初めて認知行動療法に行った話。

私は双極性障害です。
うつ状態と躁状態を繰り返す厄介な病気です。


ちなみに今は軽いうつ状態にあって、
焦燥感、孤独感、悲壮感に悩まされています。


そしてこれも困っているのが、
音嫌悪症(ミソフォニア)。

繰り返す電子音、子供の声、
エアコンの強弱の音、波の音などなど、
苦手な音のオンパレードです。


しかしどうやらこの2つの困り事が、
認知行動療法で治るかもしれないとのこと。


私は双極性障害でお世話になっている
医療機関に紹介書を書いてもらい、
さっそく予約してみることにしたのです。

担当してくださるのは、
サイトの自己紹介文の専門分野に
唯一『双極性障害』と書かれていた
女医の先生になりました。

紹介書を書いてもらうのに2週間、
予約が取れたのが1週間後、
およそ予約当日まで3週間待ちました。

たくさん待った分、
先生との相性が悪かったらどうしよう、
診察室の音が苦手だったらどうしようなど
不安が募ります。




そして本日、予約当日です。


施設に入ると、木と観葉植物がマッチした
穏やかな雰囲気に包まれています。

呼びに来てくださった
担当してくださる先生も
穏やかで優しそう。
あーよかった~と、本当に安心しました。

さて気になる認知行動療法とは…
私はなんの知識もなく受けに行ったのですが、
面白いことを実践したので
紹介したいと思います。


私は、現在ほぼ常に今焦燥感と不安、
寂しさが心を占めています。

先生はその事によって
体のどこかが痛みますか?
…と聞いてくれました。


それが本当に痛くてですね、
胸のちょうど心臓の当たりがズキンと
痛むのです。

それを誰かにいうことがなかったけど
わかって欲しかった事だったので
とても嬉しかったです。

そしてその痛みは
取り出すことは可能ですか?と質問されました。椅子でも床でも置くことはできますか?と。

私は、
できそうだったので、はいと答えて
それを椅子に置くことにしました。


先生は、それは何色ですか?
どんな色ですか?触り心地は?と
私のモヤモヤの根源を具現化していきました。

私はそれは、毒々しい緑で、
心臓のような形をしていて、
ぷにぷにしていると答えました。

そしてその物体を椅子においてみて、
30秒体の変化を感じ取ってみることにしました。

しかし物体が抜けた部分から緑の液体が
漏れだしてしまい、苦しさは消えません。

そう先生に伝えると、
では手で押えても、漏れだしますか?
どうしたら止められますか?
と聞かれたので、

綿を詰めて止血します!と提案してみました。

すると不思議なもので、緑の液体は出なくなり
心がゆっくりと安定していくのがわかりました。


安定した時、
身体は辻さんになんて言っていましたか?
と聞かれた時、

私は直感で「大丈夫だよ。」と
言われた気がしたと答えることが出来ました。



そして、緑の物体はなんて言っていましたか?
と言われた際には
「お前なんか死んでしまえ」と
言われているようですと
これまた直感で答えが出てきました。


その言葉にどう答えますか?と聞かれたので
私は「どっかいけ!」と答えました。

先生は微笑んで、
その言葉とてもいいですね。と
仰っていたのが印象的でした(笑)


そして先生は最後に
この物体はどうしますか?
ここに置いていきますか?
持って帰りますか?

こちらで処分してもいいんですけど、
箱に入れて保管しておくこともできます。

とちょっと…というか
結構驚きの提案がされたので、
びっくりましたが

私は不思議と捨てて欲しくはなかったので
箱に入れて保管してくださいとお願いしました。


私にとってあの緑の物体は
深いところでは
助けてあげたいものなのかもしれません。

それとも…?


今日始まったばかりの認知行動療法ですが
なかなか面白そうです。

心も温かく感じたまま
帰路につくことができました。

次は来週です。
どんなことをするのか楽しみです。

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