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病院に行った方がいいかもしれない長引く肩腰の不調

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肩を銃で撃たれたわけではない

日頃からケアをしているのに、肩こりや腰痛の状態が平常運行の人は注意が必要かもしれません

ましてや痛みだけならまだいいのですが、しびれや麻痺などの自覚症状があるなんて人もちらほらいます

そんな人は病院の手を借りることをお勧めします

ざっくりと肩と腰の症状を知っておけば対処も回復も早くなるはずです

今回の記事でわかること

・病院に行くべき肩と腰の症状がわかる

・痺れや痛みの原因がわかる

以上のことについて解説していきたいと思いますので最後までお付き合いください

腰椎椎間板ヘルニア

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チェック項目

・40代以降によく現れる

・腰に負担をかける仕事の人

・背中を丸めると痛みが出る

・3ヶ月から半年で痛みが消える

背骨の骨と骨の間にあるクッションの役目をしている「椎間板」

椎間板は繊維輪という外郭の組織が髄核というゼリー状の物質を包み込むようにできている

この繊維輪に亀裂が入って中の髄核が飛び出た状態がこの「椎間板ヘルニア」です

問題はそのヘルニアではなく、飛び出した奴が背骨を走る神経を圧迫することです

神経が圧迫されることで腰や脚の痺れや痛みが出てきます

少しくらいの出っ張りなら問題ないし、だいたい長く生きていたらそれくらいの変形はあります

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しかし真ん中に飛び出す「正中ヘルニア」より外側にずれて飛び出す「外側ヘルニア」になると症状は激烈になる

手術とかはすぐにはせずに、投薬や注射で様子をみます

腰椎変性すべり症

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チェック項目

・50代以降によく見られる

・椎間板の変性が原因のひとつ

・比較的に女性に多い病変

・腰痛だけでなく痺れの症状が出ることもある

椎骨と椎骨の間にゆるみが起こって本来の場所からお腹の方向へずれてしまう状態を「腰椎変性すべり症」といいます

筆者も施術を行うときによくこんな患者さんを見ます(女の人多し)

原因の一つは加齢による椎間板の変形です

椎間板内部の水分が年齢とともに減っていくと、背骨を安定させる機能が低下します

そこから安定性を欠いた椎骨がずれるという仕組みです

他には、背骨側で背骨同士を繋いでいる椎間関節がもろくなるのも原因です

こちらは加齢変化以外に、椎間関節そもそもの形も影響しています

椎間関節が縦方向に走っている場合は前後方向のずれを抑えやすいですが、平たく寝ている場合は前後方向のずれに歯止めをかけにくいのです

腰椎変性すべり症では、背骨がずれて脊柱管が狭くなり、中を通っている神経が圧迫されたりします

結果的に、腰や脚に痛みと痺れが出てきます

先程の腰椎椎間板ヘルニアが20〜40代と比較的若い世代に多いのに対して、腰椎変性滑り症は50〜60代に多いです

ヘルニアと同様投薬や注射で固定しながら安静にして様子をみます

脊柱管狭窄症

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チェック項目

・50代以降によくみられる症状

・長い時間歩くと腰痛発生、少し休むと回復するがまた痛くなる

・腰をそらすと痛くなる

・麻痺が出たらやばい

神経の通り道が狭くなってしまう症状です

原因はやっぱり加齢によって椎間板や脊柱管を構成する骨が変形したり脊柱管の中の靭帯が分厚くなってしまうことです

特に腰の部分で脊柱管が狭くなるのが「腰部脊柱管狭窄症」です

そうなると神経が圧迫されて、痛みや痺れが出てくる

特徴的な症状といったら、一定時間歩いていくと脚が痛み、少し休むと痛みが治まり、再び歩くと痛くなるという「間欠性跛行」です

神経への血流が不足するとこの症状が出ると考えられています

基本的な治療は痛み止めの薬で様子をみる

しかし、麻痺や排尿・排便障害が起きたら手術が適応されることがある

頚椎症

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チェック項目

・椎間板の変性が原因のひとつ

・もともと頚椎の脊柱管が狭い人は重症になりやすい

・首や肩の痛みが特徴的

・手指の運動障害が出ることもある

「頚椎症」は首の骨の変形が原因で起こる総称です

椎間板の水分が減ると同時に関節の軟骨が肥大増殖した骨棘が神経を圧迫するのです(ちなみに筆者は腰の骨が肥大増殖して骨棘が出ている)

「頚椎症性神経根症」や、脊柱管の狭窄が進行して脊髄神経を刺激する「頚椎小生脊髄症」などがあります

原因の多くは、加齢(たびたび出るね)によるものです

頚椎周辺でめんどくさいのが、手を始めとする上肢の繊細な神経が集まっているところです

しかも直接脳に繋がっている中枢神経が通っているので、傷害を受けると回復はかなりむずいです

特に、もともと頚椎の脊柱管が細い人が頚椎症になると神経障害が起こりやすくなります

腰と同様・・・いやそれ以上に首の痛みや痺れには注意が必要です

胸郭出口症候群

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チェック項目

・手の痺れや腕に力が入りにくい

・突然の痛みじゃなくゆっくり痛くなる

・腕を動かす角度によって症状が消えたり出たりする

・猫背姿勢やなで肩体型が原因の場合もある

腕を上げる動作で肩や腕、肩甲骨周りに痛みを感じる人は結構な数います

ときには刺すような痛みを感じる人もいたりいなかったり

こんな症状が出たら、単なる肩こりとはいってらんないでしょう

そこで思いつくのが「胸郭出口症候群」です

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上肢や肩の運動を支配する神経の束は脊柱管から出発して、中斜角筋や前斜角筋の間、鎖骨と肋骨の間などを通って肩や腕、肩甲骨周辺に至ります

この神経と、神経に沿うように走っている血管がどこかで圧迫されて痛みや痺れなどの症状を引き起こします

「胸郭出口症候群」は骨の形など解剖学的な特徴でも起こります

なで肩の女性や筋肉がすごい人などにも起こりやすい症状です

胸郭出口症候群はレントゲンや首、肩、手などのさまざまな動きから診断されます

治療法としては、肩を安定させている筋肉を動かしたりして圧迫している部分を物理的に解放する運動や、鎮痛剤や血流改善の投薬治療といったことを行い様子を見るのが一般的です

重症な場合は手術で、筋肉や腱、第一肋骨などを取り除くこともあります

まとめ

普段からケアしているのに肩や腰が痛い人は病院の受診を検討した方が良い

大体の症状は痛み止めの飲み薬か注射で様子を見るパターンが多い

麻痺やえげつないくらいの痺れや痛み、排尿・排便障害が起こった場合はオペの適応になる場合が多い

検査を受けた状態で状態がわりとはっきりしていたら無理のない運動や整骨院や整体院での治療をしていくといいでしょう

今日言いたいことはそれくらい

最後まで読んでくれたあなたが大好きです

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