2018.09.23 - ウイスキーとプロジェクターがあれば最高説
日曜日。三連休の2日目。
中島さんが、オーガニック関連の展示会に行きたいと言うので、それに付き合うことにした。有楽町にある、東京国際フォーラムに向かう。国際フォーラムに向かう途中の電車の中で『家族最後の日』を読む。もうラスト数十ページになってしまって、なんだか惜しい気持ちがとても強い。この人の文章はとても好きだった。植本一子氏の文章が、とても好きだった。
国際フォーラムに到着し、会場に1,000円を支払って入場した。入り口の所では、まずは「PATAGONIA」のブースがデカデカと構えられており、早速ドライフルーツや、ムール貝のオイル煮のようなものを試食した。ドライフルーツは、厳密なドライフルーツではなく、ブロック状に加工されていた。スタッフがサイコロ状にカットしてくれたので、それを爪楊枝で頂くレベルだったが、随分と腹持ちの良さそうな感じがした。さすが登山飯。という所。
「地球を救うビール」というものもあったが、冷えてなさそうだったので、その場で買うことは控えた。
その後も、色んなブースを見て回った。日本全国から集まって来ていて、その土地ならではの色々な食材などがあった。俺はコーヒーが好きなので、日本ネスレのブースに行き、アイスコーヒーを頂いた。他にも、ウイスキーを置いているブースなどもあったので、そちらも頂く。喉が熱くなるようなウイスキーを頂き、これぞウイスキー!みたいな気持ちになった。
その後、飲食コーナーに行くと、先程のPATAGONIAの「世界を救うビール」みたいなものがあったので、500円で購入した。世界を救うことに貢献できただろうか。キンキンに冷えていて、驚くべき美味しさだった。
こういったリアルなイベントで、全国から来る人と、ああでもないこうでもない言いながら、品物を拝見するのはとても良いと思った。
一番良かったのは、CHOYAが出している、100%有機梅酒。というのがあった。美味しかった。1,500円らしい。アマゾンで買えるらしい。
***
その後、編集などをしている島さんと「宇宙よりも遠い場所」上映会をするため、経堂に向かった。島さんが来るまで、1時間程あったので、とても雑多なもつ焼き屋さんで、一人、ホッピーを飲みながら『家族最後の日』を読む。石田さんの抗がん剤治療があと数日、という所まできた。植本さんが毎回体調が悪そうで、娘のえんちゃんとくらしちゃんが、知育菓子でおとなしくしているなど、たまに「ふっ」と声を出して笑えてしまった。大変暖かい。
その後、仕事終わりの島さんが合流して、一緒にハイボールを飲む。色々頼み、2人で5,000円程度だった。島さんが割り勘にしようとしたので「いや、僕が先に飲んでいたので」と言って払おうとしたが、島さんはお金を引っ込めない。結局、俺が3,000円で島さんが2,000円払った。島さんと飲むのは、気が楽で良い。
島さんの家に到着したが、もうあまりのセンスの高さに脱帽した。ありふれた一人暮らしの家なのだが、とにかくものが少なく、というか置いてあるものに無駄がない。ベッド。机。その机に対面で座れるように配置された椅子が2つ。棚には、飲みかけのウイスキーボトルなどが沢山置いてあった。センスがあり過ぎて、自分の生きやすいようにカスタマイズされた部屋というのにふさわしい部屋だった。
「私、服とか捨てちゃうんだよね。新しい服を1つ買ったら、1つ捨てる」と言っていた。格好良かった。そう。島さんは昔からカッコいいのだ。
島さんは、編集の仕事をしながら、休みの日は友人が家族で経営しているお好み焼き屋さんを手伝っている。カッコいいのだ。
島さんはプロジェクターを出して、壁一面に映像を映し出して「宇宙よりも遠い場所」を上映した。
途中、コンビニで買った生ハムと、島さんが作った、玉こんにゃくの煮物を食べながら、映像を観た。
幸せとはこういうことかもしれないな。と思った。最高だった。あまりにも最高で、俺もプロジェクターやスピーカーが欲しくなった。買おう。
4話ほど観た所で、終電の時間となったので、帰った。
***
最寄り駅に到着して、あまりにも心地が良いので、1人でバーに入った。
ウイスキー、アーリータイムズのロックを注文して、バーでまたしても『家族最後の日』を開いていたら、マスターの代理という人が話しかけてくれて、簡単な会話をした。俺は酔っ払っていた。
1杯だけ飲んで、タクシーで帰宅した。
とても心地の良い、三連休中日だった。
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