tsujiharasaki | ILY,inc

デザインファームILY inc.をやっています。デザインとアートとテクノロジーをビジネスのためにあれこれしたくて奮闘中。経営とデザインと英語の勉強中。 ILY,inc:https://ily.today/

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最近の記事

「デザイン思考は終わった」のか? IDEOの縮小から見るデザインコンサル業界のあれこれ

Hello, 辻原です。 春が来たと思った瞬間に夏になりましたね。辻原は普段全身ユニクロで、せめてものおしゃれ要素としてスプリングコートをたくさん所持しているのですが、年々着用できるタイミングや時期が短くなってきているように感じています。地球におしゃれを妨害されているかもしれません。 このテーマでnoteを書くのは少々今更感がありますが、先日のBIOTOPEさんの記事を拝読しすこしモヤついたので、弱小ながらもデザインコンサル業を営む者として私から見える風景を整理しておきたい

    • 「プロジェクトを推進できる人材が少ない」という課題とその解法

      Hello, 辻原です。 私は普段「00%稼働でクライアントプロジェクトにコミットする」という契約でお仕事させていただいていることが多いのですが、3月は多くのクライアントが期末を迎えるため、ねじ込みと整理のため慌ただしい日が続きます。毎年3月は所定契約時間を大幅に超過しがちで、気がついたら合計170%稼働みたいなことになっていたりするのですが、土日や残業を加味すれば「まあ現実的な生存ラインか」「稼働時間じゃなくて成果だから」と自分に言い聞かせながら今日も頑張って生きています。

      • Wicked Problem(厄介な問題)に立ち向かうための「システム思考」と「デザイン思考」、デザインリーダーの役割について

        Hello, 辻原です。 年末年始なので筆が捗りますね。仕事もスタートしていますが、正月休みの脳をリブートさせるのに文章を書くというのはとてもいいエクササイズなようで、もやもやした思考がクリアになっていくのを感じます。 前回書いたnoteに対しありがたくも下記のような引用ポストをいただいたので、今回のnoteでは“今のところ”私が理解しているWicked Problem(厄介な問題)に対する「システム思考」と「デザイン思考」の効用、またデザインリーダーの役割についてまとめて

        • 「経営に入り込むデザインリーダー」とは何者か?どうやってなるのか?

          Hello, 辻原です。すごい久しぶりにnoteを書きます。 外部公開できないものの、23年はビジネス書1冊くらいの原稿を書いたので、年始の「今年は文章を書くぞ!」はクリアしたものと思っており発信系をサボりつつあったのは正直なところ自分への甘えです。 今年は弊社でクリエイティブキャピタルの取り組みをスタートしたこともあり、年の後半の辻原個人のテーマは「経営に参画するデザイナーに必要なスキルは?」「どんな振る舞が求められ・どんな役割を果たすべき?」という観点であり、こうした自

          デザインの自由研究:高度デザイン人材の育成に向けて

          helllo, 辻原です。 どうでもいいことなんですが自分が言いたいことを行った後「over」と加えて相手の返事を待つ、というのが英語では一般的だと思っていた時期がありました。私がSF映画を見すぎただけのようです。先日英会話の先生にやめたほうがいいね、と言われました。はい。 さて今回は高度デザイン人材の育成について考えてみたいと思います。「高度デザイン人材育成」いう言い方は、経産省からの「デザイン経営宣言」の流れでありますが、一体どうやって育成するんだろう?としばらく悩む

          デザインの自由研究:高度デザイン人材の育成に向けて

          デザインの自由研究:デザインセンスの正体とデザイン的発想法

          hello, here tsujihara. 最近考えているんですが、こういうnoteって「書く理由」の方が少ないんですよね、本来。日常的な業務や、考えるべきこと・やるべきことは山ほどあって、ちまちま書いてるくらいならお酒飲みたいし休みたいし寝転がってyoutube見てたい。 それでも文章を書くっていうのは強い動機付けが必要なので正直私もあんまり続かない方なのですが、ここ数本「デザインの自由研究」というコンセプトにしてからというもの書きたいこと・考えを整理したいことがたく

          デザインの自由研究:デザインセンスの正体とデザイン的発想法

          デザインの自由研究:COCOAをリデザインしながら考える課題と解のあいだ①

          hello, here tsujihara. 今回は、いろんな問題でゴチャゴチャしている「新型コロナウィルス接触確認アプリCOCOA」を題材に、問題と解法のあいだを考えていきたいと思います。良質な問題は解決のしがいがあっていいですね。 さあいきましょう。 COCOAの問題とは?スマートフォン向けに提供された接触確認アプリCOCOAでは、利用者の一部に4ヶ月ほど感染者との接触情報が通知されていないという問題が発覚。 さらにこの問題が露呈させたのは多重下請け問題で、開発費

          デザインの自由研究:COCOAをリデザインしながら考える課題と解のあいだ①

          デザインの自由研究:「ガバメント・ウェブ」からインクルーシブ・デザインを考える

          hello, here tsujihara. ガバメント・ウェブについて考える機会があったので、改めて自由研究として整理しておきたいと思います。 ここでの「ガバメント・ウェブ」とは行政のウェブサイトで、たとえば経産省のサイトや渋谷区のサイトなど、公的機関が情報を発信する際に利用するweb媒体を指します。例えば下記は渋谷区のwebサイトです。 昔から「見づらい」「わかりづらい」「探しづらい」などとボロクソに言われるガバメント・ウェブですが、それは扱う情報の量と性質、さらに

          デザインの自由研究:「ガバメント・ウェブ」からインクルーシブ・デザインを考える

          ビジネスの未来と私たちの仕事と役割、人間の条件についての覚書

          hello, here tsujihara. 年末の時間は山口周さんの「ビジネスの未来」を読んで打ちのめされていた。私が感じてきたモヤモヤが美しく言語化され、これからを示す一つのコンパスとしてその針は鋭いものだったからだ。 本書からいくつかのトピックスをもらいながら、私なりにもう少し思考を深め、この美しいコンパスを血肉にしたいと思う。 私たちは飢えているまさか。 この提示を受けて、きっと多くの人はそう思うだろう。しかしながら、私たちの社会は間違いなく飢えている。それは

          ビジネスの未来と私たちの仕事と役割、人間の条件についての覚書