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【シャニマス】『モノラル・ダイアローグス』感想

本日実装のシーズイベントコミュ『モノラル・ダイアローグス』を読みました。
記憶の新しいうちに、感想や気づいたことを書き残そうと思います。

すごい素朴な内容になってしまったので、特に学びはないと思います。

(注)当記事は下記のネタバレを含みます。
・『アイムベリーベリーソーリー』
・『モノラル・ダイアローグス』


シナリオ全体について

クリニックでのレッスンとして取り組んだ「ピアノを知らない異星人になる」ゲームは本当に強烈な比喩でした。

ピアノをピアノにするには鍵盤を叩く必要があって、初めのうちは不協和音を鳴らしてしまうでしょうし、旋律になっていない旋律を探していくことになる。コミュニケーション不全は決して簡単に解決できるものではないけれど、それでも少しずつ進んでいかなくてはいけない──ともすれば説教くさいこんなテーマを、(劇的な展開ではないという意味で)素朴な物語かつ美麗な比喩で訴えかけてくる。これぞシャニマス!!!

にちかの「私でいいんでしょうか」と美琴の「それがわからないから、練習したいの」のセリフは、傍観者である読者からするとこのような感情には意外性はなかったわけですが、ふたりの間のダイアローグ(対話)として発露してくれたのに安堵と感慨が抑えきれないです。

「シーズを始めよう」にふさわしいシナリオでした。

にちかについて

にちかへの評価

このシナリオで最も救われた人物だと思います。

予告や遊び方などで散々表現されていますが、にちかは対話ができないのではなく対話を恐れている/対話から逃げている、と評されています。そのために、美琴の想い(にちかに対する明確な感情がない、という想い)には内心気付いていたでしょう。クリニックでの"レッスン"では、自分の気持ちを言葉で発すること/相手の気持ちに耳を傾けることをにちかは学びました。自分と相手の気持ちを聞く能力はあったわけです。

その上でエンディングでのタクシーでの会話を振り返ると、正直ショックを受けてもおかしくないような美琴からの返答をしっかりと受け止めていました。「にちかとアイドルをやる意味を美琴が感じていない」事実それ自体に、にちかは打ちのめされるのではなく立ち向かうことを選んでいます。ここにはにちかの本質的な強さが現れています

前向きな声色で、悲壮感は感じませんでした。

あわせて、美琴の休養を告げられたにちかの様子に着目します。
ショックを受けつつも、最終的には決意を固めた表情をしています。自暴自棄にもなっていません。シナリオ以前のにちかでは考えられない展開でしょう。ここには明確にシーズの前進を感じました。

「できること見つけて」には、美琴の後追いではない努力をしていく気持ちが伺える(ような気がする)

ルカとの壮大なバトルが勃発したラスト。時間をかけて幸せを掴んでいくことを決意したにちかをまだ運命は楽にさせてくれないようで……。
この先、ど、どうなっちゃうの〜〜〜!!!!

練習以外のものを見つけようとする美琴を祝福している?
あるいは、自分の手から離れることに不安を覚えている?
解釈が難しい場面。

美琴について

美琴への評価

そういえば色々な美琴コミュを思い出してみると、モノローグ(独白)すらあまり見かけないような気がします。描写されていないだけではなく、実際になんの気持ちも覚えていなかった、ということでしょうか……。

にちかと比較すると、美琴は気持ちの聞き方を習得する所からのスタートです。美琴の言葉通り「もう少し時間が欲しい」です。道のりは遠そうだ……。

クリニック講師が美琴の内面を暴いてしまったこと、また美琴は今回も言葉少なかったことから、初見感想ではあまり書くことがないですね。
これ以上何か書くとしたら、シナリオ後半からの咳の意味するところ等のメタファーを追う必要がありそうです。

「やっぱりそうなんだ……」と「(信じてなかったけど)本当にそうなんだ……」の両方を覚えました

ルカについて

個人的に印象的だったのは、シナリオ前半の実家でお母さんを手伝うシーンです。
憑物が取れたかのように明るい表情でお母さんを労る姿からは、ルカの本質には優しさがあるんだな、と嬉しくなりました。

実家は浜辺の町にあるようで、カモメへ餌をやる場面がいくつかありました。
ここで『アイムベリーベリーソーリー』では、骨董店店主はカモメへ餌をやることで自らの"あい"を空から受け取ること、平たく解釈すると自分自身にあいを送ること=自分を大事にすることでゲームをクリアすることができました。
つまり、ルカは自身を大事にすること・労ることのできる人物ということの暗示と読むことができそうです。現場での数少ないルカの出番を振り返れば、粗野で若干攻撃的な性格ではあるものの自暴自棄になった描写はなく、自分の心の声を大事に出来ている方なのかもしれません──シーズのふたりに比べれば

もちろんただのヒールではないだろうとは思っていましたが、ルカの人間的な魅力に深掘りが入ったシナリオで、その点でもとても良かったです。あとライブハウスで出てきた新衣装が物凄くかわいい。

エンディングにて、vs天井がついに実現しましたが説明が足りなすぎる。あと3時間やれ!!!!と思いながら読んでました。

今後が楽しみ、というよりは

ヒキが極悪すぎて夜も眠れそうにないです。今すぐシーズGRADをください。
よろしくお願いします。

(追記)
twitterやnoteを漁っていると全然違う読み方をされてる箇所も多くて興味深いです。
ツッコミや議論などありましたら是非コメントください。

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