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FatGPT

1ヶ月で10kg痩せる方法教えて。

1ヶ月で10kg痩せる為にすることは、摂取カロリーが消費カロリーを上回らない事です。その為には、適度な運動をしましょう。

「チェッ。何がAIだよ。誰でも分かる答えなんか出しやがって。使えないなっ」

社会人になって15年、よしおのお腹にはしっかり脂が乗っかっていた。

らーめん、ギョーザ、チャーハン、ビール。

近所にある中華屋さんに週1回は通い、毎回ラーメンセットを頼む。このメニューは昼食や夜食ではない。飲んだ後の〆である。さらに、冷蔵庫にはプリンかアイスクリームがストックされていて、帰宅後食べる。ここまでが飲んだ後のルーティンだ。

よしおは、高校の時からバイトで働いていたガソリンスタンドで、卒業後は正社員となり働いた。オイル交換や洗車などはインセンティブがあるが雀の涙ほど。5年休まず働いたのに上がった給料は1万円だけだった。嫌気がさしたよしおだったが、高卒で手に職がなにもないので、次の働き口の選択肢がなかった。

「今さらだけど資格を取ろう。あ、そういえば、お金を貰いながら資格取得が出来る制度があったような、、、」

PCスキルを磨く為に職業訓練校に通った。エクセル、ワード、パワーポイントを一通り使えるようになり働き口の選択肢が増えた。

ある日、1ルームで暮らすよしおのアパートのポストに求人チラシが入っていた。

"PCにデータを打ち込むだけ!エクセルを開いた事のある方なら誰でも大歓迎!"

「もしや、これは天からの声!これで力仕事からデスクワークに転職できる」

チラシに大きく書いてある番号に電話をした。
「あのー、チラシをみて、、」
「ありがとうございます。明日から働けますか」
面接もなく、よしおは次の日から入力業務の会社で働く事になった。

「職業訓練まで行って誰もができる入力作業って、、、」
よしおは入力業務について3ヶ月、すでに飽き始めていた。憧れいたデスクワーク業務は諦め、半ばヤケクソだが日当の高い力仕事に変えようか悩んでいた。

よしおは、安くてお腹いっぱい食べれる料理を作る事が特技だ。

1kg178円のパスタ麺に88円のミートソースパウチ、お米2合に88円の秋刀魚の缶詰。さらなる合わせ技は、ミートソースパスタ1kgにライス2合の炭水化物祭りで、食事中に寝た事もあるそうだ。

時期退職を決めた矢先、朝のミーティングで社長から今後の会社の方針が告げられた。

「明日から分からないことは先輩に聞くのではなく、コミット君に聞いてくれ、私よりも優秀だ、ガハハハハ」

コミット君とは、質問に何でも答えてくれる人型ロボットだ。このロボットはアメリカの一流大学に合格する程の知識をお持ちらしい。

「1シートのa列とb列のデータを抽出したい」
「・・・」

「チッ、何がコミット君だよ、役立たずが、何も答えられねーじゃねーか」

コミット君が導入されて1ヶ月、職場では変化が起きていた。よしお変わらず8時17時の勤務だったが、午後には帰る人が増えてきていた。よしおは周りとコミニュケーションを取ってない為、なぜ早く帰るのかを聞けていなかった。とは言え、通常通り仕事を行えば給料は貰えるのであまり気にしていなかった。

そして、それは必然的に訪れた。
「山口さん、ちょっといいですか」
ロボット導入の時には笑顔だった社長が、申し訳なさそうな声で話かけてきた。

「見渡してくれ、あなた以外みんなロボットなんだ」
私は呆気に取られた。出社すると自分の机に向かうだけだったので、周りを気にする事がなかった。人間と見分けがつかない人型ロボットだからか、、、
気付かなった。

「山口さん、今までありがとう」

元々辞める予定が早まっただけだ。気にする事はない。と、自分に言い聞かせた。

「あ、ロボットを上手く使う方法は、命令を5歳児に言う感じです。では今後の飛躍を願っています」

首を切った人に言われてもリップサービスに聞こえなかった。その時は、、、

貯金があるわけではないよしおは、すぐに働いた。次の職場は、大手企業の夜中警備員だ。深夜という事で日当が高かった。そこにも実はロボット警備員が存在した。
出勤当日ロボットがよしおのもとにやってきた。
「新入社員ですね。分からない事があったらいつでも私に問いかけてください」
「あ、は、はい」
ロボットとはいえ見た目は人間なのだ。

"5歳児に話すように、、、"
よしおの頭にすっと言葉が浮かんできた。

「ロボットさん、君は優秀な警備員だ。僕は新米警備員だから何も分からない。もし、怪しい人を見かけたら私に教えてください」

「かしこまりました」

よしおは悪知恵が働いた。出社するやいなや持参した寝袋で眠り、ロボットだけに警備をさせた。

ロボットは優秀だった。よしおは出社しても寝るだけで給料が貰えた。さすがに毎日寝るだけでは出社する楽しみが薄れていった。

「そうか、その手があったか!」

警備員になってさらに体重が増したよしおは、ロボットに命令した。

「あなたはパーソナルトレーナーです。私は年齢38歳で、身長169cm体重95kg体脂肪率は、、、。3ヶ月で20kg痩せる食事メニューを考えて」

もう痩せた気分になったよしおは、安心して寝袋に入った。

"トントントン、トントントン、山口さん、山口さん、、、"

目が覚めると人だかりができていた。よしおは何が起こったのか検討もつかなかった。

「おい、怪しい人物が裏口から入ったみたいだが、気付かなかった。警備はどうなっていたんだ」
警察官に尋ねられた。
「あ、あ、ロボットが、、、」
よしおはとっさにロボットと言ったが、自分が毎日寝ている事がバレないかの方が心配だった。

よしおは警察の目を見計らいロボットの方へ行き、小声で話しかけた。
「おい、警備してなかったのか」
「私は警備員ではありません。パーソナルトレーナーです」

よしおは、本日付けで解雇となった。

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