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陰と陽のブレンド

奇妙さと懐かしさのブレンド

世界を変えた広告アイデアはこの配合が絶妙。

広告界のスーパースター杉山恒太郎さんは

「アイデアは思い出すこと」とも語っていた。

世でヒットしている作品には

必ず「懐かしさ」が潜んでいる。


今の時代を象徴するヒットメーカーのひとりといえば

星野源

だろう。


今頃になって星野源の魅力にハマる自分の「今さら感」は

さておき彼の音楽の魅力は

どこかで聞いたことのある懐かしさ

だと思う。

今、仕事中に聞いている「作業中」音楽リストは星野源なのだけど

何度聞いても飽きがこない。


新しいアイデアを持ち合わせながらも

随所に先人が築いた才能が散りばめられてる。

山下達郎、細野一臣、布施明などなど

それは彼のラジオで惜しげもなく語られている。


星野源にハマった理由は

ラジオのリスナーになってから。

おそらく街中ですれ違ったら

躊躇なく挨拶をしてしまうくらいの親近感を持っている。

ラジオをパーソナリティと呼び

リスナーとパーソナルな距離が築けるのがラジオの魅力

思春期に命を救ってもらったようなメディア

と表現している星野源は

今、ラジオに恩返しをしながら

話し手としての役割は変えつつも、

リスナーとつながるスタンスを変えない関係を

続けているのだろう。


だからこそリスナーである私は

彼が作る音楽、特に作詞から生まれるコトバに

強烈に共感するのだろう。


星野源のラジオを聞いていて最初に印象的だったのは

「疲れている」「風邪気味」「今週何をやったか分からないほど忙しい」

と素をさらけ出していること。


今をときめく時代の寵児が

陰の姿

を見せられるのがラジオ。

逃げ恥、恋ダンス、ドラえもん・連続テレビ小説の主題歌などなど

時代の寵児たる彼の「陽」の姿だけを見ていれば

きっと星野源の存在を特に気にかけなかったであろう。


アイデアという曲の歌詞は

星野源の「陽」が1番に、「陰」が2番に込められている

今を時めくスターが発する「陰」の言葉が

リスナーに響くのだろう。

特に2番の出だし「おはよう 真夜中」が好き。


「1人で泣く声も

喉の下の叫び声も

すべては笑われる景色

生きてただ生きていて

踏まれ潰れた花のように

にこやかに 中指を」



ボク自身も昨年(2017年)は体調を崩して

まさに陰が陽を押し退ける状態だったので

陰の表現に「ジブンゴト化」してしまうのだろう。


TVスターは「陽」を見せることで

夢や希望を与えてきた

でもそれは今や虚構であることは

バレてしまっている。

だからこそ陰を見せるスターに魅了されるのかもしれない。

そのひとの「陰」は見たくても

観れないものだからだ。

本人にとっても陰の存在自体気付かず過ごしていることも事実。


しかし陰を言葉として表現できるひとは強い。

弱さを認めているからこそ強い。

いや弱さを武器に表現しているからこそ最強なんだ。

そんな身を削る表現者にひとは魅了されるのだろう。

今、自分が気になるモノやヒトを言葉にしてみると

必要な考えやアイデアのヒントになるのかもしれません。

2018年も残り1か月、平成の最後と締めにかかる時期だけに

自分の頭の取りまとめにもいいタイミングだと思います



そんなわけでこのブログに共感してくれた方は

星野源のドームコンサートでも一緒に行きましょう(笑

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