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温室育ち

【温室育ち】大切にされて育ったために、世間の苦労を知らず、きたえられていないこと。また、そういう人。

そう、まさにこの言葉。
私は自他共に認める【温室育ち】だと思う。
自分に向けて使う言葉ではないと思うけど、人から向けられたこの表現に対して、異論はない。

特別大切に育てられたという自覚はない、というより人並みだと思う。

私が思う、異論がない理由としては、人生の大半を穏やかな環境で過ごしてきたから。
住んでいた地域がそういう街だと感じている。

なんていうか、成人式も穏やかに終わるような、そんな場所。言葉にするのが難しいけど、ヤンキーと呼ばれるような人はいなくて、学校で喧嘩も起きなかった。思い返せば、学生時代に誰かと喧嘩をした記憶もない。(たぶん)

私にとってはそれが当たり前だったから、高校に入って人の多様さに驚いて、大学に入ってバイトを始めてまた驚いて、社会人になってもまた驚いた。

耐えたり逃げたりしながら生きてきたけど、最近は人が怖い。社会人として逃げられない場面も多々あり、他人から生々しい感情を向けられることが怖すぎる。

なんで他人に棘のあるの言葉を向けられるのか、私には考え難い。感情のこもった言葉が怖い。

ある日母に言われた。
恵まれた環境にいて、日々穏やかに過ごすことができているから、今後苦労することが多いと思う。それが心配で少しの後悔だと。

正直、24年間で作り上げられた自分の価値観や軸を、今更変えることはとても難しい。

変える必要もないとは思うけれど、ただ、自分が心から居心地がいいと思える環境を社会から見つけ出せるとは今の私には到底思えない。


葛藤をしながらも、退職の意向を伝えた、そんな日。


自分に合わない環境で、頑張ってみたけれど、身体が壊れてしまった。言いたいことも言えずに、自分の知見の浅さもが苦しくて、自分が許せなかった。頑張りたい気持ちに追いつかない自分の身体が情けなくて、自分を責めた。そうしたら、もっと身体が機能しなくなった。呼吸をすることがままならなくて、生きていることに精一杯になった。

その時に感じた、生きている限り1番大切にしたいものは健康だということに。

自分がやりたいこと、興味のあること、向き不向き、四方八方に散っていてまとまらないけど、今なら何にでもなれるので夢をもってみようかな〜

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