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維新の会と竹中平蔵

 維新の政策は自民党以上に、弱肉強食の競争原理に彩られている。
 「維新八策」を見ればそれは一目瞭然である。次頁の表に示されるように、「維新八策」に掲げられた政策は、竹中平蔵氏・原英史氏共著の『日本の宿題』と見事に符合している。竹中氏が唱える、規制改革のための「事後チェックへの移行」、農業委員会改革、ライドシェア・民泊などのシェアリングエコノミーの推進、コンセッション方式による公共サービスの民営化、ベーシックインカムの導入、金銭解雇ルールの導入、道州制などが、ことごとく「維新八策」に並んでいる。2012年に発表された最初の「維新八策」を取りまとめた浅田均前政調会長は次のように語っている。
 「小泉純一郎内閣から第一次安倍内閣の時代に竹中平蔵さんの周りにいた渡辺(喜美)さん、古賀茂明さん、高橋洋一さんといった人たちと、考え方や価値観のかなりの部分が重なっています。維新八策も、こちらで考えている部分と、そういう方々の知恵を借りて構成されている部分があります」
 この発言は、維新の政策が竹中氏らの主張を取り入れて作られていたことを明確に示している。

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