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ダイエットという病

振り返ってみると、私の人生ってダイエットそのものかもしれない。

口いっぱいにパンケーキを頬張った罪悪感を、今日も正当化。
「これで食べ納め」

ダイエットを始めたのは、中学生の時。忘れもしない、母に「太っていると、からかわれるから痩せなさい」と言われ、始めたのがウォーキング。全然痩せなかった、というより痩せる気がなかった。

それから
「ヨーグルトダイエット痩せるらしいよ」
「えー、私はブートキャンプ派だよー」
と、よこ聞きしたのをすべて真似た高校時代。異性を意識してからは、少なからず恋人が欲しいと思っていた。

しかし、
痩せなかった。

恋人もいなければ、水着を着けたい訳でもない。ダイエットに疑問を持ち始めた矢先。

「恋人に求めるのは見た目ではない。中身」
イケメンが売りのお笑い芸人がバラエティ番組で言っていた。

「だよね。大事なのは中身よね」
私は、共感した。

"ダイエットって何よ!ありのままの私を受け入れてくれる人がきっと現れるわ"

と、自分に言い聞かせてきた。

肥満
食事に気をつけ、適度な運動をしましょう。

社会人になると健康診断があり、毎年肥満というレットルを貼られてしまう。

「肥満以外健康だから、問題ないわ」
と、意識的に思いつつも、ケーキを食べる時は無意識に罪悪感がある。さらに、30歳にもなると、運動嫌いな私でも、そろそろはじめなきゃと思ってしまうのも無意識だ。これ以上太らない為には、良い事かもしれない。

私の基本のダイエットは食事。
脂肪燃焼ウーロン茶、サプリ、炭水化物制限、ヨーグルトダイエット、など一通りは全部やったんじゃないかな。そんな私がアドバイスするとしたら、

食事でダイエットしたら、必ず反動がある。だから辞めとけ。だ。

炭水化物制限は、2週間で断念した。お腹いっぱいにならない食事へのストレスは、想像以上にきつい。

炭水化物制限中、会社の親睦会でつい食べてしまったお米。しかも土鍋で炊いた魚沼産コシヒカリ。我慢してる最中だったので、一口で終わるはずだった。周りはそのお米の上に和牛を乗せて丼にして食べていた。

たらー

それを見た私の口からは、恐らくヨダレが垂れていただろう。

気づけば私も同じようにして、丼を胃袋にかけ込んでいた。

「う、うまーーい」

もはや制限撤廃は無意識だ。


そして、

私は今日も,

「痩せる方法」を検索している。

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