見出し画像

はじめまして

岐阜県大垣市の御菓子つちやです。
宝暦5年(1755年)、今から266年前に俵町(現本店所在地)で初代園助が「柏屋光章」と名乗ったのが「御菓子つちや」のはじまりです。

代表銘菓のひとつは「柿羊羹」。天保9年(1838年)4代目右助が岐阜県特産の「堂上蜂屋柿」を原料とした干し柿を使って創り出し、発売しました。

もともと西美濃一帯は柿の産地で、「堂上蜂屋柿」は岐阜県特産の渋柿では最高品質といわれ、遠く平安時代よりその極上の甘さから「干し柿1個で米1升」と、破格の扱いをされるほどでした。

柿羊羹は、出来た干し柿の種を除き、すり潰してジャム状にし、砂糖と寒天を煮詰めたものを混ぜ合わせる素朴な製法で、自然の味わいを最大限に引き立てています。

柿羊羹のトレードマークともいえる竹の容器は、5代目祐斎の親友で竹の研究家であった坪井伊助翁より「竹と柿は相性が良く、竹も育ち柿も甘みを増す」とのアドバイスを得て考案し、明治29年に発売しました。
全線開通した東海道本線 大垣の駅売りを始めた頃、竹に入った珍しい羊羹として全国に知られました。

現在垂井町にあるつちや栗原工場では、自家農園で約800本の「堂上蜂屋柿」を育て、原料となる柿の栽培から手間暇かけて商品を作り上げています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?