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ツジ
2023年4月11日 04:28
空を眺めるのが好きだった。ぼーっと流れる雲と時々飛んでくる飛行機。私の住んでいた街は空港があったから、飛行機がよく見えた。轟音が響いて高く飛ぶさまは、わたしにとって自由の象徴に見えた。「それANAの○○便、ボーイング○○○だよ」中学校へ行く途中、空を見上げながら歩いていたわたしは、急に声をかけられて、転びそうになった。「え?なに?」「だからあれはANAの〜…」入学以降、彼と