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夢で見るトイレって

夢で見るトイレって、普通のトイレじゃないと思う。
現実世界でうっかり漏らしてしまわないように、脳が「絶対用を足せないトイレ」を作り出しているとしか思えない。

よく聞くのは、「めっっっっっっちゃくちゃ汚いトイレ」だ。ソースは母。
例えば、ハエがたかっていたり、トイレットペーパーが散らばっていたり、糞尿の汚れが便器についていたり、とかそんな感じだろう。

私は、小学生の時、薄暗くてきったない和式トイレ(個室)が夢に出てきたことがある。
やっと見つけたトイレがコレ。でも、私の膀胱は、多分相当ギリギリのところだったのだと思う。
夢の中の私は、

「えーい!汚れなんてどうでもいい!それよりも出すぞ!おりゃー!🌈✨」

と、用を足した。
言うまでも無く、現実世界の私も、寝ながら布団の中で用を足した。
漏らしたのである。


そんなことがあったからか、私の中にいる夢の支配人が、「この女、汚れだけじゃ効かねぇ・・・」と、色々考え出したのだろう。その後、夢の中に出てくるトイレは、さらなる進化を遂げた。

①ガラス張りトイレ

中はとても綺麗でおしゃれ。色もピンクだったり。

綺麗で広いトイレだ。でも、ガラス張りだ。
いつ誰が通りかかるか分からない、そしていつ見られるかも分からない状態で、用を足すというのは、至難の業である。

②ドアが柵のトイレ  

ドア以外は普通のトイレ。

ガラス張りトイレよりもグレードは下がるが、決して汚いトイレではない。でも、ドアが柵になっている。
いつ誰が来るか分からない、そしてその大きい隙間から、いつ見られるかも分からない状態で用を足すというのは、至難の業である。



なぜこのようなトイレができたのかというと、私は学校のトイレで用が足せない人間だったからだ。中学3年生頃まで学校のトイレにはほっとんど行かなかった。行っても、放課後だけだった。親にはめちゃくちゃ怒られた。

個室の外の、誰かの声がこわかったのだ。
多分、「恥ずかしい」とか「早くしなきゃ」とか、「誰かの悪口聞こえるかも(偏見含む)」とか、そういう気持ちから。

あと、まだなんとかトイレに行けていた頃の私は、鍵をかけずにドアを手で押さえて用を足していた。そしたら外からガチャガチャされた。開けられそうになったのだ。それがトラウマになった。でもこれは鍵を閉めなかった私が悪い。

克服できてからも、「誰も来ないでくれ~」と願いながらしていたし、誰か来たら耳を塞いで「誰もいない誰もいない」と、暗示をかけていた。


ということで、人、特に同級生らの多いトイレで用を足せなかった私にピッタリの、若干アブノーマルなトイレが、夢の中で生まれたのである。
汚れよりもおばけよりも、人が来る方が嫌だ。そんな私の心理を、夢の支配人は見事に攻略したのだ。さすがです。

これらのトイレになってから早10年以上。現実世界で漏らすことはなくなった。
いつかまた、違うトイレが誕生するだろうか。楽しみだなと思う。

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