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PTA優先席!?

数年前。

息子の学校の
合唱祭を見にいったとき、
ギョッ!とした。

保護者席の
最前列と二番目の列が
ごっそりおさえられていて、
「PTA優先席」
と書かれているのだ。

しばらくすると
「PTA」
と書かれたゼッケンをつけた人々が
ぞろぞろやってきて
その「優先席」に座り、
カメラやビデオで
熱心に撮影を始めた。

わたしはそれを見て
「あらいいな!PTAやりたいな!」
とは…

…思わなかった!!

PTAをやることがあっても
わたしは
あそこには
座りたくないな…
と思ってしまった。


そもそも「優先席」は
PTA委員を引き受けてくれた人たちへの
労いの気持ちで設置されたのではないかと思う。

わざわざ
有休をとって
この撮影活動のために
来てくれたので、
撮影しやすい座席を
確保しておきましょう…
というような配慮で
始まったのだと思う。
たぶん
最初は
ほんの数名分だったのではないかしら?

それがいつのまにか
広報委員全員と本部役員の席が
ごそーーっと確保されるようになり、
メンバー特権的な感じで
ぞろり座り
みんな揃って
我が子の撮影をしている。


PTA活動をやっているからには
特権があってもいいとは思う。

PTAをやってるからこその
子どもとの関わりがあったり
学校との関わりがあったり。

それを喜びだと感じるひとたちが
PTA活動を楽しくやれるのだと思う。


が、
わたしはこの
「優先席」
っていう感覚が
どうしても好きになれなかった。

わたしたちは
PTAのお仕事してるんですからね!
学校行事を最前列で見る
特権があるんですよ!
一般保護者とは違うんですよ!

と言っているような…
「圧」を感じるのだ。


決してわたしたちは
ごほうびのために
特権を得るために
PTAをやってるんじゃない。

「PTAやってる」
イコール
「えらい」
だから
「特権がある」
なんてふうに
考えたくないし
見られたくもない。


わたしも
PTA活動に慣れて
経験値があがってくると、
人から見て
特権的に見えることも
あるだろう。

いつも自分の胸に手を当てて
我と我が言動を見直していきたい。

ボランティアは
「やってあげてるんだから当然よね!」
みたいな考えがしのびよると
良いほうへ向かわないから。

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