見出し画像

雪舟のネズミと次男の「虫」

昔の有名な水墨画家である雪舟が
涙でネズミを描いた話…
って、
有名なのかと思ったら
最近の子たちは知らないらしい。


昔、
お寺で修行していた少年雪舟は、絵が好きで絵ばっかり書いていたので、おしょうさんに叱られて柱に縛り付けられ、シクシク泣いていた。

しばらくしておしょうさんが様子を見に行くと、少年雪舟のそばにネズミがいる。
慌てておしょうさんがネズミを追い払おうとしたら、そのネズミは雪舟が涙で描いたものだった。

おしょうさんびっくりして、そのあと絵を描いてても怒らなくなったそうな。


というようなお話。

有名だよね?と思ってたのだが、
わが子たちは誰も知らなかった…。



さてそれで、
なんで雪舟のネズミの話を
したのかと言うと…

うちの台所には
次男が描いた絵が
貼ってある。

わたしのお気に入りの絵だ。


次男はもう大学生になったのだが、
小さいころから絵がうまくて
絵が好きで
あらゆるものに絵を描いていた。

幼児の頃は
折り紙を与えても
折らずに絵を描いていた。

彼の小中高時代の
学校のノートには
いろんなデッサンが描かれていた。

(ん?
…勉強はしてたのか??
おしょうさんに叱られるぞ?)


ある時わたしは
ノートの片隅で
今にも動き出しそうな
その絵を発見し、
感動して
台所の壁に貼り付けた。

それは…

鉛筆で描いた
原寸大の
今にも動き出しそうな…

…あ、虫の話なので…
今更でスミマセン、
苦手な方は引き返してください💦






そう、
立派な
ゴキブリの絵だ!

虫好きな次男にとっては
ゴキブリは
普通の昆虫。

ゴキブリに対する不快感はほとんどなく、
カマドウマのほうがよっぽど気持ち悪いから
世間的にカマドウマのほうが不快とされるべきだ!!
という持論がある。
(虫好きだがバッタの仲間は好きではない。)

そしてわたしも、
かつて
愛する次男と一緒に
ガチの捕虫網を持って
三角紙と毒ビンを持って
野山を駆け回った仲。

わたしにとっても
ゴキブリは昆虫だ。

次男にゴキブリというものを見せてあげたいのに
いっこうに出現してくれず、
気をもんだことさえある。


そんなわたしと次男のコラボで
台所の壁には
今にも動き出しそうな
ゴキブリの絵が貼られているのだが…

他の家族は
見て見ぬふりをしている…。

雪舟の名画ですよ??

芸術は理解されにくいのか??

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?