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2023年4月、東京ドームにて

2023年4月23日。東京ドーム。SixTONES 2023年ツアーの追加公演となった、慣声の法則 in DOME。
かつて中学生の頃に東京ドーム近辺で盛り髪のジャニオタのお姉さんを見たときは、まさか自分がそちら側に行くとは微塵も思っていなかったので本当に人生はわかりません。
ありがたいことに現地で見させていただけたので、その時の感覚が薄れないうちに記録として残しておこうかなと思います。

これまでアリーナツアーも少し行かせていただいていたのですが、今回初めて声出しアリのSixTONESのコンサートに行かせていただいて(彼らとしても単独では初だったわけですが)、tema SixTONESの「声」があって最後のピースがハマって「SixTONES」が完成するんだなと体感させられた気がします。

覚えている人も多いかなと思いますが、SixTONESについて、以前雑誌のインタビューでこんな話がありました。

――SixTONESを人間以外にたとえると?
田中「SixTONESは俺らじゃないんです」
(中略)
「俺にとってSixTONESは概念、信仰的な何かで、俺らはそのために集められた6人っていう感覚なんです。で、ファンも俺らと一緒にSixTONESを囲んでここにいるっていう」

『CUT』No.440 2022年1月号

ファンのことも「team SixTONES」と言うくらいですから、「SixTONES」はグループ名ではあるけれど、それ以上に概念として存在していて、その概念をみんなで支えている、という話なのですが、今回の「観客の声」の復活と、それによって「SixTONES」が完成した様子を見て、改めてその概念を体で感じることができました。


また、その一方で私は別のグループのことを思い浮かべていました。(すみません……)
もはや私が息を吸うようにしている芸風の自ジャンルこじつけエピソードなのですが、「アイドリッシュセブン」に出てくる3人組の男性アイドルグループ「TRIGGER」の結成時のエピソードでこんなシーンがあります。

他の誰かでも
誰か一人欠けても
決して味わえない最高の一体感
この夜
彼らは「TRIGGER」に恋をした

『アイドリッシュセブン TRIGGER -before The Radiant Glory-』

グループ=メンバーの集まり、というだけでなく、集まってグループになったときに生まれる「掛け算」のようなものだったり、あるいはそもそものグループそのものだったりを、まるでひとつの生命体かのように扱っているところが、少し似ているな、と思いました。
2023年1月のCUTの方でも「SixTONES(の仕事)に出向く」という感覚の話がありましたが、グループ=自分たち、とはちょっと違う見方や、距離の取り方について、ある種安心感を覚えるのだと思います。

ちなみに今回ドーム公演は22日23日の2日間行かせていただいたのですが、23日公演で特筆すべきはなんといってもKing Gnu常田さんのサプライズ登場だったと思います。
基本キャーって黄色い声があんまり出ないタイプなのですが、常田さん出てきたときは気づいたら叫んでました。(マスカラ始まった時点で、来ちゃったりして~~~と半分冗談で頭の片隅で思っていたのですが、まさか本当にやっちまうとは思いませんでした。)

初日のYOSHIKIさんもそうなのですが(め~~~~ちゃくちゃ見たかった)、ゲストのお招きの仕方がめちゃくちゃいいなと思っていました。
楽曲提供のご縁が繋がって、プライベートでも仲良くされている状況があった上で、「お祝い」として来てくださって一緒にお祭りを盛り上げてくださっている様子が、見ているこちらにも自然と伝わってきて、そういう関係性を築いていることが嬉しいし楽しかったです。
やっぱり彼ら自身が音楽を楽しんでいて、自分たちだけで楽曲を作ることがないとしても表現したいものをしっかり思い描いているからこそ、アーティストと深い関わりを持てているのかな、と思います。常田さんとの「NEW ERA」の即興披露が最たるものだと思う…あれを見られたのは一生の宝物です。みんな超楽しそうだった。

そういった彼らの姿勢や、そこから繋がるお仕事、ご縁を見ていると、私にとってのSixTONESへの「好き」の気持ちって結構バンドとかに近いものもあるな、と思うことがあります。

もともと私は作品主義(笑)的なところがあったのでひとりの人を応援するのがあまり得意ではなく、中でもアイドルや楽曲制作をしないシンガーを好きになることがあまりありませんでした(嫌いになるとかも特になかったです)。
あくまでその歌の表現をしたいのは作者じゃないのか?という気持ちがどこかにあって、あんまり応援する気持ちが芽生えにくかった、というところかなと思います。

その中でどうやってSixTONESを好きになったか、というのは過去の沼落ちブログを読んでいただければと思うのですが、みんなで同じ方向を向こうとする意識と、「こいつらとやりたい」と自発的に思っている(とこちらに感じさせる)オーラが、キラキラしていて眩しくて、熱くて、学生時代にあったもう取り戻せない熱量の感情が呼び起こされてちょっと切なくなる感じがものすごく好きです。そのあたりが、私がバンドに抱く「好き」の感情と似ているところなのかもしれないです。
(あと、同世代なのもあるんですけど、高校のイケてる憧れの先輩が組んでいるバンドのライブに、面識もないのにミーハー心だけで行く、みたいな存在しない青春の記憶を取り戻している感覚もあります(笑) 応援の同時代性みたいな話もどこか別の機会に書き残しておきたいな)

彼らのこれまでのストーリーはよく少年マンガみたいだとも言われますが、本当に大好きなスポーツマンガを読んでいるときと感情の起伏が似ていて、特にみんな大好き「彗星の空」の特殊エンディングもしくは最終回(終わったあとに次のクールの制作決定告知があったり、未来を感じさせるENDだったりするタイプ)を思い浮かべてしまいました。

公演内容そのものの感想を書いていなさすぎて何を書いているんだ?という感じですが、やっぱり2曲目の「Amaizing!!!」はデカかったです。
初のドーム公演で「We Are SixTONES」とメンバー紹介の曲を頭に持ってくるところ、そういうところが本当に2次元。助かる。マジの「We Are SixTONES in 東京ドーム」でした。脱帽です。

デビュー後の後発オタクなので調べたんですが、Amaizing!!!5年以上前の曲なんですよね。
最新のABAREROが「原点回帰」の曲だったわけだけど、並べても恐ろしく違和感がないし、間にブチアゲメドレーを入れたいとすら思ってしまう。こういう一貫性、維持するの結構大変だと思うんですよ。そういうことをしちゃうところがめちゃくちゃ好きだし、こういうところがアーティストだな~~~って感じます。

ただ私が聴けた日替わり曲がHelloとマスカラだったので、「セピア見たかった」はいつか生でセピアを見られるまでずっと言い続けると思います!(クソ迷惑)

自担の話をしていなさすぎてお前は誰のオタクなんだ?!という感じなのですが、私がもともと「箱推し」できないと応援できないタイプなのと、舞台でも推し定点と全体鑑賞をどうにかバランス良くしたいオタクなので、公演の感想ってどうしても分散してしまうんですよね…た。
やっぱり固定で見られる方の記憶力には敵わないし、いいな、と思うこともあるんですけど、結局自分が見たいようにしか見られないし、そういう見方でもいいよね!ってなれたのも彼らのおかげかな、と思います。

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