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ああNYベーグル、もう一度食べたい

ふとNYに里帰りした時に食べたベーグルを思い出す

ここ数年の写真の整理をしていたら、コロナ禍前年の2019年に妹やお友達に会いに久しぶりの冬のNYへ里帰りしていた事を思い出しました。やっぱり何年経っても、自分を形成する子供時代を過ごした場所というのは「ふるさと」感があるものですよね。NYの景色や仲間や街や食べ物の写真を見ると何とも言えない懐かしい気持ちになります。

私は生まれたのはアメリカのミシガンという場所なのですがその後幼少期を東京やシンガポール等で過ごし、8歳頃から高校を卒業する19歳までニューヨークで育ちました。ニューヨークと言っても、良くテレビで見るような摩天楼やタイムズスクエア、ブロードウェイ、自由の女神、エンパイヤステートビル、等に代表されるマンハッタンのど真ん中で育ったわけではなく、ウェストチェスターのスカースデールというマンハッタンから少し、小一時間ほど北に行った郊外の閑静な住宅街で育ったわけです。80年代のマンハッタンはまだまだ治安も悪かったし、普通に街中で人が殺されてたりしたし、地下鉄なんて怖くて乗れなかったのでNYの日本人駐在員家庭は大体、公立の学区なんかも郊外の方がレベルが高かったこのウェストチェスター地区に住んでたんじゃないですかね。

郊外と言ってもまあ、マンハッタンへは40分ほどで行ける通勤圏内なのでお父さん達は毎朝電車でマンハッタンに通勤していくわけですよ。東京都心に通う町田民くらい(?)の感覚ですかね。笑

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といっても、NYにしては治安も学区も良く、環境は自然も多くて素晴らしく、お金持ちの豪邸とかもところどころにあるし日本で言ったら軽井沢のようなちょこっとアップスケールな緑多き美しいところなんですよ!NYは緯度が札幌と同じくらいなので冬は雪深く寒さ厳しいですが、四季がはっきりしていて新緑の季節も、暑い夏も、秋の紅葉も素晴らしい場所なのです。(多少ひいき目ね)

NYで一番おいしい食べ物、NYベーグル♪

それでねそれでね。やっぱりメインは食べ物の話になるわけですよ♪その子供時代から大好物で、大好きでたまらないのがNYベーグル。焼きたてのNYベーグルほど美味しいものは世の中にないんじゃないかと思うほど、美味しいのです。高校生の頃はベーグル食べ過ぎでぱんっぱんに太っていました、私。大人になってから仕事で全米の様々な都市に行く機会が出来て色々な州でベーグルを食べてみたけど、NY以外で食べるベーグルはまったくの別ものなんだよね~。日本のベーグルにいたっては、もはやドーナツ型のパン。ベーグルと名乗るのはもはや罪になる域!というくらい美味しいのが本場の焼きたてNYベーグル。NYのベーグルじゃないとベーグルと認められない。(力説しすぎる)

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ベーグルとははもともとNYにいっぱいいるユダヤ系移民が考案した食べ物だそうです。イーストなどでふわふわに焼き上げるパンという感じではなく、一晩寝かせた生地を大きな窯で重曹入りのお湯でぐらぐら茹でてからオーブンで焼く。水分を含んだ生地を高温で焼き上げるのでもっちりChewyな食感が命。ふわふわしたパンとは違ってずっしりとした密度の重めのパンなのです。

シンプルな作り方だけど、これが何故かNY以外で食べると全然味が違う。どうしてか調べてみると、その違いは「水」なんだそうです。良い水を使ってるとかではなく、単にNYの水道の水で作るベーグルがこの違いを生み出すそうですよ。NYのピザ生地も他と一味違うのはNYの水道水がカギなのだとか!とにかく私はNYから東京に来た19歳以降、毎年1~2回は焼きたてベーグルを食べに必ずNYに帰っています。それぐらい、現地でしか味わえない美味しさなのです。去年からまったく海外に行けなくなってしまったのでベーグルを食べたくてもなかなか食べられず、自分で作ってみたりもしたけど、やっぱりちょっと違うんだよなあ。自分で作るベーグルは、日本のパン屋さんで売ってるベーグルパンよりは本物に近くはなるものの、本物を知る者にとってはやっぱり似て非なるもの。ざんねーん。

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食べ方はやっぱり焼きたてベーグルにホイップドクリームチーズ

定番は焼きたてのベーグルを半分に切って、トーストせずにクリームチーズを塗って、朝ご飯に食べるのがNYスタイル。普通のクリームチーズでも良いんだけど、アメリカでは「ホイップドクリームチーズ」なるものが売られていて、ふわっと軽めのクリームチーズなので、塗りやすいし美味しい。

朝はクリームチーズベーグルとコーヒーを持って電車で通勤するNYをよく目にします。朝ご飯屋さんでゆったり食べるときはBagel with cream cheese and loxって言って、クリームチーズを塗ったトーストベーグルの上にスライスオニオンとスモークサーモンとケッパーを乗せてちょっと豪華に出てくるのもあります。

NYの町のベーグル屋さんは朝の6時くらいからどんどん、じゃんじゃん焼いています。まだ暗い時間からお店はあいてるのですが、店内は湯気がむんむんで店の中が見えないくらいになります。そんな中で焼きたてベーグルを買うと帰り道の車の中に焼きたてベーグルのたまらない美味しい匂いが蔓延して悶絶しながら事故らないように気を付けるのが大変なレベルにもういい匂いなわけ!

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ね。明け方行くと湯気で中が見えないくらいです。

焼きあがってもどんどん焼いてるので朝8時くらいに行くと、各種ベーグルが大量に出来上がっています。クリームチーズも甘いのからネギ入りとかサーモン入りとか色んなのが売ってます。

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私が育ったウェストチェスターエリアは特にユダヤ人が多いせいか、美味しいベーグル屋さんがいっぱいあった気がします。私は自分の育ったスカースデールという町の「Scarsdale Bagels」というお店の焼きたてのベーグルが今でも一番大好きです。多分今でもこのお店は人気です。でもNYなら大体の街にベーグル屋さんがあって、デリにもベーグルは必ずあって、みんなそれぞれ自分の好みのお店が何軒かあるんじゃないかなあ。「シナモンベーグルはここのお店が好きだけど、ハラペーニョベーグルはこっちのが好き」とか「ここの店の自家製クリームチーズが最高」とかね。日本でいうお気に入りのお蕎麦屋さんみたいな感じかな!?打ち立てのそば同様、ベーグルもとにかく出来立てが最高!あああ、ほんとに食べたい。今食べたい。

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NYに行ったらベーグルをお土産に持ち帰るべし!

昔から行ってるせいもあるけど、Scarsdale Bagelsは本当にしっとりもちもちと焼きあがっているので焼きたてはもちろん最高に美味しくて、冷凍保存して後で食べる場合でも他のお店のに比べても一番美味しい気がしています。水分量が多いからかな、ほんと絶妙!(色んなところのを持ち帰って冷凍保存して試した結果の私見ね。)

いつも里帰りした時には朝焼きたてを買ってきて冷まして半分に切ってZiplocに入れてスーツケースいっぱいに日本に持ち帰ります。それを冷凍庫に入れて、バルミューダのトースターで蒸気とともにトーストして食べるのが、日本では手に入らないNYベーグルに一番近づける限界なのです。

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でも本場で焼きたてを食べるのが一番絶対最高なので、まだ体験していない人にはNYに行ったら必ず、朝起きてベーグル屋さんのむせ返るようないい匂いの中で焼きたてのベーグルを必ず食べてほしいと思うのです。マンハッタンやブルックリンにも沢山ベーグル屋さんはあるし、帰った後もしばらくはNYの焼きたてを思い出しながらベーグルを楽しめるので、ベーグルとホイップドクリームチーズはお土産に持ち帰ることをお勧めします。そして早くまたベーグルを食べにNYに行けるようになる事を心から願っています。

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冷凍をトーストする頃に初めて、クリームチーズとスライスオニオンとスモークサーモンとケッパーを乗せたNova Loxにして食べると日本に帰ってからまた豪華な気持ちになれるかも~~。

死ぬ前に何が食べたいと聞れたらNYベーグルが食べたい

私は「死ぬ前に何が食べたい?」って言われたら多分シンプルに焼きたての窯出しのベーグルにプレーンなフレッシュクリームチーズをたっぷり塗って食べたいなあ。その時にまだ歯があるといいけど!!それと完ぺきな硬さにガーリックローストされた芽キャベツと美味しいビールがあれば多分何も思い残すことなく昇天できるだろうなあ~。そんなわけでまた、すべてが落ち着いてNYにベーグルと芽キャベツローストを食べに行けることを楽しみに毎日元気に暮らそうっと。そして歯を大切にしよう。

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こんにちは!Hanachanです。 数ある記事の中から読んでいただきありがとうございます。毎日の楽しくて素敵なことがありますように♪