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無料は何を破壊してきたか

日本は飲食店で、お茶を無料で出してしまったので、コーヒー喫茶に淘汰されてしまったと言う言説を聞いて、なるほどねーと思った。

そこで今回は、身の回りの無料の功罪について考えてみたい。

日本は、水道をひねるだけで飲み水にアクセスできる、水資源に恵まれた国である。無料もしくは、低価格というのは、幅広い人がその恩恵を受けられると言う点すばらしい事である。

一方、それが故我が国は、水に対し、水へのアクセスが不便な国に比べると、若干無頓着な部分もあるかとは思う。

先日(10/7)千葉県北西部で起きた地震では、水道管がダメージを受けた。おそらく今後来るとされる、大地震でも、水道設備での被害を多くもたらすだろう。

その点で、我々は、日頃から水の大切さを理解する機会を設け、水を含めた資源の重要性を理解し、もっと必要な設備の保全や向上をすすめる必要もありそうだ。

緑茶

ここ20年ぐらいで、ペットボトルのお茶が普及してきた事から考えると。緑茶の有料性は、否定されていないとは思っている。とはいえ、珈琲店のように「街の至る所で、茶屋があって、有料のお茶が出されるような文化」はまだ十分に形成されていない。

お店に入ると無料で貰えるものみたいな緑茶のポジションは、もう少し改善されてもよいのかもしれない。

レジ袋

一度無料が当たり前になってしまった物が、価格を取り戻すのはなかなか難しい。レジ袋などは、有料か無料かで揺さぶられている最中 さなかの商品として興味深い。

ゴミの有料化もそうだが、有料化というのはちょっとした抑止効果がある。食べ放題だったらもっとたくさん食べるけど、適切な価格があれば適度な量にしておくというのもそれだと思う。

もっとも一般家庭のゴミの有料化に関しては、不法投棄など、それはそれで別の問題を発生させたりするので、導入ができている自治体とそうでない自治体など存在するようだ。

テレビ番組

従来のテレビ番組は、視聴者に番組を無料で見せる代わりに、CMを視聴者に見せる事で、スポンサーからお金をもらいそれで、成り立っている。

CMが良い商品にアクセスするための手助けを行なっているのであれば、それは広告主、プラットフォーム、視聴者(ユーザー)それぞれwin-winかと思うが、テレビの力で、消費者が望まないものを、むやみに消費させる事で、このサイクルが成り立っている部分も一部では存在する。

NetflixやYoutube(プレミアム)などのように、ユーザーがプラットフォーマーに直接お金を払うようになれば、すべて解決するというものではないが、マス広告によって、画一的なマーケティングと消費というのは、今後時代とともに変化していくのだろう。

フリーミアム

お試し無料、ちょっとだけ使うなら無料、ガッツリ使うなら有料。
いろいろなフリーミアムがあるが、無料か有料かという二択ではなく、それぞれの良い点と欠点をいくらかうめる手法として、良いプランだと思う。


まとめ

・価格は安いけど、水大事
・緑茶のポジションはもうちょっと上がって欲しい
・有料化というのはちょっとした抑止効果がある
・広告で賄われるテレビ番組の負の側面
・フリーミアムというプラン

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