1P台本「今日のワンシーン」はじめました。
読んでらっしゃい、見てらっしゃい。
誰かと読んだり、ひとりで読んだり。録音してひとりで二役したり。お好きにつかってくださいな。そんな1ページ会話劇台本「今日のワンシーン」です。
ツイッター、インスタに載せています。noteには1週間ぶんくらい溜まったら、まとめてのせようと思っています。
本当にあったことや、わたしの脳みその中で起こったこと…当て所なく、うまれた会話です。
できれば毎日書きたいな。と、思ってます。
たまに過去作品の人物をしゃべらせてもいいなとか思ってますが、それは気が向いたら。
…
四季を辞めた頃。
ひとりで演劇を始められる知恵も力もなく、とりあえずバイトをしてみた。毎日しわくちゃのシャツを着ているような感覚でした。
よれたシャツを着て、バイトをして、帰宅して、洗濯して、またシワをのばさないまま同じシャツを着る。実際そうしてたわけじゃなくて感覚の問題なんですけれど、そういう感じだったんです。
「なにかしなくちゃ」
わたしにできることは絵を描くくらいのことでした。
ずっと趣味で絵は描いてたし、絵を描くのは道具さえあればいいし。
思い立って、1日1絵をはじめました。
ポストカードに水彩絵の具。似顔絵屋の元ですね。
本当に下手くそです、今見返すと。だけど毎日絵を描いて、下手くそだけど、なんだか楽しそうな自分が垣間見えます。すごく上手く描けてる日、全然うまくない日、日記みたいな日、好きなアイドルを描いてる日…。
絵を描いた大量のポストカードたちをなんとなく持ち歩いたりもしていました。見返しながら、今日はなにを描くかと考えるのが楽しかった記憶があります。
そんな中知り合った方のひとりに絵を描いていることを話すと、「うちの会社がやってるギャラリーで今度イベントがあるからおいでよ」と誘ってもらいました。
イベントに顔を出し、ギャラリーのお姉さんとまた絵を描いている話をしました。大量のポストカードを見せると「今度自分で企画展をやるんですけど、人間を描いてる人を探してて。出てもらえませんか?」と言われ…なんやかんやと企画展に参加することに。
そうして出会ったのが、「Gallery Conceal Shibuya」でした。
「まるでゆめのようだ」という私がやっている企画は、コンシールに出会わなかったら立ち上がることはなかったかもしれない。本当にお世話になった場所で、縁ができてからは毎月カフェスペースで似顔絵屋さんも開催していました。最近お邪魔できてないから顔を出さなきゃな。歴代のお姉さんたち、みんないい人たちなんです。
毎日絵を描いていたら、やっぱり演劇がしたい自分になっていた。
もうしわくちゃのシャツは着ていなくて、わたしはにっこり笑っていた。
自分が引き起こしたミラクルだな、と胸を張って言える出来事です。
「今日のワンシーン」は、そんなミラクルを引き起こす目的でやるわけではありません。続かないかもしれないし。笑
だけどやってみます。
ウイルスによってすっかり落ち込んでしまった脳みその中の住人を、またおしゃべりな彼らに戻さなくてはね。
それに少し、口の中でもごもごとでも、声に出して読んでくれる人がいるといいなと思っています。誰かと、ひとりで、なんでもいいです。1ページぽっちの小さな会話劇を。
読んでらっしゃい、見てらっしゃい。
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