岡大キャリアカフェ「TsudoiVa」について
はじめに
初めまして。こちらのnoteをお読みいただきありがとうございます。
岡山大学起業部で部長を務めております。経済学部4年の脇田康之亮(わきたこうのすけ)です。
私は現在、地元企業と大学生が"集う"新たな採用プラットフォーム「TsudoiVa」というプランの事業化に向け、メンバーの小田祥人(経済学部4年)、太田智貴(工学部3年)と共に奔走しております。
このnoteでは、その事業内容と経緯についてまとめているので、最後までお読みいただけますと幸いです。
事業の経緯について
突然ですが、これが一体なんの順位か分かりますか?
・
・
・
少し考えていただけると嬉しいです。
・
・
・
実はこれ、
「地元就職を希望する23卒の大学生の割合ランキング」での岡山県の順位になります。
岡山の1大学生として、中々ショッキングな数字でした。
しかしその一方で、
岡山大学は、「人事から見た大学のイメージ調査(中四国地方)」で2021年1位、2022年2位と非常に高い順位にいます。
ここから分かるのが「企業は岡大生を高く評価しているが、その多くが県外就職を望んでいる」という現状です。
もちろん県外に出ることが悪いことではないですし、地元就職が最善だとも思っていません。
ただ、県内にたくさんある魅力的な企業を認知する機会が少なく、その魅力が伝わっていないことは、問題ではないでしょうか。
「地方」にパッションを持つ私にとって、この現状は大きな課題であると感じられました。
では、なぜこのようなことになってしまうのか?その原因は、自身も体験した就職活動の構造にあると考えています。
就職活動の構造
①思考停止の一括エントリー
就活を本格的に始めた友人のこのセリフ。
なぜ同級生は、名前を知っているからという理由だけでエントリーするのか。私には分かりませんでしたが、このような基準で就活を始める学生が大多数です。
②非効率な合同説明会
対面のイベントとして頻繁に行われる合同説明会。
規模にもよりますが1回の出展料は30万円程度。ただし、50社もの企業が集まると、学生が来ない空きブースがどうしても目立ちます。
企業様にとって、時間もお金もかけた合同説明会で学生が集まらないということほどもったいないことはありません。
また、みんなスーツを着てパリッとした雰囲気で、あくまで会社から学生に対して一方通行の説明会。どうしても固い質問ばかりが飛び交う質問タイム。
こんな雰囲気で、しかも1回話を聞くだけでは企業のことやそこで働くイメージなんて分かるはずもなく、ぱっと見のデータが良かったり、名前の知られた大手企業に学生が流れるばかりです。
そこで、おもしろい企業の魅力が100%伝わるような場が必要だと思い発案したのが、企業と大学生が"集う"キャリアカフェ「TsudoiVa」です。
TsudoiVaとは?
企業にとっては「継続的に学生と関われるオフラインの採用の場」として、また大学生にとっては「新たな就活の起点」として機能するキャリアカフェです。
ただ、ここで企業様にとって重要となってくるのが、「どのようにして学生と接点が持てるのか?」という部分だと思います。
そこで我々は4種類のコンテンツを考えております。
①企業単独イベント
企業単独イベントは、合同説明会のように複数の企業が集まるのではなく、その企業のみでのイベントになります。
イベント内容としては、企業説明会はもちろんのこと、その会社の魅力が伝わるようなイベント、ワークショップを我々が学生目線に立って共にプランニングいたします。
また、TsudoiVaはあくまでカフェです。従来の合説のようにスーツを着てパリッとした雰囲気ではなく、
私服で、机を囲って、ドリンクを飲みながら、カジュアルに話せる
というコンセプトでイベントを行います。
②業界別イベント(3〜4社)
業界別イベントは、「メーカー業界イベント」「金融業界イベント」のように業界ごとに企業様を集めたイベントになります。
こうすることで「行きたい会社までは決まってないけど、志望の業界は決まっている」という本気度の高い学生にリーチしやすくなります。
ただし、密なコミュニケーションをとれるように3〜4社での開催としております。(※割合によっては数が変動する可能性あり)
というコンセプトはこちらも同様です。
③都道府県別イベント(会社数未定)
岡山大学は11の学部、13000人ほどが在籍する総合大学です。
その出身地別の内訳は、
岡山→30%
岡山を除く中国地方→20%
四国地方→20%
つまり、岡山大学の7割が中四国出身です。
「進みたい業界は決まってないけど、卒業後は地元に帰りたい」といった学生に向けて刺さるイベントになっています。
④社長/採用担当者/新卒社員と話せる食事会(夜開催)
学生20〜30人
+
社長(もしくは採用担当者や新卒1.2年目の社員など)
での食事会を月に2回TsudoiVaで開催します。
学生は「会社に入ってどう働くか」「社内の雰囲気はどんな感じなのか」という部分が気になります。
「一企業の社長」「人事担当者」「歳の近い新入社員」それぞれの立場から、現場の生の声を学生に聞かせてあげてください。
また、もちろんこの食事会は学生だけにメリットがあるわけではありません。
「大学生は何に興味があるのか」
「キャリアについてどんな考えをしているのか」
美味しいご飯を食べながらリアルな大学生の声を拾うことができます。
2回ご参加いただくだけでも、40〜60人の学生にリーチすることができますので、多様な学生との接点づくりにご活用ください。
企業へのメリット
①岡大生の採用数向上
仮に企業様がこちらをご検討されるときに懸念されるのが、
「学生は本当にTsudoiVaを利用するの?」
という点ではないでしょうか。
もちろん上記に挙げたイベントを行う場所が大学の近くにあるだけでも、就活への情報感度の高い学生は一定数利用してくれると思います。
ただし、より多くの学生にリーチできるように、我々が感じている「不」を解消できるコンテンツを備えました。
まずは、以下の「岡大生、約300名を対象に行ったアンケート結果」をご覧ください。
アンケート①
これは岡大生なら共感していただけるのですが、岡大内の図書館や近くのカフェといった勉強場所が不足しています。最寄りのファミレスでは「勉強禁止」というようなルールもできました。
実際に「勉強する場所がなくて困った経験がありますか?」という問いに対して、約8割の岡大生が「ある」「たまにある」と回答しています。
そこで以下のようなアンケートを行ったところ、
アンケート②
アンケート③
これだけの学生が利用したいと回答してくれました。
アンケート②にある「ドリンク無料、Wi-Fiコンセント完備の勉強スペース(カフェ)」はTsudoiVaの学生向けのインセンティブにしたいと考えているコンテンツです。
シミュレーションではありますが、このアンケートの数字をもとに津島キャンパスの10%の岡大生(1000人)の利用を想定すると、月あたりの岡大生利用回数は約7000回になります。
これだけの大学生が利用する場所で、企業ごとのイベントを行うことで認知度、採用数の向上が見込めます。
②採用コストの削減
新卒1人あたりの平均採用コストは93万円となっています。
一方、TsudoiVaでは3つのプランを用意し、従来よりもコスト抑えて採用を実現します。
1回しか接点が持てない合同説明会などとは異なり、年間を通じて継続的に岡大生にアプローチをすることが可能です。
また採用人数の上限も設けておりません。
さいごに
ここまでお読みいただきありがとうございます。
我々は、TsudoiVaを学生に合った企業・企業に合った学生が見つかる「岡山の就活の拠点」にします。
ここまで長々と書かせていただきましたが、noteだけでは伝えきれないことがまだまだあります。
ご興味を持っていただいた方がおられましたら以下よりご連絡をいただけますと幸いです。
地方には、我々学生が知らない魅力的な企業がまだまだ眠っていると思っています。
おもしろい企業が増えれば、おもしろい人材が増え、地方が活性化される。
そんな循環をTsudoiVaから起こします。
進捗報告(随時更新)
2022年 11月26日
「岡山イノベーションコンテスト」にて同プランでMASC賞を受賞しました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?