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ザ・ブランディング備忘メモ

最近は「ブランディング」に関する本を手に取っています。今回はこちら。

気になったワードをピックアップしておきます。

ブランディングとは

ブランディングとは、商品やサービス、企業などに対して一定のイメージや価値を創造し、それを維持・発展させるための戦略的な取り組みを指します。

chatGPTより



「ザ・ブランディング」の言葉を引用しながら、まとめていきます。


・デジタル社会は、セブンヒッツ理論(7回見ることで購買意欲が増すというマーケティングの理論)にも影響します。いかに自社や商品を繰り返し人の目に触れさせ、意識してもらうかを考えることが大切です。

広告は理想を作り出す手段ではない



・長い年月のあいだに信頼を築くには、結局、行動と品質なのだ。広告はせいぜい「すでにあるもの」を強化するだけで、理想を作り出す手段ではない。

・「まず最初に、ナイキには消費者に訴える強い商品があった。第二に、ちゃんと機能するビジネス・モデルがあった。第三に、クリエイティブを検討するうえで常識をわきまえていた。」


ストーリーの中へエピソードとして織り込んでいく



・優れたブランドは、中核となるテーマやアイデアを見据えつつ新たな商品やサービスを展開し、それらを一貫したストーリーの中へ胸躍る新たなエピソードとして織りこんでいく。

この「織り込んでいく」という表現が好き


・強いブランドを育てる8か条
①ブランドのDNAを定義し保護する
②ブランドを賢く拡張して企業を育てる
③顧客とのあいだに商品やサービスを超越した情緒的きづなを築く
④時代を超えて価値の変わらぬものの擁護者となる
⑤企業の大きさをマイナスではなくプラスに活かす
⑥企業が持つ大きな力をよい目的に役立てる
⑦自社のブランド価値を組織全体に浸透させる
⑧ブランドの良き育ての親になる

・ブランドのDNAを解読する手がかりは、商品ではなく、過去の歴史でもなく、モノでさえない。それは、中核顧客、将来の顧客、従業員など大切な人々にとって自社が何者であるかを定義する本質や精神を探ることなのである。

・「それまでは、自分たちはコーヒー・ビジネスを通じて顧客に奉仕していると思っていたんだが、そうじゃなくて、顧客ビジネスとしてコーヒーを提供していることに気づいた、というんだ」

・SNSで人気な方々はターゲットを明確にし、「確実にここに届ける」というコンテンツに特化して再生数を稼いでいます。さまざまな要素を満遍なく網羅して「みんな」に届けるテレビと対照的に、「このテーマの話をこのやり方で、楽しみたい人」に届けているのです。


「バーガー・ショップは客の腹を満たす。いいコーヒーハウスは魂を満たす」


スターバックスのブランド観を示す一言。



・優れたブランドは、われわれ一人ひとりの心の奥深くに昔から存在する感情にうまく訴求する方法を知っているのだ。人間の心には、もともと強い感情が流れている。人間は、神が作りあげた最も複雑な感情の器なのだ。

・小売りチャネルで(あるいは、どんなルートでも)商品を販売する企業にとって、商品をいったん出荷してしまえばその後の環境に配慮する必要はない、という姿勢が許されな時代ではなくなった。

・問題は、企業規範が過去の実績や成功と分かちがたく結びついている点にある。規範の毛玉の中に、独創性や創造性の存在する余地はない。毛玉にできるのは、過去の成功を再合成することだけだ。

・市場では、正しいパーセプションであろうと誤ったパーセプションであろうと、パーセプションこそが現実なのだ。誤ったパーセプションは、早急に正さなければならない。

・消費者は本物を求めている。誇大広告ではなく、偽善ではなく、正直を求めている。分相応をわきまえた企業はいいが、真の姿をさらす勇気あるいは誠実さを発揮できない企業は、先が厳しい。


メディアはメッセージである


・草の根マーケティングは、コミュニケーション理論で有名なマーシャル・マクルーハンの「メディアはメッセージである」という画期的コンセプトにもとづいている。別の言葉にすれば、「何をいうかだけでなく、どこでどんなふうにいうかが重要である」ということだ。

・「この年齢の子どもたちには、マーケティングは効きません。彼らには、世の中に自分たちの独自空間を作りたいという強い欲求があるので、われわれは彼らと共同してブランドを構築し、自己主張の手段を与えてみることにしたのです」

・変化を前にしてこのような疑問に直面したときは、これまで時代を超越してブランドを支えてきた価値に目を向けるのが最も賢明だ。

・商品の付加価値や適切性を高める工夫よりもコスト削減に意を注ぐ企業が多いが、まず顧客を見ること。顧客自身に「価値」を決めさせることが大切だ。そこを起点にビジネスを展開すればよい。

・賢いブランドは、目的に合った番組や作品を厳選したうえで、制作者との関係を築いていく。

・将来ブランドがより厳しい監視の目にさらされ、グローバル・インパクトの責任をより厳しく問われる時代が来ることを考えれば、ブランドが企業の良心を移すものでなくてはならないことは明らかだ。

過去の読書録は以下




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