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不妊治療録 これまでの経緯 ⑪ 桜の季節、一進一退

前回の記事

※妊娠や流産に関する記載があります。

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陽性判定後、生理が来て化学流産となりましたが、妊娠反応が消えませんでした。
そのため、一周期プラノバールを服用して、ミクロレベルで残っている組織を流さなければならなくなりました。

プラノバール服用後、同じように尿検査をして、HCGの値を測りました。

検査結果は、前回とほぼ数値が変わっておらず、ちゃんと流れていない、と先生から言われました。

そこで「絨毛存続症」という病名を告げられました。


絨毛というのは胎盤になる予定だったもので、それが体内に残ってしまうというものでした。

なかなか前に進めない、という焦る気持ちと、不妊治療をまだしなくてもいいんだという安心感がありました。

早く子どもを授かりたい気持ちがありましたが、不妊治療による挫折に対する恐怖の方が勝っていたような気がします。

結局もう一周期プラノバールを服用することになりました。

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この時すでに4月になっていました。

外に咲いている桜は、私に時の流れを嫌というほど突きつけてきました。

「私だけ2月から時が止まってる。勝手に進まんといてくれよ。」

と思いました。

この時期、このままではダメだと思い、外に出れる時は出るように意識していました。

しかし、赤ちゃんと一緒に花見をしているお母さんを見たり、子連れ家族を見ると、いずれ生まれてくる妹の子とお母さんになった妹の姿を想像して自分と比べてしまい、涙が止まらなくなりました。

せっかく外に出ても、すぐにまた外に出るのが怖くなる繰り返しでした。

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プラノバールを服用し、生理がやってきました。

しかし、ずっと不正出血が続いてしまいました。

尿検査を行うために予定していた通院日にも不正出血がありましたが、そのまま内診しなければなりませんでした。

そして検査結果は、ようやく無事に陰性となりました。

内診で子宮や卵巣の様子を見てもらい、
「不妊治療再開可能です。」
と言われたため、早速開始することになりました。

しかし、不正出血が続いていることがとても心配でした。

先生に聞いてみましたが、「あーダラダラ続いている感じなんですね〜」と、よくあることのような口調だったためまあもうすぐ止まるだろう、と思い様子を見ることにしました。

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不妊治療再開可能となったため、久しぶりにクロミッドも服用し始めました。

クロミッドを服用し終えたその日、

激しい腹痛で目が覚めました。

トイレに駆け込むと多量の出血がありました。

「何事や……いよいよ私の体おかしくなってもたか…!!」

と思いながらも激しい腹痛を我慢しました。

フラフラの足取りで痛み止めを飲み、クリニックの電話受付時間まで横になって痛みで震えながら待ちました。

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その後、クリニックに電話をして激しい腹痛と多量の出血について連絡しましたが、とりあえず様子を見ることになりました。

様子見でほんまにええんか?と思うほど痛かったです。
その後痛み止めが効く様子もありませんでした。

そして、次の通院日に診てもらったところ、
「血が逆流してしまっているので、それが痛かったんでしょう」と言われました。

そんな中でも卵子は育っていました。

先生から「卵子は育ってはいますが、これだけ出血があるなら、卵の質はどうかな、というところです。」
と言われました。

私は、もう少し体は休んだ方がいいと言ってるのかもと考え、今周期は出血もあるのでお休みしますと先生に伝えました。

不正出血に関しては、不妊治療を進めるにしても休むにしても、止めるための薬が必要と言われました。

そして処方されたのはまたもやプラノバールでした。

もう何ヶ月飲めばええねん…、と思いました。

3ヶ月くらい連続でしょうか?
順を追って記録を書いていっているのに、今でもわからなくなります。

とにかくまたプラノバールを飲むことになりました。

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以前、プラノバールを飲むと吐き気がでることがあるが、私の場合は当時は不調が多すぎて何が原因の体調不良かわからなかった、と書きました。

しかし、長期服用していると、プラノバール独特の吐き気がわかるようになってきました。

朝起きた時が一番気持ち悪く、その後もずっと吐き気がありました。

一番吐き気が強かった日はトイレで何度も嗚咽を繰り返していました。
何か飲まなければと思い味噌汁を飲むとかなり楽になりました。
それについて夫と話していると「塩分が足りてないのでは!?!?」という話になりました。

塩分は控えた方がいいと思い込んでいましたが、次の日の朝から

・粉末だし
・梅干し
・塩昆布
・鰹節
・梅昆布茶の粉末

を入れた塩分茶漬けを作り、毎朝食べました。

朝起きた時は吐き気がありますが、それを食べると、その後1日を通して吐き気はぱったりとなくなりました。
(私の場合なので全ての人に当てはまるとは限りません。塩分の摂りすぎには注意してください)

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少し話は逸れましたが、

私は「これが最後の休みだから気楽に過ごそう」と決めて、お休み周期を過ごすことにしました。

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続き

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