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人生と検索

人生において「検索」というキーワードは非常に重要な要素である。
植物のように、足のない生物だと、根を下ろした環境が、ほぼ全てに近いかもしれない。
しかし、我々、動物は、視覚や触覚などがあり、それらの情報をもとに、足や手を使って探索が可能である。
探索というのは、次の時間の過ごし方に影響を及ぼす、重要な要素である。

受動的な生き方をするにせよ、能動的な生き方を目指すにせよ、我々には、刻々と変わる選択肢が潜在的には存在し、検索というのは、それらの選択肢を探索するための手段と言える。

検索


私自身が検索というキーワード自体を重要だと感じたのは、Googleなどの検索サービスが登場してからである。

検索エンジンに関していえば、インターネットが一般的に広がりはじめや、広がってきた当時には、千里眼だったり、gooだったりと国産の検索システムもあったが、現在となっては、国内の検索システムシェアはGoogleのほぼ独占状況である。

Web検索に限らず、様々なサービスに、検索機能がついているが、検索機能の有無や表示の最適化は、そのシステムや、サービスのレベルにある程度比例する。

ECサイトでいえば、Amazon > 楽天 > アスクル といったようにサービスの規模が多い方が検索機能が優れているように見える。

単純なテキスト検索は、一致する内容をただ表示すれば良いと思うが、データが増えると、それが邪魔するようになる。

そこで登場するのが、表示順位だったり、フィルター機能である。
単に、クリック数が多いだけで表示順位を変えたりすると、ロングテールの部分がおざなりとなり、競合より一歩前にでることができなくなってしまう。

ということで、検索というのは地味な存在ではあるが、そこに力を入れられるということは、それなりの能力が必要なのである。そういう観点からすると、検索機能の優劣というのは、そのサービスの戦闘能力を測るためのバロメーターにもなる。

あれってどこだっけ?

人の名前が思いだせないとか、あれってどこだっけ?という事は我々のような一般人にとってはよくある事である、

トータルリコール的な人であれば、どこに何をしまったかとか、あれって誰だっけみたいな事で、時間を消費する事はないのだろうが、兎角我々のような一般人は、そういった検索のために多くの時間を費やしている。

そういう検索を効率的に行うためには、事前にいかに情報を分類しておくかが重要となる。タグ付けだったり、カテゴリー分類、インデックスの作成などが情報の整理には有効だと思う。

優先順位・フィルター機能

最近ネットサービスを利用してて、あー時間を無駄に使ってしまったなと反省することがある。
ネットニュースなどで、タイトルに釣られて読んでみたら、内容が違ったりタイトルから想像した内容じゃなかったりする。工作員や、釣り用のアカウントが生成しているコメントを読むのも極めて無駄である。

広告と表記があれば、反射的に、「あっ、釣りタイトルね」と素通りできるが、サイトが関連情報として挿入してきた情報やトレンドだと、ついクリックしてしまう事がある。

facebook、Twitter、インスタグラム
それぞれ独自のアルゴリズムでもって、関連した投稿やら、ユーザーが興味を持ちそうなコンテンツを、うまいこと上位に表示することで、そのサイトへの滞在時間や、リピートを増やし、それを収益に結びつけている。

企業としては、ユーザーをうまく釣ることが重要なのだろうが、ユーザーとしては、企業の推し売りに騙されて、無駄なコンテンツ消費に付き合わされるのは、不本意である。

もっとも、何を無駄とするか、有意義とするかはユーザー次第だが、ユーザーがそれって無駄だなと感じつつ、時間、金銭、労力を搾取するものは、できる限りフィルタリングされるべきである。

冒頭に挙げたように、検索結果が少ないうちは、条件に一致したものを単に出せば良いが、検索結果が多くなると、それらがノイズとなり、検索が次第に機能しなくなってしまう。

なんだかんだ言って、Twitterは情報の上流として比較的安定的なポジションを確立しつつあるように見える。
しかし、もう少しフィルター機能と、ユーザーの認証機能を強化をうまくすすめないと、ノイズの方が上回ってしまい、今後大幅なユーザー離れを引き起こすことになるだろう。

まとめ
・検索は人生において、次の時間の過ごし方に影響を及ぼす、重要な要素
・検索機能のレベルはサービスのバロメーター
・検索を効率的に行うためには、事前にいかに情報を分類しておくかが重要。タグ、カテゴリー、インデキシング
・企業の推し売りに騙されて、無駄なコンテンツ消費に付き合わさないよう気をつけよう
・検索データが増えると、ノイズが増える。フィルター機能と、ユーザーの認証機能が重要となる。


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