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【らべあろ企画】名古屋城で一句

つい先日江戸城を詠んだばかりだと思ったら、最終地の名古屋で再びバスガイドのラベンダーさんからバトンをいただいた。▼

鳥好きのトリ、尾張で旅の終わり。どこまでも洒落が利いている。

金鯱の威風のんきなる青鷺

(きんしゃちのいふうのんきなるあおさぎ)
【季語】青鷺


名古屋城天守閣の金のしゃちほこは有名だが、瓦のあおも美しいと思う。
堀にはサギ類が沢山居るそうだ。
というわけで季語は青鷺。
しかも青鷺は、今回共に名古屋城で皆様をお待ちするKaoRuさんと私にとって、一寸特別な鳥なのである。うってつけではないか。

今川氏の城を織田信長が奪った那古野城から、更に家康の再建した名古屋城。当時の最新技術が詰め込まれた城だそうだ。
しかし人間がどんなに権威を振るったところで鳥には伝わらない。
彼らは彼らの尊厳で生きているから。
それでも、金の鯱をいただく天守に青鷺が降り立ったら、その光景はやはりいいものだなあと思うのだ。


扉絵:『解ける』アオサギ Great blue heron


最後に、ラベさん・ロハさん、いつも楽しい企画を有難うございます。
最後のバトン、お返しします。
ご一緒してくださった皆様、有難うございました。

2023年5月7日 橘鶫拝

鳥たちのために使わせていただきます。