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イケア?IKEA?医ケア!

私はいま、特別支援学校の看護師として働いている。
養護学校というやつ。

支援学校には肢体不自由・知的障害などの子が通学している。
中には24時間医療的ケアの必要な子も在籍しているため、看護師が常にそばにいる必要がある。
医療的ケアは医ケアと略され、医ケアの必要な生徒は医ケア生と呼んでいる。(御本人に対して呼ぶわけではなく、総称しての意)
医ケアってなんかカッコいい。

看護師は常にそばにいるが、そこは学校。学びの場である。
学習中には看護師はできるだけ児童・生徒の視界に入らない場所に滞在していなければならない。
しかし、いつでも手を出せるように集中しておく必要がある。
病院では痰の音が聞こえたらすぐに吸引する。しかし学習中は集中力を切らしてはならない。邪魔をしてはいけない。
タイミングを見計らったり、先生にお願いされたりした時に痰の吸引などの医療ケアをする。
学習中の子どもたちは本当にいい顔をする。とてもかわいい。

特別支援学校の教員として勤務するためには、教員免許(教育職員免許状)と特別支援学校教諭免許状が必要なんだとか。
この先生方、本当にパワフルでなんでもこなしてしまう。そして仕事量が多い……。
病院だと看護師が経管栄養や食事介助、排泄介助をするが、学校なので先生がすべて行う。
経管栄養に関しては、医療行為であるため実施は看護師が行うが、注入物の準備は先生がすることとなっている。
先生、自分のお昼ご飯を食べるタイミングも細切れに、やらなければならないことが多い。
先生たちの意識が高いなと思ったのが最初の印象。やはり資格がふたつも必要になる職業ともなると、それなりの人材が集まるのだろうか。
あまり声を大にして言えないけれど、前職とは大違いだな〜なんて。


昨今、学校看護師が不足しているというニュースをよく見る。
求人すら出ない学校看護師、他の自治体ではどうしているのだろうか。
訪問看護ステーションなどからの派遣でまかなうのかな。
長期休暇は休みだし、児童・生徒が学校にいる間しか勤務時間はないから、やりたい人はたくさんいそうだけれど。
私は長期休暇には丸々帰省したい欲望が強いので、この勤務体制はとてもありがたい。

仕事に行くの嫌だなと、前の職場のときは毎日思っていたのに、今回はそうならない。
働きたくない〜とは毎日思っているけど(笑)
こんな素敵な職場に出会えたことに感謝です。


つぐみ


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