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巣立ちの日

長男
23歳。

いよいよ家を出る。


この春大学を卒業し
社会人になった彼は、
長らく付き合ってきた彼女と
一緒に暮らし始めるべく
家を出ることにした。

彼女の実家の近くに
よき物件を見つけ、
契約してきた。


23年…
というと
わたしの人生の半分弱
一緒に暮らしてきた。

長男にとっては
今までの人生すべてを
一緒に暮らしてきたことになる。


それが
いよいよ
節目のときを迎えた。

我が家初の
巣立ちの日だ。



長男が決めてきた巣立ちの日だが
わたしには
わたしの日常がある。

その朝
わたしは
娘の運動会のため
早起きしてお弁当を作り
大量の洗濯物と格闘し
せっせと家事を片付けた。

そして
家を出る前に
まだふとんの中にいる長男に

じゃーねー
お母さんは運動会行ってくるからねー

と声をかけた。

じゃーねー
おれも午前中には出るわー

と答える長男。

そんな日常。
そんな巣立ち。


運動会は
いい天気で賑やかで楽しくて、
わたしは
生徒たちや友人たちに囲まれながら
心地よい疲労感の中
1日楽しく過ごした。

こういう日には特に
こんなふうに
仲間とわいわいできる日常が
とってもありがたい。


普段家を空けていることの多い次男(大学生)も
運動会の手伝いに参戦してくれて、
にこにこしながら
荷物を持ったりしてくれた。

次男
いいタイミングで
わたしにサービスしてくれるなぁ…
こういうとこが
次男の優しさであり
かわいいとこなのよね。

ちょろっと買い物に出て
わたしに「ちいかわ」の本を買ってきてくれたりして、
大サービス。



こうして
ありがたいことに
巣立ちの日は
しんみりする暇もなく
あっという間に
楽しく
過ぎていった。
きっとこれからも
こんなふうに
少しぽっかりあいた気持ちを抱えながら
楽しく日常が過ぎていくのだろう。
わたしも
家族も
長男も。


巣立つ長男には
はなむけとして
わたしのnoteを教えておいた。

我が家のメンバーが
ウワサに聞くくらいで
まだ誰も目にしていない
わたしのnote。

巣立った後も
時折
家族の様子と
母さんの心のつぶやきを
チェックしておいてくれ。




ということで、
これを読んでいる長男に、
業務連絡です。

キミ
エアコンつけっばなしで
家を巣立ちやがったね!

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