んでください。もう書いてたら終わりがないんですが、羽海野先生が紡ぎ出す美しいモノローグや、美味しそうなご飯や笑えるシュール(?)ギャグや小ネタもてんこ盛りでそれはそれはもう、漫画作品としても最高です。

私、何回最高ってこの記事で書いているんだろう。

それでも断言できます。
『ハチミツとクローバー』は、最高の漫画作品です。

4月14日まで無料公開ですよ!!

4.おまけ(リアルタイムで読めなかったファンの叫び)


完全に余談なのですが、私がハチクロに出会った時はブームが沈静化…というか、原作も完結済み、アニメも放送終了。雑誌等で特集が組まれていた時期も「あー流行ってるよねえ」ぐらいで素通りしていた自分を本気で憎みました。

何故こんな最高の作品が一番盛り上がっている時に私はその場に立ち会えなかったのか・・・?!

それでもとにかく熱が収まらなかったので、アニメを一気見し、少しでも情報に触れたいと、とにかくネットでハチクロの情報を検索しまくり、ハチクロをテーマにしたYoutubeのMADを見まくりました。

(これは実際にハチクロの登場人物・あゆちゃんこと山田あゆみをテーマに作られた楽曲。切ない…あゆー!!)


もう本当にもう・・・リアルタイムでハマりたかった!!そんなの関係ないぐらい名作だから良いですけどね!!!でもコミックス発売当時の限定版とかめっちゃ欲しかった!!!

きっとあなたも、今からハチクロを読めば同じ思いをするかもしれません。でも大丈夫。

熱いハチクロファンが残した痕跡が、ネット上の至るところに転がっているので・・・!!




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