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旦那さんが休日パスタを茹でる理由

もう3連休も終わりますね。
皆さん、楽しく過ごされたでしょうか。
天候の悪い地域があったり、もとより某感染症によりあまり外出できなかった人も多かったと思います。
明日からまた、お身体気を付けてお過ごしくださいね。

そんな我が家、この3連休の間に旦那さんがパスタを作ってくれる日がありました。

大体どの週末でも一度は作ってくれるパスタ料理。
もともと旦那さんは大学生の頃一人暮らしをしていたので、やれパスタだカレーだと大鍋料理は作っていたようなのですが。
パスタに関しては私よりも茹で時間だったり、パスタの種類、オリーブオイルの量や塩加減にこだわりがあるらしくとても美味しいのです。

しかし美味しいからと言っても自ら進んで作ると言い出すわけでもなかった。付き合っている当初は。
そんな旦那さんが「パスタ料理の時だけ」作ってくれるようになったのは、結論から言うと私がパスタを作らなくなったからです。



当時、付き合って3年か4年か経っていたあの日。(まだ恋人同士で同棲中)


私は夜ご飯としてパスタを茹でていました。
その時使っていた大鍋はずっしりと重く。
茹で上がった麺をザルに移している最中、立ち上がった湯気があまりにも熱くて手を離してしまい、鍋をひっくり返してしまいました。

麺が散らばり、排水溝の中へ我先にと競い合いながら麺達が吸い込まれて行ったが為にとても食べられるような代物とは言えず。
私の中で、何かがプチーンと切れる音が。


(さぁここから尾崎豊バリの雰囲気で読んでください)


私は心底腹が立ち、勢い任せに家を飛び出し。(もちろん一人で)
あてもなく車を走らせ。
香川県から一気に徳島県まで辿り着きそうになった時、ガソリンメーターのエンプティが点灯。
財布は持っていたがお金は入っておらず。
時間は夜の10時を過ぎていた為に銀行にも行けず。(当時はコンビニATMもなかった)
普段やったこともないエコ運転走行に試みた。

気がつけば辺りは霧に囲まれ。
ますます気の抜けない運転に神経が削り取られ。
それでもなんとか家に辿り着くこと深夜0時半。

旦那さんはベッドで熟睡中。
机の上には食パンを焼いて食べた跡。


私はお腹が空いていた。
無意味な運転でガソリンを減らし、ストレスは溜まっていた。
悔しいからベッドではなくソファーで就寝。


朝起きたら体の節々は痛み。(ソファーで寝たせい)
気分はひどく優れない。
会社に行っても寝不足とストレスで心ここにあらずだった。


が。

家に帰ると珍しく旦那さんの方が早く帰ってきていて。
笑顔でパスタを茹でていた。
その日のパスタは今までで一番美味しかった。



私はどうしてもパスタが食べたかったらしい。



それからというもの、パスタは旦那さん担当となりました。
今でも言われます。「なちこがパスタ茹でると失敗して家を飛び出すからなー」と。


こういうの、若気の至りって言うんですかね。
家を飛び出したあの頃の私は案外、尾崎豊に近かった気がしてなりません。(尾崎豊ファンの人ごめんなさい)




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