辻 とと

30代ゲイのサラリーマン。遠距離恋愛中。ゲイの友達(恋人ではなく)とのルームシェア生活…

辻 とと

30代ゲイのサラリーマン。遠距離恋愛中。ゲイの友達(恋人ではなく)とのルームシェア生活についてとか恋愛についてとかを書いていきたい。夏休みの宿題はやらずに「持ってくるのを忘れました」で乗り切ってきた。

最近の記事

私信『父と母へあの日本当に伝えたかったこと』

 先日、両親にゲイであることと付き合っている男性がいることをカミングアウトした。父が70歳になったこともあり、伝えられるうちに伝えておきたいと思ったからだ。  兄弟はみんな実家を出ているけど両親も含めて家族の仲は良く、誕生日になればプレゼントを贈り合ったり、旅行先からはお土産を送ったりしている。  だから「受け入れてもらえないかも」という心配はなかったのだが、それでもかなり緊張した。カミングアウトのときには血の気が引いて指先が冷たくなり、姉から「体調悪いの?」と心配されるほど

    • 学校を休んだ日にだけ観るドラえもんのビデオ

       "学校"というシステムに、ぼくはまったく馴染めなかった。もうテンでダメ。学校には苦手なことがたくさん詰まっていた。  宿題をしなさい。置き勉はダメです。みんなと仲良く。自由に表現して。規則は守って。早寝早起きしなさい。名札をつけてきなさい。もみあげは耳の半分まで。靴下は白。二人組を作って。  これを難なくこなす同級生たちは一体なにものなのだ……。  小学生だったある日、「音楽を聞いて、それを絵にしてみましょう」という図工の授業があった。カセットテープ(時代を感じる響きだ…

      • 同性カップルが手をつないでデートするという戦い

        同性の恋人と手をつないで町を歩いていると、周りの人からいろいろな反応が返ってきておもしろい。 すれ違うギリギリまで凝視してくる人(おじちゃんに多い) ちらっとだけ見てくる人(若いカップルの女の子に多い) すれ違ったあと、振り返って大笑いしている人(おばちゃんに多い) ありがたいことに、「なに男同士で手をつないでんだ!!」のように怒鳴りつけてくる人には会ったことがない。 ちらっと見られたりじろじろ見てくるとかは仕方ないし気持ちもわかる。ぼくもおじさまと若い女の子の組み

        • ゲイ友達とルームシェアを始めた話

          みんな、一人で生きるの怖くない?というか、一人で暮らしているうちにほんのりほんのり心の一部が削られていって疲れない?ぼくは疲れる。とても。 「一人だと家のことを全部自分でしなきゃだから大変」とかそういう明確な疲れではなくて、もっと小さな疲れが溜まっていってしまった。 たとえば、電気屋さんで「うちの電球はこの規格であってるんだっけ?」とか、「豚こま肉と豚バラ肉、どっちがいいかな」とか。そういう些末なことひとつひとつを全部一人で決めていくことに、なんだかちょっとずつ消耗してし

        私信『父と母へあの日本当に伝えたかったこと』