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積ん読をほぐしてゆく日々
久しぶりの台本執筆も、稽古もない貴重な時間です。
「ひみつの箱には、」と「未完夜半月歌」を書き、教え子たちへの台本も2本書きました。乾ききった蓮根のような脳みそになっている気がします。しなびた人参のような手触りがします。ぶにゅ、と指で押せそうな。
わたしを潤わせなくては。
と、思ったわけでもないのですが、わたしは影響され易い浮気性なので台本を書いている途中はなかなか本が読めないんですね。油よごれもサッと一拭き!な吸収力で影響される自信があるので恐ろしくって。
つまり、長らく積んでいた本が家やKindleにたくさんあるのです。
ずっと読みたかった小説たちをどんどん読んでいく快感!素晴らしい文学が、思いつきもしなかった表現が、知らない言葉がまだまだ溢れている絶望!毎日絶望しています。わたしなんかもう物語を書かなくたって良い。
そう思っては「いやいやミュージカルで自分みたいな作品書ける人あんまいないから書く必要あるある」と寝る前に立ち直るのを繰り返しています。
本当に回りくどくていやですね。
しこしこと本を読んでいます。
・宇佐見りん「かか」
・町屋良平「坂下あたると、しじょうの宇宙」
・森博嗣「君たちは絶滅危惧種なのか?」
そして再び 町屋良平「ショパンゾンビ・コンテスタント」を今日で半分。
ここのところ小説に没入できず、新書や専門書っぽいものばかり読んでいたのですが(ひみつの箱には、のためでもありましたが)ここにきて再び小説おもしれー!になって興奮しています。
まだまだ積んだり途中でほったらかしてる小説がアレコレあるので自宅が宝の山のようです。
映画を見ると予告編が流れるから映画を見たくなりますよね。
舞台を観るとチラシが挟まってるから舞台を観たくなりますよね。
それと同じで、小説を読んでいると本を読みたくなります。
自分の知識不足が窺い知れたり、気になるジャンルが生まれることで、今度は専門書を探したりしてしまいます。探せばきちんと面白そうなものがある。すごいことですよねえ…この世の中に無いものってなにがあるんでしょうか?…色々あるか。
こういうことを書いていると「本読んでそう!詳しそう!」とか言われるのですが本当に全然知識がなくて、おっつかなくて悔しいです。
「ああ、この人面白いってフォロワーが言ってたなあ」とか「これどう考えても面白そうだなあ!」とか、本屋に行くたび思うのですが流石にもう少し積ん読を解消して、コロナ禍を抜け出して演劇が気兼ねなくできるようになって生活にゆとりが出るまでホイホイ本は買えません。
それこそ本当に本が好きな友人がフォロワーにいるので、その子のおすすめしてくれたものを啄むように楽しんでいます。(いつもありがとう!)
あと友達の旦那に借りてる本もいよいよ返さなくては!借りすぎてる!w
言葉って不自由だなあ、と思うことがよくあります。音楽やダンスの方が、自由なんじゃないかって思うことも多いです。どれも大好きだけど、やっぱり言葉が自由に踊っているのを目にした時が一番興奮します。
どうにかわたしも言葉と一緒に自由に踊りたい。その心地よい手触りを探して闇の中をまさぐるように、わたしは文字を読んでいこうと思うのでした。
みなさんもおすすめの本などあったら教えてくださいねとか、ていのいい締め括りにしたいけど、あんまりそんなこともないし、これから読もうと思ってる本言われたらなんかちょっとむかつきそうなのでやめておきます。
これも別におすすめなんかじゃなく、記録なので。気にならなくってもいいです。
自立してます。しゃっきりと。
では、また書きます。
ひらた
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