SNSでよく見かけるfinoをプロが進めない理由とは・・・後編



finoをやる前にはまずこれが必要!

どうもこんにちは。
ケミカルオタクです。
さて前回大変大好評をいただいた(自分で言うな) 

SNSで絶賛バズり中のトリートメント【fino】についての深掘りブログ。


まだ読んでいない方はここからチェック


先にお伝えしておきます。

このブログも長いです笑
そして何度も何度も書き直して時間がかかりました。
調べれば調べるほどに自分の中でも知識がアップデートされていくと
常識がどんどん覆されてしまったからです。
でも今回が今現状石井が考えうる最上のケアの仕方をお伝えします。

長くて読むのが大変な方のためにまず結論だけお伝えします。

とりあえず【ケラチン】つける。オイルつける。乾かす。


以上。


髪が綺麗になりたい方は、ここから先を頑張って読んでください。
石井も頑張って書きました。


髪に必要な成分No.1【ケラチン】とは?
なぜ【ケラチン】を使うのか
【ケラチン】の最も効率的な使い方
おすすめの【ケラチン系】トリートメント



前回のブログで最後にお伝えした

【fino】を本領発揮させるために必要なものは
【ケラチン】

おさらいです。
ケラチン=タンパク質ではなく

ケラチンはアミノ酸の集合体。

18種類のアミノ酸がくっついたものが【ケラチン】と呼ばれます。

参照 zhttps://www.reve21.co.jp/column/vol_23.html

ちなみにアミノ酸がたくさんくっついたもの(50個以上)がタンパク質と呼びます。

と言っても明確な定義はないそうです。

20個以下はペプチドと呼ばれます。

くっついている量で名前も変わります。

2個だったらジ ペプチド

3個だったらトリ ペプチド

4個だったらテトラ…

たくさんついているものをポリ(重合)

とこんな感じで名前が変わって形が変わります。

ケラチン自体はアミノ酸がくっついたもの。


さて,なぜケラチンが髪に必要なのか…

なぜ【ケラチン】を使うのか

とっても簡単。髪の毛はケラチンでほぼできているから。

髪の毛は「死滅細胞」と呼ばれたりしますが

出てきた瞬間に死んでいます。

なので新しく生えてくる髪を綺麗にするためには体の中から

生えてきた後の髪を綺麗にするには外から入れるしかないのです。

そして前回もお伝えしましたが、

【シリコン】は毛髪に吸着します。

もちのいいシリコン系はより強く吸着します。
(特にアミノ〜、アモ〜と表記されているシリコン)

そして痛んだ髪には更に強く吸着します。

吸着してくれるまではいいのですが、

吸着したものが取れる時に、毛髪表面のキューティクルを剥がしてしまいます。

髪は表面も中も全てケラチンでできています。

キューティクルの剥離を防ぐためにも髪の中と外に【ケラチン】を補ってあげる必要があります。


髪に使う【ケラチン】の種類

ヘアケアの目的としてシャンプーやトリートメントに配合される際、

髪に使われるケラチンは大きく分けて2種類。

◆羊毛ケラチン(ウールケラチン、αケラチン)

◆羽毛ケラチン(フェザーケラチン、β又はφケラチン)

どちらも動物性のタンパク質から精製したものです。
羊毛ケラチンは人体の毛髪のケラチンの構造によく似ているので、使用される割合も高いです。

それをどうやって髪の中にはいるようにするのか?

【ケラチン】はそもそもとても硬い物質。
髪の毛や爪は【ハードケラチン】と呼ばれ、
皮膚や舌に存在するのが【ソフトケラチン】と呼ばれます。

髪に補う際は元々硬い(固形)のケラチンを液状に溶かして吸収しやすい状態にする必要があります。

その時に用いるのが「加水分解」と言う方法。

この説明は更に長くなっちゃうので割愛します。

簡単に言うと溶かして分解して細かくします。

とっても細かくしたものを

「加水分解ケラチン」と呼びます。

他にもタンパク質由来のものであれば

加水分解シルク、加水分解コラーゲン、加水分解ダイズタンパクなど

用途や特徴は様々です。

ケラチン使うとどうなるの?

答えはシンプル【髪がしっかりする】

これにつきます。

髪の毛は80%以上がケラチンというタンパク質でできています。

その為傷ついたり、痛んだりした場合もケラチンが一部欠損している状態。

これを「ダメージホール」と呼んだりします。

このダメージホールを補い、埋めるのがケラチンです。

主に流出してしまう部分は中間部分の【コルテックス】という場所です。

一番外側には【キューティクル】という鱗状になっているタンパク質が覆っています。

キューティクルは一度剥がれてしまうと元には戻せないため、

蓋が開きっぱなしの状態に。

通常この蓋の代わりに働いてくれるのが前回お伝えした【シリコン】になります。

一度なくなってしまった部分は再生できないので

通常行うケラチン補給は中身の補填の役割となります。

じゃあケラチンってどうやって使うの?

肝心な使い方、

おさらいですが、髪に必要な【ケラチン】は非常に細かい状態にして髪の中に入れていきます。

一旦髪に入るサイズまでアルカリ(酸や酵素の場合もあり)で小さく小さく溶かして液状にしてから髪に作用させます。

これはシャンプーに入っていたり、トリートメントに入っていたり、お風呂上がりにつけるミストに入っていたり。

タイプはさまざまです。

一度細かく溶かしたケラチンを髪の中で反応させる為にはいくつかの方法があります。

1 酸凝集
2 イオンコンプレックス
3 脱水


1 酸凝集

アルカリで分解して細かくなっているものを
酸性に戻してあげるとお互いにくっつき始めて
大きなサイズになります。
ダメージホールに入ったトリートメントはこうやって中から出にくくしてあげます

家では・・・・できません。
ph4.5前後の酸性水をご自宅で用意できる方はいいかもです。

2 イオンコンプレックス

陽イオン(カチオン)と陰イオン(アニオン)それぞれの極性を持っている
ものを反応させると急激に吸着します。
これをイオンコンプレックスと言います。
なんのこっちゃと思うかもしれませんが、
これはシャンプートリートメントがその役割を果たしています。

シャンプーはアニオン(陰)、トリートメントはカチオン(陽)の極性を持っていることがほとんどなので、シャンプー剤の中に入っている栄養剤もこの作用で吸着させています。
ただ一度流すのでケラチンも全てが残ってくれるわけではありません。


ではお家でも簡単にできるケラチン補給の仕方は?

3 脱水

つまり乾かす。
ケラチン含め様々な成分はOH基(水酸基)を持っており、
乾かすことで髪の中に吸着する性質があります。
これを

脱水縮合

といいます。
これは様々な成分を髪に反応させる際に用いられています。

ケラチンは髪につけた時に三つの吸着する作用が働きます。

つまり…

つけたら乾かせ。
ということです。

そしてつけたら蓋をする。

つまりオイルをつける。

家で一番ケラチンを効率よく髪に残していく唯一の方法だと思います。

シャンプートリートメントをする(イオンコンプレックス)
洗い流さないケラチンをつける。
オイルつける。
つけたらすぐ乾かす。

これがご自宅でできるケラチン補給の最も効率的な付け方です。
あれ、これって普通のヘアケアじゃない?
そうです。
誰でもできるヘアケアでできてしまうんです。

おすすめのケラチン系トリートメント

まずはシャンプトリートメント(イオンコンプレックス)
つけたら乾かす。

おすすめのシャンプートリートメント
・OggiOtto
・inborn
・TOKIO
・パラシリーズ

Oggi Otto、inborn、TOKIOはそれぞれメーカー品ですが
ケラチン系のシャンプートリートメントしてはバランスが良い製品です。

Oggi Ottoはバランス型。
inbornはダメージしている人向け(縮毛、ブリーチ系の方に向いてます)
TOKIOは比較的軽めな質感。

パラシリーズは、大阪の美容室が作っている髪質改善シャンプーと呼ばれているものです。
ケラチン系と脂質の配合バランスもいいのでおすすめです。
アイロンユーザーにも向いてます。

ミストタイプトリートメント


乾かす前につけるのがケラチンの効果を上げるのに必要です。

そこでおすすめなのが

【ルミナスミスト】
以前一部のお客様にはご紹介したことはありますが、

加水分解したケラチンの中でも、鮮度がいいケラチン。

シナチントップというタンパク質が配合されています。

※通常加水分解の工程でケラチンはだいぶ劣化します。その劣化具合が現状一番少ないものを活性ケラチンと呼びます。
本当はもっとこれを活かす活用方法もあります。

そしてエルカラクトン配合。

同時に熱ダメージ予防、そして熱を当てることで効率良く

ケラチンの補強とダメージホールの修復をしてくれます。

この2つの成分の配合量が多いのが【ルミナスミスト】

ご自宅で使えるミストタイプの中でも栄養を入れる意味で

ほぼ最高クラスです。


これを定期的にやってケラチン補給をしつつ、

ご自宅ではできない処理を美容室で行って

髪のダメージ部分を補っていく。

これがおすすめするケラチンの補給の仕方です。


ルミナスミストの上から蓋をする処理としておすすめは

【froomyオイル】軟毛、エイジング毛など髪の柔らかい方におすすめ。質感は軽め。最近気に入って使ってます。
要町にある美容室の野元さんが作ってくれました笑


【アルトオイル】軟毛〜硬毛の方に幅広く使えます。
これは使いやすいのでいろんな人におすすめしてます。
製作者の上原さんは縮毛業界だと知る人ぞ知るって感じです。
いろんな製品でお世話になっております。

【ルミナスオイル】普通毛〜硬毛の方におすすめ。
ルミナスオイルと同じ販売元のオイルです。
ややしっとり目の質感。製作者の松本さんは全体的にややしっとりした質感が好みのようでそんな感じの商品や商材が多いです。

各¥4,400

ネットでもECサイト経由で購入できます。

購入方法わからない方は、石井が代わりに発注することも可能です。
事前注文いただければ、店頭での受け渡しも可能です。
石井はECサイトやってないのかって?
ただいま準備中です。(半年ぐらい放置してます。すみません)

ヘアケア難民はほぼこれで解決すると思います。
ぜひお試しあれ。

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