2019.01.01 - 希望はいいものだ、たぶん最高のものだ

2019年1月1日。火曜日。晴れ。

あけましておめでとうございます。
2018年。「平成最後の」という言葉とともに多くの事が締めくくられたように思えます。そして、正真正銘「平成」が終わる残りの4ヶ月も、きっと想像以上に早いのでしょう。

さて、私は、平成しか知らない世代ですので、次の年号になってからは慣れるまでに少し時間がかかりそうだなとも感じています。

最近、生命や遺伝子についての本を読むことが多いのですが、生命は基本的には生存戦略として、環境に適応…つまり「慣れ」ていく生き物です。

「こんな苦しいことできない」「こんなに大変なことできない」など、その時々では考えられないような苦行や困難にも、人は慣れることができる生き物です。

しかし、それは昨今取り沙汰されているブラック企業のような劣悪な環境に対しての「慣れ」と勘違いしてはいけません。もちろん、生命を維持させるためにはそういった劣悪な環境にいても、感覚を麻痺させることによって「慣れ」を引き起こそうとすることもあるのでしょう。それは生命を維持させるためには必要なことなのかもしれません。

ただ、私達は人間として生命を維持させる必要があります。そういった感覚を麻痺させてまで魂を存続させることは、遺伝子は望んでいません。苦しいという気持ちを麻痺させるということは他の感情、つまり楽しい気持ちや嬉しい気持ちも麻痺させることと同義です。そうなると人間ではなくなってしまいます。

人間として、感受性を豊かに保ったまま、多くのことに慣れ、もっと人生を謳歌できる。そういう1年になることを強く望んでいます。

どんな苦難に立たされても、常に希望を忘れないような。そんな1年にしたいです。

1年にふさわしいと感じる言葉をひとつ書いておきます。
映画「ショーシャンクの空に」で、アンディがレッドに宛てた手紙の一文です。

レッド、これを読んでるんなら、君は出られたんだ。 ここまで来たのなら、もうちょっと遠くまで来ないか。街の名前は憶えてるね?
僕の計画を実現するために君の手を貸してほしい。 君が来るのを待ってる、チェス盤を用意して。
覚えてるね。希望はいいものだ、たぶん最高のものだ。いいものは決して滅びない
君がこの手紙を見つけてくれることを、そして元気でいてくれることを願っている。
出典:「ショーシャンクの空に」

本年も、どうぞ宜しくお願い申し上げます。



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